尾根突端部は一夏出向かなかった。結果的に盛夏の手入れが出来なかった事でフジバカマは全滅に近い惨状となったのである。この日、春の萌芽を助けるために園地を覆ってしまった蔓草や席巻し始めたチカラシバなどの障害草本を片付ける事にして刈り払い機を用意して上がった。勿論、坊主刈りはやってはいけないので高刈りで済ますのだけれど部分的には地際から刈り払いたいネザサの株やシュートなどが育ったいて、これは冬の間に折りを見ながらコツコツと抜去せねばならん。
土壌の相違なのか立地環境でフジバカマの衰退がこれほど激しいとは思わなかった。水域の周りでは草丈2mに達する大株で繁っているのだがノアザミは消失している。一方、この園地ではノアザミは立派なロゼットを広げた高刈りした下に見えている。来季のノアザミ開花は大丈夫そうでほっとする、フジバカマも少しは残っていたものの貧弱な株ばかりでアサギマダラを呼ぶほどの魅力は無かったと言って良い。
花畑の周囲に巡らした囲いも腐食が進みバラバラになってきた。これもそろそろ寿命だから片付ける時になったようである。最近は外来者が入り込まないから柵を用意する必要も無いけれど無いと縦横無尽に歩かれるのでロープくらいは巡らそうかどうしょうか迷いがある。ロープにしろ柵にしろ設置すると手入れの邪魔になるのは必定なのだが手入れの障壁を排除するより傷められるのを防止するのに手間を掛けねばならないのは何とも本末転倒に思える。