『山里の柳萌えたり川霞む』
『霧が這う山肌萌えて隠す顔』
『点描のモザイク模様山みどり』
『葉桜に遅れをとらじと吹く木の芽』
標高千メートルの地は桜と新緑が一緒になったような色模様だった。遠景は桜と新緑、近景は山吹と新緑でどちらも心が表れるが、いつも緑の色の多さに驚嘆する。
ヒキガエルのオタマジャクシを見に行った。小さい溜まり水の中は皆無だったが、大きなほうは真っ黒になって群れていた。しかしアオサギがきているので、親になるのはいかほどか。家の金魚や一尺ばかりの鯉も獲って行く貪欲さが恨めしい。
今日はヤマカガシを攻撃していたのだが、小生が現れたから飛び去っていった。ヤマカガシはもちろん絶命していたが赤い斑紋が鮮やかだった。
ミヤマハンショウヅルの花が咲いていた。秋のカザグルマ風の種子といい、地味だが気を引く存在だ。棘で悩ましてくれたメギの花も咲いてきた。棘さえ無ければといつも思うのだが。