師走ともなるとトンボを見られるのもトンボ池の狭い範囲だけである。三日日曜日、陽だまりでS先生、Sさんと3人で日向ぼっこをしいしい昆虫談義をしているとトンボが頭や肩に止まりに来る。メスだけだと思いたいのだがオスも止まりに来るけれど心優しい三人は邪険にもせず迷惑顔もせず受容するのであった。今時「オスは駄目!」なんて姿勢ではセクハラとかパワハラ相当と評価されてしまいそうだけれど姥捨て山では縁がない。
姥捨て山の孤老では、まあ、姥捨て山ではすべてが孤老に等しい存在なのだけれどそのためばかりでもあるまい「寄ってくるのはクソバエだって歓迎!」のグローバルのもてなし方が身上だ。そんなツーショットをアップしてみたい気もあるけれど「キモチワルー」とか「アクシュミー」とか「糞映えー」とかで大炎上間違いないだろうからここは堪忍していただこう。そう、昔から「ならぬ堪忍、駿河堪忍」というではないか。この諺、我が多感な少年期に雅な家系の爺様から教わったのである。ちなみに爺様は権現様ではない正二様だ・・・。きっと正二位を冠したご先祖が居たのだろうて。
さて閑話休題、種類を確かめるためにアキアカネと思われる個体を掌を被せて捕獲してみた。やはりアキアカネのオスであった。アキアカネの連結体は確認できなかったもののオオアオイトトンボやマユタテアカネは連結飛行している姿も幾つか見られたのだった。