着物日和に

着物の会の授業の一環で　国立劇場に歌舞伎を見に行った。



お題はこれ↑（ふたつちょうちょうくるわにっき）の中の　引き窓の場

南与兵衛に中村扇雀　女房お早に片岡孝太郎　母お幸に坂東竹三郎　すもうとりのお尋ね者　濡髪長五郎に坂東弥十郎　
生き別れた長五郎が逃亡の途中で母お幸のところに訪ねてきて、それをお縄にしなければならない義理の息子与兵衛との葛藤　義理とは言え　兄弟の情と自分のお役目との狭間で悩みつつも　まだ夜中なのに朝と偽り、仏教行事で生け捕ったものをまた放してやるという放生会に乗じて　長五郎の逃亡を許す与兵衛・・・

明り取りの引き窓から差し込む中秋の名月の光が重要な役割を果たし、親子や夫婦　兄弟の情愛が描かれる。

この歌舞伎教室というのは、割合有名な演目の見所の場面が上演されて、中高生（たまには小学生も）の歌舞伎初心者が歌舞伎に親しむようにという目的で毎年この時期に催されるもののようだ。チケットも安いわりにいい席で見られるし、演目の前にこれから売り出しの若手による歌舞伎の見方のレクチャーもあるので、気軽にみれて案外お得という催しで　私も何回か行っている。

ただね　今日の演目はどうだかな～～　もうちょっと動きが大きいとか華やかというようなインパクトがあるなものの方がよろしいんじゃないでしょうか。私達の前に座っていた女子高生たち一列の殆どが爆睡していました。初めての経験って後々影響があるから　この演目を見て　歌舞伎って退屈と思うのだったらちょっと残念な気がした。
もちろん面白いと思った子供たちもいるかとは思うけど。

そう言えば　おととしだったか　娘の学校がこの鑑賞教室に行って私も同じ演目を見たという年があった。「与話情浮名横櫛」お富さんと切られ与三の話だった。　「どうだった～？」って聞く私に　「うん　ま　おもしろかったよ」　という程度の娘。 後に学校に出すレポート寝てたから書けないってなきついてきたから殆ど口述筆記したっけな。娘よ、お前もか（これは面白いはずなのに・・・）

幕間に　国立劇場二階の絵画をじっくり見てみた。
今更ですけど　すごい絵があるんですね。わざわざ美術館に行かずともここで十分見られるんだなと思った。

　



鏑木清隆　東山魁夷　小倉遊亀の作品たち（よく撮れなかったけど）この他にもたくさん見られて満足な幕間時間だった。

帰りはイギリス大使館の隣のダイアＯンドホテルの中華を食す。初めていったホテルでこぢんまりして地味だけどすぐに個室を用意してくれたし味もよかった。



今日の着物は　紅型の単衣と絽の真っ赤な夏帯に浅黄の帯揚げと帯締めを合わせてみた。あまり暑くもなく雨も降らずの着物お出かけ日和でいい一日を過ごせた。

美肌を目指すのも大変だ

今日は遊び仲間Ｔ（オバながら美人の帰国子女）に誘われ某所の美容相談ってものに行ってきた。
ここはプラＯンタの入った基礎化粧品を紹介するところ。結構盛況で予約をとるのも大変だというところ。

受付で相談シートをもらって肌で気になるところに丸をつけ、生活習慣など細かいチェックもまじめに書き込んだ。
相談室に呼ばれて二人で入ったところ　推定３０代後半から４０代前半の　とってもお派手なおねえさんがニコニコ対応してくれた。
白いスーツに　エミリオ・プッチ風（本物かどうかは不明）ブラウス、ダイヤ取り巻きイエローゴールドのロレックスがまぶしい　アクセサリーも満艦飾の彼女。
機関銃のように　プラＯンタのよさと効果を説明してくれた。

