先日に板厚12mmで作ったばかりなのだが見た目が野暮ったいのだ。転がり具合は申し分ないけれど板厚が増せば購入価格も高くなるし外周を削る量も増えるので丈夫さは折り紙がつくけれど簡便にしたくて9mmの板厚で試作する事にした。安い杉板でも良かったのだが幼児の手に渡る事を想定すると割れやすい杉板は遠慮した。板に製図は前日に済んでいたので早速、朝食後から円盤を切り抜く事から開始する。
実は前日の寒い日から一転して快晴の日となったけれど未明まで降雨だったし一輪車で土を運び漏水浸食穴を埋めたてる作業では痛めた肩の治りを遅くするだけだと思って姥捨て山詣では断念したのである。先日、早春に開花するタチツボスミレの群落のある崖に育ったウツギなどを鎌で断ち切っていた折りに痛めてしまったのだと納得していたが連日湿布が必要だし腕の重さで痛みが生じるので着替えも痛い、目薬点すのに左手で右ひじを上げてやらねば「アイタタタッ!」になる始末なのだ。寒くなったので治りが遅くなるだろうと思っているけれど完治するまで姥捨て山禁止と言う訳にもいかず、痛くてもどこかで折り合いを付けねばならん。
我慢していたが夜間に疼痛で目覚めるに至って限界、頼み込んで鍼に行ってきた。前回の左肩の痛みの時もソーイングに熱中した頃だったし今回もロープカーディガンなどをせっせと縫っていた後に発症している。施術の折りにそんな経過を話していたら「ミシン掛けの姿勢や糸目を切る姿勢や動作が肩の血行不良を起こしているのでしょう」と言われたのだった。そう言われれば掌、肘、肩などは胸の前で長時間固定されている。そこで愕然としたのだが「痛いから姥捨て山には出かけず自宅で木工、玩具作り」は一見、合理的の様だけれど肩、肘、手首を固定して作業するから負担度は変らないのだった。眼精疲労から肩凝りの発生する事もあるので眼鏡を新調したものの、さすがに手元は良好になったけれど両腕を胸の前で固定するのまでは解消しない。
さて、庭の縁台作業は午前中は背中に日差しが届くので何とも心地よく糸のこ盤や木工旋盤での作業は粉塵が多いので防塵マスクは必須なのが恨めしい。前回の部材製図は外形出来上がり線だけだったので糸のこ盤で円盤を切り抜く時に目見当に注意が必要だったから今回は出来上がり線の外側に糸のこ盤での切り取り線を描いた結果、目安が出来たので旋盤での切削は割合と楽だったのだ。
旋盤で所定の円盤を加工出来たら糸のこ盤で組付け合う部分を切り抜く。この切込みにjは直線切刃を使い切り離しは曲線切り刃を使うと言う手間が必要だ。曲線刃で一回で切れなくも無いのだが直線部の加工精度が欲しいので手間を惜しまずに行う。タイプによって切り込み長さが異なるのでそこは丁寧に加工しなければならない。今回の製作はオロイドとツーサークルローラーとスフェリコンの三種である。オロイドとツーサークルローラーは中心間距離が異なってその関係で不等高重心と等高重心の違いとなり動きにムラが出るのと安定しているのとの違いなのだが見た目には判り難い。
その意味もあって色分けしてみたのだがオイル仕上げなので色付けに何を使用するか考えて水彩絵の具でも良かったけれど子どもが手に取る事を考慮して食用色素を使ってみた。しかし水溶性で荏胡麻油には溶け込まず、仕方なく水で溶いて塗布し、乾燥させて荏胡麻油を塗った。黄色はムラが出なかったのだが赤はムラになってしまいお世辞にも綺麗な仕上がりとならなかった。木工用の着色剤が良かったのかどうか調べて見なければならんなあ。写真の六点、この日一日がかりで出来上がった代物である。
森の市での価格は一個当たり200円だと採算割れするので最低300円は必要か。200と300では財布の締め具合がはっきりと異なるのは経験値で理解できるから数量は必要ないだろう。