トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のエッ!品「ロープカーディガン⁉韓服⁉…」

2024-11-16 | 何よりの楽しみ

 我が年中行事みたいなものでもあるし自己脅迫的欲求みたいなものでもあるけれど早い話「ビビビッ」に追いまくられての結果であって私は弱い人間なんです。そして齢は忘れてしまった状態なんですけれど手作業と自転車の乗り方はまだ消えてはいないのである。先般、弟の処に立ち寄った折りに「オジサン風」を吹かせたく手土産を持って行ったのだが、これを結構喜んだとの話だったから再度の「オジサン風」を吹かしたくなってきたのである。「ヤナギの下に二匹目の泥鰌はいない」と言われるけれどKYなのが「オジサン」の特権である。しかしJKにはまったく無縁なのが姥捨て山孤爺の特筆事項である。

 で、今回のチャレンジは「ロープカーディガン」にしたのだが寒気厳しい佐久平の事だからキルトで作る事にした。キルトでは袋物を作った経験はあるものの洋服など未経験なのでどうなるやら全く見当もつかない。しかしそれはそれ「良い事も悪い事もすぐ、ビビビッが原動力」の今日日では「やるっきゃない!」のもまた事実なのだった。まずはキティちゃん柄のキルトとバイアステープを購入して来た。手順通り型紙を用意しパーツを切り出した。アイロン,縁かがり、待ち針の三要素は丁寧にやるのが綺麗に製作する秘訣だと理解できているから心を込めて行ったのだったが・・・。

 しかし、パーツの縫製やパーツの縫い合わせになるとミスが多発する。生地が生地なので裏表や左右を取り違える事はありえなかったが縫製が進むとモコモコと嵩張るし縫っている場所の邪魔をするようになる。これが結果的に赤い紐を同時に縫い付けてしまうミスにつながった。こうなると最小限、糸目を切り外し、再度縫い直しが必要になる。まあ、こんな手太楽で二日目にして完成したのだが、吊り下げて見て愕然とした。後ろ身頃に見返しが入っていないし見た目は「韓服」になっている。テキストにあった「ロープカーディガン」の軽やかな洋服のイメージは消えてしまった。がしかし、夜の防寒着としてキルト地にしたのだから、後は着る当人が好んでくれるかどうかが最終関門だ。まあ「NO!」となったとしても雨の日の手慰みで楽しんだのは帳消しにはならないのである。

 この洋服から妄想し回想療法に入ったのは小学校入学式当日の集合写真だ。保護者も含めての写真なのだが半分くらいが子を背負いネンネコバンテンを羽織っている。中にはおっとちゃんもいるのは時代であろう。表情を見れば笑顔は一人とていない。これも写真慣れしていない時代である。我がマドンナも仏頂面していたがやっぱり可愛い。まあ、「こんな頃もあったなあ…」が実感か。