風倒木となったテーダ松を片づけて地拵えを済ませた。日当たりの良くなった林床に植樹しても良いのだけれど、しばらくは草地として「フユイチゴ」の群落にしておく。
とは言うものの、ここ何年かの台風で、大松が4本も倒れてすっかり明るくなった松林は、これはこれで良いのだけれど、「ハルゼミ」にとっての僅かばかりの生息環境を減らす訳にもいかない。
そこで今回処理した松の周辺に芽生えた幼樹に支柱を立てた。松林の端だったから範囲を広げ五本ほど保育する事にした。成長は早いものの、大樹に見えるまでに数十年はかかるだろうし、現在の大樹ほどになるまでには半世紀は必要だろう。
育った姿を見ることは叶わないにしても、夢想は出来る。「アスナロ」は、「明日はヒノキになろう」の意味があるとの事だが、今回、小生にとっては「明日を待つ松」だ…。