だけど　高いんですよ　これが・・・
基礎のライン　クレンジング＋洗顔料＋ローション＋クリーム　それにプラＯンタの原液を加えると　５万くらいになる。２ヶ月は使えますって言われたけど　高くないかい？
それに以前友人の皮膚科医から、プラＯンタみたいな分子量の大きい物質はイオン導入でもしない限り皮膚から吸収されにくいって聞いたこともあったんだけど、「彼女は分子量の大きい物は肌から吸収されて水分も含みやすいからとっても肌の表面をしっとりさせるんですよ」と言い切った。この時点で私は眉唾～と思って聞く気がしなくなった。
それにここからは大きな声じゃ言えないんですけど（書くだけね）その彼女の肌って全然きれいじゃなかったのです。色は白いかもしれないが（かなりの厚塗りなのでホントのこと不明）皮膚が厚ぼったくて毛穴開き系で少々たるみあり。説得力なかったなあ。美容部員がすんごい肌が綺麗！だったら購買意欲もそそられたかもしれないけど。
Ｔもそこを出たあと　「あれじゃ私達の肌の方が全然綺麗じゃん（オバのくせにゴーマンかましてすんません）説得力なし！」と言った。



だけど　ラインのサンプルくれて、押し売りめいたことは一切言われなかったのでその点は評価。まあこれで５日分くらいはあるだろうからちょっと試してみるか・・・

ところで、実践してる人も多いだろうし、何を今更とは思いますが　ローションパックってホントに効果があるのね。
思い立ってこんなものを買って　いつも普通に使っている化粧水に浸してやってみたら　あ～ら不思議　どうしてこんなにハリが出るのかってくらい肌が変化する気がする。
普段使いの化粧水７～８ｍｌくらいにこのコイン状のシートを浸し拡げて顔に乗せる　５～１０分後にはがすだけなんですが・・・　このシートは無印良品のものだけど２０個入りで３５０円とお買い得♪



高い化粧品買うのもいいけど（お金に不自由がない方はどうぞ）そんな高くなくても自分にあったもの買って使い方工夫すれば案外効果も得られるんじゃないかと思う。
それにこのパックしているときに夫が帰ってくるなんて時　そのまま玄関先まで出迎えてびっくりさせるのもまた一興です（あほ夫婦）

コンビニスイーツにはまる

最近の私のお気に入りは　このミニストップのアップルマンゴー・パフェ。
中４日くらい挟んでの登板だから　発売されてから　もう５つくらい食べている気がする

だっておいしいんだもの。ソフトクリームは微かに練乳の味がして　マンゴーの甘酸っぱさとよくマッチし、かかっているマンゴーソースも嫌みがないお味。何より底の底までゴロゴロ入っているマンゴーの量には最初食べた時感動すらしてしまった。その半解凍加減もちょうどよく　全体として完成度の高いコンビニスイーツになっていると思う（何評論しているのだか・・・）

２９５円って値段設定も嬉しいじゃないですか。カフェのコーヒー一杯より安い。お持ち帰りして　ウチでお気に入りのコーヒーor紅茶でも入れていただくとホント満足♪

ところで最近の国産完熟マンゴーの値段の高騰っぷりはなんですか！宮崎のものがブランド戦略に成功したらしく　熊本産のも上がっているようです。この前九州にいったとき　いつも従兄弟が取り寄せる熊本の八百屋のが去年の２倍になった（１３００円→２６００円）と嘆いていた。
それならまだしも　千Ｏ屋で見た完熟マンゴーは６３００円だった。誰が買うんだ・・・　南国フルーツ大好きな私としては悲しいことです。
だから欲しい時に熟したかどうかも気にせず食べられるからこのパフェで十分と思うことにしよう。

