さて もう一昨日になってしまったけど。
連休中で一番気持ちがよかったのではないかというすっきり晴れた一日。
オットとそそくさと簡単な朝ごはんをすませて世田谷美術館へ。
あとでわかったけど この日はどこも人出が多くて遅い時間だと大渋滞になっていたらしいけどこの日は腰の重いオットをせかしてさっさと行動を起こして良かった。
新緑も美しい砧公園。
白洲正子 生誕100年特別展 「白洲正子 神と仏 自然への祈り」
白洲次郎 正子夫妻がこんなにもある種ブームになる前から畏怖をもって憧れる対象だった。夫妻に関する本はずいぶん読んだし、武相荘が公開されるようになってすぐに行ったし。
なので白洲正子展ってだけで特に調べることもなく行くことにしたのだけど・・・
彼女が40代になり能面を求めて各地を旅したことをきっかけに寺社を訪ね背景を調べ紀行文の名作を記す中で、彼女と出会った神仏の像や宝物を展示 という企画であった。
展示のかたわらには 彼女の文章が添えられている。
さくっと一言で感想を述べれば 日本人の信仰心って自然と深く結びついていたんだな~ ってこと。
山を拝み 森を拝み 大きな岩を拝み 湖や滝を拝んできた私たちの祖先。その自然に対する信仰心のDNAってどこかで私たちの心にも受け継がれているんじゃないかしら?
今回の震災の影響下にあるってことで尚更それを感じた。科学の進歩の恩恵はあるけど、今度の原発のことにせよ、どこかで自然を支配下においたとうぬぼれた現代人に対して、自然はすさまじい力でその間違いを思い知らしめたのじゃないだろうか?
しかし、オットと行くとそんな感慨には長く浸ってる暇もなく、
「おい やっぱり今度の旅行は熊野路にしようぜ」と提案があった。那智参詣曼荼羅図 熊野観心十界図の素晴らしさと床にしぶきが上がりそうな那智の滝の映像。
そういえば昨年の夏休みに熊野に行こうと計画していたのが、飛行機がとれずにキャンセルになったのだ。今年こそ行きたい。
館内はおおむね年金世代。真野響子さんの音声ガイドを聞きつつゆっくり回っていくうちにだんだん混んできた。
ず☆いこ(☆はず です)人形の前で笑いをかみ殺しつつ(周りの世田谷マダムのポーカーフェイスもおもしろかった)33年に一度しか公開されないという十一面観音立像を見て 「じゃ ここで観られて得したね」なぞオットと話を交わす。
後で二人で趣味が一致したのが、他の大きな立像の中にあってこぢんまりした十一面観音の像だった。
↑ これ なんとも柔和で繊細なお顔の観音様。
「あれはもらって帰って家に飾りたいと思った」とオット 私も同感である。誰もくれないだろうけどさ。
しかし、白洲正子ってヒトはかっこいい。あの時代(明治43年生まれ)で 初めて女性として能舞台に立ってアメリカ留学もしたのですぜい。
次郎さんとも美男美女カップル。セレブってのはああいうヒトの事を言うのだと思う。
そして この企画展示で改めて思ったが、彼女の審美眼ってのは青山二郎氏や小林秀雄氏との交流で磨かれたらしいが、この時代に男友達との文化的交流 自分の美意識に基づいた旅を成しえた強い意志。それを許した白洲次郎氏の太っ腹。 すごいカップルだったと思う。
二時間たっぷり時間を過ごして出てきたら環八までずっと連なる駐車場待ちの車の列があった。
やっぱりゴールデンウイークだね。こんなに混んでたらオットは間違いなく入るのを拒否したと思う。珍しく休日迅速行動で得した一日。
連休中で一番気持ちがよかったのではないかというすっきり晴れた一日。
オットとそそくさと簡単な朝ごはんをすませて世田谷美術館へ。
あとでわかったけど この日はどこも人出が多くて遅い時間だと大渋滞になっていたらしいけどこの日は腰の重いオットをせかしてさっさと行動を起こして良かった。
新緑も美しい砧公園。
白洲正子 生誕100年特別展 「白洲正子 神と仏 自然への祈り」
白洲次郎 正子夫妻がこんなにもある種ブームになる前から畏怖をもって憧れる対象だった。夫妻に関する本はずいぶん読んだし、武相荘が公開されるようになってすぐに行ったし。
なので白洲正子展ってだけで特に調べることもなく行くことにしたのだけど・・・
彼女が40代になり能面を求めて各地を旅したことをきっかけに寺社を訪ね背景を調べ紀行文の名作を記す中で、彼女と出会った神仏の像や宝物を展示 という企画であった。
展示のかたわらには 彼女の文章が添えられている。
さくっと一言で感想を述べれば 日本人の信仰心って自然と深く結びついていたんだな~ ってこと。
山を拝み 森を拝み 大きな岩を拝み 湖や滝を拝んできた私たちの祖先。その自然に対する信仰心のDNAってどこかで私たちの心にも受け継がれているんじゃないかしら?
今回の震災の影響下にあるってことで尚更それを感じた。科学の進歩の恩恵はあるけど、今度の原発のことにせよ、どこかで自然を支配下においたとうぬぼれた現代人に対して、自然はすさまじい力でその間違いを思い知らしめたのじゃないだろうか?
しかし、オットと行くとそんな感慨には長く浸ってる暇もなく、
「おい やっぱり今度の旅行は熊野路にしようぜ」と提案があった。那智参詣曼荼羅図 熊野観心十界図の素晴らしさと床にしぶきが上がりそうな那智の滝の映像。
そういえば昨年の夏休みに熊野に行こうと計画していたのが、飛行機がとれずにキャンセルになったのだ。今年こそ行きたい。
館内はおおむね年金世代。真野響子さんの音声ガイドを聞きつつゆっくり回っていくうちにだんだん混んできた。
ず☆いこ(☆はず です)人形の前で笑いをかみ殺しつつ(周りの世田谷マダムのポーカーフェイスもおもしろかった)33年に一度しか公開されないという十一面観音立像を見て 「じゃ ここで観られて得したね」なぞオットと話を交わす。
後で二人で趣味が一致したのが、他の大きな立像の中にあってこぢんまりした十一面観音の像だった。
↑ これ なんとも柔和で繊細なお顔の観音様。
「あれはもらって帰って家に飾りたいと思った」とオット 私も同感である。誰もくれないだろうけどさ。
しかし、白洲正子ってヒトはかっこいい。あの時代(明治43年生まれ)で 初めて女性として能舞台に立ってアメリカ留学もしたのですぜい。
次郎さんとも美男美女カップル。セレブってのはああいうヒトの事を言うのだと思う。
そして この企画展示で改めて思ったが、彼女の審美眼ってのは青山二郎氏や小林秀雄氏との交流で磨かれたらしいが、この時代に男友達との文化的交流 自分の美意識に基づいた旅を成しえた強い意志。それを許した白洲次郎氏の太っ腹。 すごいカップルだったと思う。
二時間たっぷり時間を過ごして出てきたら環八までずっと連なる駐車場待ちの車の列があった。
やっぱりゴールデンウイークだね。こんなに混んでたらオットは間違いなく入るのを拒否したと思う。珍しく休日迅速行動で得した一日。