局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

Kooza

2011-05-24 20:17:03 | 見る(映画 劇場 美術館など)
急なお誘いで行ってきた。

初見である。


明治神宮の新緑の対面に出没したテント小屋。風景的には面白い。

TVコマーシャルとか特番とかで、その高度な芸は目にしていたが、それほど「見たい!」とは思わなかったのよね。チケット高いしさ。

しかし今日はご招待である。ウキウキしながら原宿で待ち合わせる。



感想は・・・
確かに一つ一つの技は素晴らしい。 
鍛え抜かれた綺麗な肉体が織りなすサーカスの技の数々。

言い古された表現だけど 「息をのんで」とか「手に汗を握って」私も眺めました。シーソーの大きいのとか 二段つなわたりとか 円の中に人が入ってグルグル回るのとかは新鮮だった。

しかし、三人のアジア系の女性が軟体動物のように柔らかい体を見せつけるパフォーマンス。 生理的にダメだった。
三人の肉体が絡み合って 一つの大きな蜘蛛みたいでどうも気持ち悪かった。

椅子を何段も積み重ねてその上で逆立ちするパフォーマンス、上海雑技団でも似たようなのがあったが、椅子がどんどん積み重なっていくたびに 「そこまでしなくても・・・」とか「脊損したらどうすんだ」とかいらぬ心配が頭をよぎる。

あとね 演目の合間合間でクラウンがやたらと客にからんで舞台にあげたりするんだけど ちょっとしつこいって感じたな。せっかくの演技で高揚した気分があそこでしぼんでしまうんじゃないだろうか?

要するに私はサーカスってものに対するイメージをどこかで暗くとらえてるのよね。
曰く どこかでさらわれてきた少年少女が 酢を飲まされて体を柔らかくさせられて、テントでの寝泊り、団長のしごきと鞭 なんていう そうそう、江戸川乱歩書くところの世界観。
どんなに華やかでも どこかにうら悲しさとか物寂しさを感じてしまうのよね、サーカスっていう空間に。

どれだけ昭和の女なんだよ ワタシ?

ってことで 同行の友人の喜びや席の周りの熱狂から ちょっとばかり浮いているなって自覚しながらの2時間半を過ごした。

まあ一度は見たかったからね。ありがたいご招待ではあった。しかしこの先は自腹じゃ行かないであろう。(それにしてもSS席の範疇広すぎ 一番前列も ワタシの座った16列めも同じSS席ってのは納得がいかなかった その上 前の一列に異様に座高の高い男性グループが座って非常に見にくかった もうちょっと座席の傾斜をつけるべきである)

でも 音楽は良かった。黒人の女性のボーカルには酔った。バンドも良かったな。

結論を言えばこの手のパフォーマンスでは マッスルミュージアムの方が趣味だった。あれは一生懸命さ 明るさが曇りなく勝っている世界を感じたのよね、私の中では。
そう思うとmade in Japanも頑張ってるなあ。



コメント (4)
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