いよいよ屋根を葺けるまで来た。葺き方もいろいろあり、当初はイラストなどを参考に「瓦葺き」で揺らがなかったのであるけれど、少しづつブレてくる。
粘土製の瓦は雰囲気は出るだろうが数多く作らねば…とか、樹脂製は簡便だけれど雰囲気を欠く…とか、要するにわがままなのであって、作る数はどちらも同じなのだ。
屋根の色はピンク調であっても「トロールの世界」を少しでも出したかったから「瓦ぶき」でなく「こけら葺き」に決めた。これの方がよりローカル色が出る気がしたからでもある。ただ、瓦と言うよりこけら一枚のサイズをどうするかが決まらず、ここは塩ビシートの瓦を一部配置して大きさを決めた。
そのこけら葺きの材料は秋田杉で古材ではあるけれど木目が緻密で美しい。しかしながら円錐形の面に葺くとなると短冊形では重なりが悪くなり上端を短くした四辺形でなければならぬ。結局はこの四辺形の下端面の角を丸くした形状にせざるを得なかったからこけら葺きも頓挫した。
わが審美眼に適ったのはキノコだったけれど、採集し茹でて生乾きの時にアイロンプレスをして平面を維持しようとしたけれど数時間で元の歪みに戻ってしまった。キノコの模様が妖精の世界に通じると直感したにもかかわらず、これも頓挫し必要量を用意したキノコも無駄になってしまった。
かようにてんやわんやで屋根葺きを開始した。二日続きの雨模様で作業に集中できたものの家の中は酷い有様になった。それでも少しづつ屋根の状態が整って行くのは「出来る!」確信にもなったのだが、形状加工中に親指の先端をサンダーで擦ってしまったり鉋を掛けてしまったりと散々だった。
とにもかくにもピースの数が多くサイズも異なるから大事には違いない。足りると思っていた薄板が不足してしまった。考えてみれば重なり合うからその分も計算に入れなければ見積もりは成り立たない。拠点で切り出すのも馬鹿馬鹿しくなってホームセンターでバルサ材を購入し小屋根部分はバルサで葺いた。
大屋根の瓦葺き
屋根裏出窓部の屋根葺き
粘土製の瓦は雰囲気は出るだろうが数多く作らねば…とか、樹脂製は簡便だけれど雰囲気を欠く…とか、要するにわがままなのであって、作る数はどちらも同じなのだ。
屋根の色はピンク調であっても「トロールの世界」を少しでも出したかったから「瓦ぶき」でなく「こけら葺き」に決めた。これの方がよりローカル色が出る気がしたからでもある。ただ、瓦と言うよりこけら一枚のサイズをどうするかが決まらず、ここは塩ビシートの瓦を一部配置して大きさを決めた。


かようにてんやわんやで屋根葺きを開始した。二日続きの雨模様で作業に集中できたものの家の中は酷い有様になった。それでも少しづつ屋根の状態が整って行くのは「出来る!」確信にもなったのだが、形状加工中に親指の先端をサンダーで擦ってしまったり鉋を掛けてしまったりと散々だった。
とにもかくにもピースの数が多くサイズも異なるから大事には違いない。足りると思っていた薄板が不足してしまった。考えてみれば重なり合うからその分も計算に入れなければ見積もりは成り立たない。拠点で切り出すのも馬鹿馬鹿しくなってホームセンターでバルサ材を購入し小屋根部分はバルサで葺いた。

