局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

久々の観劇で感激

2020-11-06 21:00:29 | 見る(映画 劇場 美術館など)
コロナ禍以降初めて 実に久しぶりの日比谷



劇場に入るのに検温、マスクは必須、消毒液はあちこちに置かれていて、なんとなく物々しい。
しかし、客席は普通に隣同士も入っていた。ほぼ満席。



この日の席 いい席だった。

この演目の原作は、私たち年齢のオナゴが愛読した漫画の一つではないだろうか?
OGPイメージ

はいからさんが通る

大和和紀の代表作、大正時代を舞台にした少女漫画。またはそれを元にしたアニメ。

ピクシブ百科事典


同じ大正時代でも今話題の鬼滅のほにゃららとはだいぶ趣が違うと思うよ。



オープニングの幕は漫画の名場面のモザイク調



実はこの演目は青年館での初演も見たんだけど、作品の出来うんぬん以前に れいちゃんが完全に少尉だったのに感激した。
今回も同じであった。
ドイツ人の祖母と日本人の祖父を持つ帝国軍人という役が完全にヴィジュアルでマッチしております。
ワタシも結構長らく宝塚は見ているが、ここまで美しい男役さん(単に好みなのかもしれないが)って美形の多い中でも珍しいと思うな。
(そういえば前のトップのみりおさんも超美形だった。ポーの一族でのエドガーとアランの組み合わせの美しさは奇跡みたいなもんでしたね)







二次元を体現しているではありませんか。

公式サイトよりお借りして↓

花組『はいからさんが通る』初日舞台映像(ロング)


難を言えば脚本がちょっと粗すぎ。原作が長いから仕方ないけど、展開の速さに、登場人物の心情が表現しきれていないので、こちらもついていけない気がした。
原作を知っているからわかるが、未読のヒトには??という場面もあったのではないか。
あと、ヒロインの紅緒も、役柄がおきゃんなんだからかもしれないが、キャーキャーうるさすぎ。
宝塚娘役がよくする頭のてっぺんから出すような発声はどうも好きじゃないんですよね。あれが「学芸会感」を醸し出すんだよね。発声を変えても、紅緒の躍動感は現わせると思うんですけどね。
前々から歌に心配が と言われてきたれいちゃんだけど、だいぶうまくなったと思う(上からですんませんが)
お芝居が終わっての階段の燕尾服もひたすら美しい。花組はキザってキザってくれて上等と思うな。

トップさんは東京出身者ゆえ、知人に、お嬢さんが彼女と同じバレエ学校だった人や、小学校が同じだった人も居て、親しみを感じていたこともあって「トップになればいいのになあ」と思っていた。
トップ就任でひそかに喜んだのに、このコロナ禍。

何度かキャンセルになり、延期延期でやっと公演された花組だった。
トップのお披露目の演目だったのにどれだけご本人も周りもやきもきしたんだろうか?
やっとファンも入れて公演できてよかったね。

ジェンヌさんも「観客を入れて目の前で演じられる」こと
観客のワタシたちも「目の前で本物がみられる」こと

当たり前のことが出来なくなって、やっと戻って来たそれにありがたみと幸せを感じてたと思う。

オーケストラボックスが空っぽなのは寂しいけど、またそれも元通りになって見られる日がくるといいのにね。

楽しゅうございました。



コメント (2)
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