実は、昨夜もう遅くなってから　娘が沿線の友人にダンスの衣装を届けると言い出した。
１０時に最寄の駅前で待ち合わせしたと言う。まあ行き帰りは自転車だから大丈夫だと思って　気をつけてねと送り出そうとして　ふいにまたこのパフェが食べたくなった。
「ねえ　帰りにミニストップに寄って買ってきてよ　あなたの分も買ってくれば～～」
「やだよ　この時間すごく混んでるんだよね　パフェ作るの待たされるじゃない」←息子だったらすんなり買って来るのにホントもったいぶるんだから。
「いいじゃない　他になんかおやつ買ってきてもいいからさ」←そこまでしても食べたかった私・・・
「今から食べると太るから嫌だよ。じゃ、さ。アップルマンゴーパフェって三回続けて　噛まずに言えたら買ってきてあげる　やってみて」←ホント性格わるっ　誰に似たんだか・・・
「そのくらい言えるわよ　アップルマンゴーパフェ　アップルマンゴーパフェ　あっくるまんぼーかふぇ」
「はい　ざ～んねん　また練習しといてねっ」

口惜しいから今日のおやつに買ってきて一人で食べた　

抗菌グッズと耐性菌と麻疹と

昨日　大手の事務機器メーカーの抗菌デスクマットが原因でアトピー性皮膚炎が起こったというニュースを見た。返品交換の対象になっているようだ。　ご苦労様。

いつの間にか　抗菌仕様という製品がずいぶん周りに出回っている。
でも、これって怖くないですか？　抗菌剤という化学物質が練りこまれ、あるいは塗られているものを身近に置くんですよ。
前にも書いたが　私は会社で大嫌いな「チャマ」という部長とパソコンを共有し、机の上のそいつの食べこぼしを腹立たしい思いをしながら雑巾で拭いてから仕事にかかりますが、チャマの手の脂　食いこぼしよりも　わけのわからない抗菌剤のほうが嫌だ！　
だいたいどうして机や文具を抗菌仕様にしなければならないのかわけがわかりません。
自然界にはどんなところにも菌は存在するし、発酵食品や醸造などの分野ももちろんのこと　人間って太古から　細菌ってものと共存して生きてきたものじゃないでしょうか？
それを　行き過ぎた清潔志向や　付加価値をつけて値段をあげたいっていうメーカーの思惑で　必要のないものまで　抗菌　抗菌　いつかその害があると思っていたけど　やっぱりね～　って感じです。

抗菌マットならまだいいけど　抗菌まな板　抗菌菜ばしなんて　食品に直接触れるものまで抗菌製品　あれも怖いわ～～　百均でよく抗菌菜ばしなんて表示があったけど　どうせあれって中国製でしょ？　余計怖いよね。抗菌といいつつ有害物質も平気で塗ってありそうで。菜ばし嘗めて死にたくないわ（暴言）

今日の夕刊（日経）の社会面で二つの記事が載っていた。
一つは　タミフルの大量使用時に人間の尿が河川に排出されることにより、自然界でタミフルに対する耐性ウイルスができるんじゃないかって記事（川の水を飲んだ野鳥の体内でウイルスが変性するってことです）
怖いじゃないか・・・・　日本は世界一のタミフル消費国だもんね。せめて必要のない時にはやめておいて欲しい。

もう一つはカナダに修学旅行に行っていた私立女子高の生徒の一人が麻疹を発症したため免疫や罹患歴がなかった教師と生徒の４１人が帰国便への搭乗を拒否されてるって話。
パリで子育てしてきた友人の話だと　あちらの予防接種の基準は厳しいらしい。入学許可されるためには　まず基本的な伝染病の予防接種歴を求められ、それがないとまた予防接種を受けてからじゃないと入学できないらしい。
日本って転入生の予防接種歴を調べるなんてまずないですよね。
それで　今の麻疹の流行での大学休講騒ぎだよ。誰が責任とるわけ？

なんかさ、厳しくするべき事はなあなあで　どうでもいい所を気にしすぎるのじゃないだろうか？
それを是正しないで、その時の大勢でふらふら対策をうちだせないお上。

ですから　私達ができること、せめて抗菌グッズを買うのをやめましょう。カビてこそ自然です。（偉そうに言ったわりにはショボイ結論だ　笑）

あっ　あと　ただの風邪くらいで抗生物質を飲むのも控えたい。普段健康な人が風邪の初期に抗生剤飲むのって無意味だと思うよ。一つ覚えみたいに　ＰＬと抗生剤ってセットで出す開業医って多いですけどね。


