トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

オービタルサンダーの架台を作る

2024-12-11 | 今日は真面目に

 まだ木の玩具をセッセと作っていた当時、表面を磨くのに素手では効率が悪くて考えた末に架台を作り固定して随分役に立ったのだったが、それも端材が無くなるにつれて工作も減り、架台そのものが庭に転がっていると邪魔なので処分してしまった経緯がある。しかし今回、幾何回転体を作り出す過程でどうしてもオービタルサンダーなどの電動工具が必要だった。例え一個二個であっても右腕が痛くて上がらない状態ではハンドサンダーでゴシゴシなどとても務まらないのだった。

 サンダーで荒取りするにしてもオービタルサンダーで仕上げをするにしても電動工具は電動工具なりの重さがある。これを右手で握り作業を続けるのも肩には結構な負担だった。「日光見ないで結構なんて言う莫れ」なんて諺があるけれど「日光当たる場所は結構な作業環境」なので姥捨て山フイールドでの作業は腕の痛みに耐えかねてお休みなのだが今度は暇な時間に耐えかねて結局、患部に悪い使い方しかできない作業になってしまうのであった。つらつら考えなくても「おいらはM男か⁉、それともS男か⁉」と混乱の極致に到るのは痛みによる妄想神経による技なのだろう。

 むくのオロイドやスフェリコン、ヘキサ・スフェリコンの試作はとりあえず終了したものの、欲を言えば接地面の曲面を精度を上げるために調整したくてハンドサンダーで摺り摺りしていたものの、やはり回数が多いし時間もかかるし保持しなければならない固定時間は持続的で肩の回復を先延ばしするだけでもある。電動工具を持ち続けるだけでも負担なのだった。そこで「どうせやらねばならないのだから…」と架台を作る事にした。以前に製作した形は記憶にあるのでそれを元にしてベニア板から作ったのである。

 オービタルサンダーは取り外しも出来なくてはならないので受け木の一方は取り外しが可能だ。午前の日の当たる時間に縁台工作で完成させたのだが、使ってみると手持ちよりも稼働ロスが少なくなるから削れる量も多くなった。その上、手持ちだと右手と左手の協調運動で微妙な調整が出来ていたのに片方が固定されると微妙な調整が難しくなった。確かに右腕に掛かる負担は軽減されるが加工精度に難が発生してしまい最終的な仕上げは「結局は丹平ドン」となるのだった。まあ、華やかな大スターでもプライベートでは絶筆に尽くしがたい事象もあるようだから腕が痛い程度で文句も言えまい。