局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

ニジンスキー

2011-05-17 14:48:58 | 見る(映画 劇場 美術館など)
宝塚も行きだすとキリがないのでね、大劇場以外は自粛しようと思っていたのだけど・・・ 「良い席あるよ 初日だよ」というNのお誘いに乗って行ってしまった。青年館。



雪はロミジュリ以来。 あの時 髪をおったててマキューシオを演じた 早霧せ☆なさんが主役。



めちゃ美形だね、この人は・・・
しかしちょっと小柄。ロミジュリの時はトップも小さいから目立たなかったけど ディアギレフ役と一緒に出ると小ささが目立ってしまう。

とはいえこの衣装の似合うこと。顔の表情の美しさは目の保養だった。踊りと歌は言及しないでおこう。すごくファンが多そうだから怖い(って婉曲表現)

ニジンスキーって名前はクマテツの踊ったバレエを見たあたりから印象に残っていたのだけど、改めて「こういう人だったのか」って知らされた。
ディアギレフと関係を持ちつつ ロモラという妻も持ち、早すぎた天才ゆえに、バレエを踊る事以外には世の中になじめず、いえそのバレエでさえ受け入れられず精神を侵されていった悲劇の人。

それを宝塚がどう表すのかって興味があったけどね。わりに通りいっぺんの演出(あ~ また言っちゃった)だったかな? 途中睡魔が・・・

しかし早霧さんの美しさってのは色々補ってあまりあるものであった。

震災にあったのはちょうどこのお芝居のおけいこ中くらいだったのだろうか? 初日の舞台挨拶で、この舞台に立てたことがどんなに感激したかというのを熱く熱く涙しながら語って(目化粧が溶けて流れるくらいに)その熱さが可愛かった。美形で性格もよさそうなヒトだねと好感を持った。

この日の観劇仲間は いつものNとMちゃん。
幕間にお茶を飲みながら 私はニジンスキーについてwikipediaで調べたプリントを見ていた。実在の人物をモデルにした観劇の場合、背景がわかっている方が楽しめる性質なのだ。
「そのプリントちょうだい」ってNが言うから読んだ後にあげたら、次の日にこんなハガキが送られてきた。



前略
観劇も回数をこなしていくうちに 目も肥え(ボディも)口はますます達者(頭は反比例)
今後ともお付き合いのほどよろしくお願いします。
メトロポリタン美術館で写真に収めたニジンスキーを印刷したのでご覧ください。

ニジンスキーをモデルとしたロダンの彫刻である。

踊っている映像がまるで残されていないという彼の躍動感がこうやって彫刻で残されているのは救いだね。

それにしても こうやってすぐさま資料が出てくるNの家ってどうなっているんだろうか? 私は彼女を資料館の館長と呼んでいますが・・・

この数年でずいぶん舞台も見てきて、その舞台そのものが大当たりで文句なく魅せられたものもあるが、イマイチだったな・・・ つまんなかったってものも少なからずあった。
しかし 演出や演者が自分の趣味にあわなくても それが歴史上の実在の人物ならば、それをきっかけにその人物周りを調べてみようってきっかけにはなるのだ。

赤十字思想を立ち上げた アンリ・デュナンなんて宝塚の舞台で初めて知ったし、項羽と劉邦を読もうと思ったのもきっかけは宝塚だった。
中途半端な理系ゆえ、イマイチ古典とか世界史とか体系的知識がない(高校でしか勉強してないし)私にとって どんなきっかけであれ、歴史が復習できるのは良いことだと思う。

そしてハガキと一緒に送られてきたのが これら





明治初期 オーストリア・ハンガリー帝国行使だった伯爵に東京で見初められ 初めて日本人として伯爵夫人としてヨーロッパに渡った光子夫人の資料集。

何さつかの本と 吉永小百合が彼女を演じたあとにその足跡を追って現地を訪問したNHK特集のビデオまで。

なぜかっていうと これは来月舞台があるからなのだ。

安蘭けい主演 演出が小池先生。 これは見逃せないってことでチケットはおさえた。

あとは予習だけ。

こうやって舞台観劇の水先案内人がいてくれるのはありがたい。
着物周りのことでも書いたけど 大人になってからの実学じゃない勉強ってなんて楽しいんだろうか と思う。
オットに言わせると 勉強じゃなくて道楽だろ だけどね。










コメント (6)
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