クモは昆虫では無いけれど「昆虫図鑑」に普通に掲載されているから「良し」とする。クモ類を好きでない人たちは多いだろうと推測するが孤爺は特別好きでも嫌いでも無い。まあ、里山のお隣さんなのである。クモ類の中では割合、好感度の高いクモががカニグモ類なのであって最初に見たのはハナグモだったか名前などでてこないけれど「なんだこりゃ~!」とカメラを構えた小生に対し葉っぱの上で盛んに威嚇行動をとってくれたグリーン色のカニグモだった。ハナグモと簡単に片付けてはいたものの独特の姿形はついついほの字になってしまいそうなのだ。薄いグリーン色だったが小生には淡いピンク色にも思えたのだった。鏡を見れば瞳孔はハート形だっただろう。
さて写真のカトウツケオグモ、そうだと判断したのだが今期2回目のランデブーになった。前回も今回もS先生が発見して呼んでくれたから撮影も出来たのだがまあ、単独では葉の上など見もしないので見つかるはずも無いクモでもある。見たところで「虫目」は持っておらずガチャ目なのだから頑張っても弱り目祟り目で終わるだろう。
このクモの色彩デザインは鳥のウンコに似せているのかどうか知らないのだが、それにしても四角形の待ち姿で鳥の糞騙しをしようなんて形態がウンコに見えない。さしずめ「残念な生き物図鑑」に入りそうでもある。
東京都のレッドデータリストの記事を見ると「刈り払いの結果、生息域が無くなった」様な内容だった。藪や灌木、草本の葉の上で待ち伏せして狩りをするタイプなので刈り払いでお払い箱になるとは因果でもあるが、里山保全や自然環境保全の目標は「生物生産緑地」とするべきなのだと改めて思った。孤爺的には細々と小さいフイールドで試行錯誤しているのだが植生を整えておけばS先生が現職の頃に校庭の一画に備えた「自然誘致園」の効果に迫る結果が出ると思っていたものの、市街地、街中と山野のフイールドでは昆虫にとっては切迫度や必要度が大きく異なるようで発生密度から言うと低いままだし、自然誘致園で発生記録されてきた種が何故か我がフイールドには現れないと言う不思議もある。何でだろう何でだろう・・・。それにつけてもあの番組、放送開始にしなきゃあかん。全国のよいこが待っている。孤爺はアサギマダラを待っているが、お迎えはまだ待ってはいない。