布団位置変えつ名月夜もすがら
眼鏡なくタクワン三切れ三重に見え
名月や寝茣蓙で浴びし熱帯夜
かぐや姫送ってくだされ爺の床
笹団子齧りつ見上ぐ月待茶
月見上ぐ兎追いしや凍てし里
南中の高き輝きまぶしけり
窓開けてひかり身に浴ぶ熱帯夜
青葉城恋歌うたいつ見上ぐ夜半の月
名月や側臥で感ず月の圧
光浴び一夜共にす寝茣蓙かな
名月も年増となりぬ丑三つ
名月を背中にも見せてやり
とんだ一夜だった。月を見上げつつ「スペースカーボーイ」のラストシーンを思い出したのが拙かったのだ。核弾頭を地球外への軌道に乗せた宇宙飛行士(名前が出て来ない)が夢だった月に到着し岩にもたれて地球を見ながら絶命したシーンである。月を見上げていた孤爺と重なって眠りに入ろうとするとビビビッとフレーズが湧く。こうなると般若心経を唱えようと光明真言を唱えようとマインドフルネスを行なおうと無駄なのだった。嵐が過ぎ去るのをひたすら堪忍辛抱我慢の時間、で寝不足であるが本日は最高気温35℃の猛暑日の予報だから耄碌しない程度にグダグダする!。しかし、お茶菓子が無い、欲しい。