トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

泥水池5の漏水止め

2017-08-18 | 水辺環境の保全
 暑い日が続き、流下する途上で蒸発する事で水量が下流に行くに従い減少するのは当然だとしても、チョロ水が入っている泥水池5が満水位にならない。
 雨後は問題なくオーバーフローからあふれ出ているけれど、問題なのは水量が少なくなった時に湛水出来ない事なのである。水域内の除草を行う前に漏水孔を見出して潰す事にした。

 既に心当たりのあるオーバーフロー部横の土留めの下部に指先を入れると空間があった。土留めの丸太を取り除くと漏水孔があった。ピンポン玉が入るくらいの孔であってもチョロ水を吸い込むには十分すぎる大きさなのだ。
 ツルハシとスコップでトンネル部を掘り崩し、再度埋め込み鎮圧して一件落着と思ったのだったが、池の除草を行っている間に水位が上がるかと思っていたら一向に上がらない。
 不審に思って水位線を注意深く点検したら、草に埋もれた一角に水が入っていく。草を取り除いたら拳が入る程の漏水孔があった。これでは水位が上がる訳もない。
 ここも同様に潰し鎮圧し復旧させる。流入水はチョロチョロなのでオーバーフロー部から溢れるのは翌日になるだろう。
 漏水部 ➡  顕わにして潰す      二か所目も潰す
 
 除草を済ませ水面の広がった泥水池5には早速にシオカラトンボのカップルが産卵に見えた。オスは攻撃的であるが、産卵時にはメスの上空でホバリングして守る。トンボの生態から言って「メスを守る」というより「自分の遺伝子が引き継がれた卵を守っている」のが真実だ。
 油断すれば他のオスが産卵中でもお構いなしに交尾行動のアタックをし、成功すれば直前に入った精子はすべて取り除かれてしまう定めなのである。

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