今朝の最低気温は3.5℃で日中も薄曇りで薄ら寒い一日だった。腕が痛くて上がらないのは変らないけれど「自宅軟禁も飽きが来て・・・」久しぶりに姥捨て山に行った。率先すべき保全作業などまだ出来る訳も無く、それでも拠点道具小屋に「再生できるか…」と捨てずにいる電動鋸盤の再検討に出かけたのである。
出かければ出かけたで行う事はあって、まずは「水が届いているかどうか」と発生期末期の「トンボの飛翔種」の記録である。日差しが弱くトンボたちも日光浴する程でも無いので期待はしなかったのだが一頭だけ動きが見えたのだ。大きすぎて腐植するがままに転がしてある根っ子の上に、良くしたものでお日さまの方向に背を向けて休んでいる。「マユタテアカネか⁉」と撮影はしたもののどうもサイズが大きい。回り込んで顔面を覗くと特徴的な眉斑が無い。これでマユタテアカネではないのが判ったけれど「では何者⁉」なのか推定するしかない孤爺なのである。翅端斑が無いからアキアカネと推定したのだが同定できるほどの能力は無いのだった。
孤爺的にはアキアカネで納得し他の二種、マユタテアカネとオオアオイトトンボを探したけれど日射が弱い日なれば出現は期待できない。それでもトンボ池の空中を見れば羽虫と言うか数ミリの昆虫が群れている。まあ、餌には困らない環境だから気温さえ維持できれば年末まで飛翔は期待できよう。先だってS先生がこの小虫の飛翔を眺めながら「飛び続けるエネルギーをどこから調達するのか、すごいなあ」と呟いていたけれど渡り鳥の中には大海原を10日も飛び続け蓄えた脂肪が無くなれば自らの消化管の一部までエネルギーにしていると言う「渡りの過酷・困難さ」を報じていた番組があったが「種の存続」には命を懸けるしかない過酷の中に活き永らえている生命力とはすごいものである。肩の痛みなどに負けてはおれないと一瞬は気張るのだが、でも泣くぼやく凹む孤爺であった。ちなみに湿布で外出すると冷えが増すのでこの日は肩に懐炉を貼っての外出だった。