　

道路工事

一週間ほど前から　家の前の道を工事している。その前に　この界隈のガス管の交換工事をやってかなり掘り返したあと、全面舗装するのだそうだ。
まあね、ここに引っ越してきてから初めての全面工事、いいかげん道の継ぎはぎも気になっていたので綺麗になるのに越したことはないんですが。

だけど　困るのが車の出入りである。工事の監督さんは毎朝ご丁寧に　「今日は車使いますか？」と聞きに来る。私は今日は朝一でジムに行ってファイトエアロ（ボクササイズです）に行きたかったので９時４０分に出て１２時には帰ってきますと言っておいた。
それでちょうど出ようとした時、道の側溝のコンクリートのパーツをはずしているところだった。（あっ　タイミング悪いな）と思ったときにはもう
「奥さん　出られますか　今　トラック動かしますんで」と　古いコンクリートのパーツをうちの真ん前に止まっていたトラックにさっさと積んで、トラックを移動させて車を出せるようにしてくれた。
こちらは　モロに「ジムに行きます」という身支度で、能天気に朝っぱらから遊びと言えば遊びにいくわけである。工事の人たちから「ご迷惑かけます」と言われながら　「こちらこそ～～」と思いっきり恐縮しながら出かけた。
ジムで一時間のレッスンで汗かいて　サウナに入って帰ってきたら　今度は道全体が掘り返されてとてもじゃないけどガレージに入れる状態じゃなさそうだった。さすがに（どうしようかな～）　と　思っていたら　現場監督さんが飛んできて　「ホントに申し訳ないが５時までには穴をふさぐから　とりあえず　ウチで借りている駐車場に車を入れておいてくれませんか」とのこと。別に問題ないのでそちらの場所を聞くと、私の車の前を走って案内してくれる工事の兄ちゃん。
ホントに　遊んで帰ってきた上の車の出入りに、恐縮されるとこちらも身の置き所がないではないですか。
近くの駐車場にスペースを確保しておいたらしく、「そこのユンボの隣においてください」　との指示に従い、工事が終わるまで置いておくことになった。

へ～～　これがユンボか。私の愛車にとって初めての種類の隣人だったろう（笑）



この後も　仕事に行くので自転車を出そうとすると　軽々と持ち上げて溝の上を通してくれたり　夕方の後片付けもチリ一つないくらいに掃き清めてくれて、とにかく行き届いた工事チームだった。

山田詠美の本に　「風味絶佳」　という　いわゆる肉体労働の男性たちを描いた小説集がある。それに描かれている男たちは　シンプルに爽やかですがすがしい人たちである。彼女の独特の感性がそういう種類の男たちを描いているので余計好もしく思えるのではあるけど、その感じはとてもよく理解できた。
本当は　「このクソ忙しいのに暇な主婦が遊びに行きやがって」なんて思っているのかもしれないですよ。でもそれをみじんも感じさせない態度。ホントにこちらが申し訳なく思ってしまった。

この前博多でカラオケをした一級建築士のＮちゃん。彼女は商売柄、大工さんやとびの人とも結構交流があるらしい。そこらの関係で一度　クＯタの特殊車両の講習会ってものに出たことがあるそうだ。
くい打ちしたり、土をひたすら掘ったりする車の実体験。別に彼女の仕事に役立つわけじゃなく　「ただやってみたくて」参加したそうだ。何十人の工事関係のおじさんたちの中に彼女と彼女の友達のファブリックの輸入業者の美人オーナー（こいつもかなりの物好きである）と紅二点。一日一万円払って参加したそうだ。
「もう　楽しくってさ～　他の人が終わったあとも　延々と土を掘ってたんだよね」とＮちゃんは言っていた（笑）　

私も　一度でいいから　ユンボを運転してみたくなった。なんかの際に役にたつかもしれないしさ・・・