トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

賑わいは荒廃の始まり?!

2014-01-20 | 性向有毒の翁なれば

Photo_4  道具小屋前の拠点広場に大挙して集まった13家族、総勢50人前後か。

 味噌汁を作り、お餅を焼いての昼食だった。子ども達はと言えば、引率されて山ノ神の社に初詣、まあ、ここは例年繰り返されている恒例行事なのだが、今回は大人数だ。

 口コミで人数が増えてくるのだろうが、人が増えると脆弱な生物保全区域の行く末が気になるところでもある。今は、泥水地やトンボ池では、氷を割って楽しんでいるに過ぎないが、春以降はオタマジャクシやトンボ、ホタルなどに少なからず影響は出てくる。

 環境団体の一員でも、プライベートでは友人知人家族を引き連れて「トンボ捕り」に来る者もいるし、あるイベントの終了時、採集したオタマジャクシを駐車場にぶちまけて笑っていたスタッフも見ている。「整備した結果、荒れる」のは仕方がないか…。


**南無阿弥陀仏

2014-01-19 | 今日は真面目に

 倒れても大樹なればの威容なり近寄る子らを立ち竦ませる

 幼子は大樹切り株取りついて這い上がりては拍手にて立つ

 幹を割るチェーンソー持つ我が指は凍えて痛し樹も痛かろう

 風倒となりし大樹も今は卓おさな子相手に倒れて活きる


見落としの結果

2014-01-18 | 小人閑居して憮然

Photo_3 風倒木となったテーダ松を処理中にガイドバーが挟まれてしまった。切断箇所の左右の状態から「先端部は落下する」と判断したのだが、そうではなかったのである。

 最初は理由が分からず「物理の法則とは異なる現象か?」と不思議だったが周囲を片づけて判明したのは、折れた枝の残りが接地していたのだ。写真では右下の部分になる。

 これでは当然「ヘの字」になってくれない。上部から切り進むチェーンソーは圧縮力の増大で挟まれるだけである。今回、楔などを携行しなかったので、チェーンソーをもう一台持ち込んで処理する羽目になった。何事も事前の準備、用意周到が肝心という事であろう。


歌会始

2014-01-18 | 感じるままの回り道

 先日、「歌会始」が行われた。お題は「静」だったので小生も詠んでみる。

   蝉しぐれ汗を拭き拭き見上げれば雲は湧く湧く静かな富士に

 新聞に掲載された入選歌を目で追ってみた第一印象は「サラダ記念日」調?だった。もとより義務教育の国語の授業以上の知識は無い小生であるから、自分の作と優秀歌の違いなど判るはずもなく、言ってみれば「自己満足」以外の何物でもない。

 師事したり批評や添削を受ければ上達も可能だろうが、そこまでするとなると、お遊びの域を超える。


これで安心

2014-01-17 | 今日は真面目に

Photo  昨秋に台風で折れたテーダ松、析損部がかろうじて掛っているだけなので安全上、処理したいと思いつつも後回しにしてきた風倒木だ。

 年が改まって最初の大仕事に、この処理を選んだ。いつまでも放置しておく訳にもいかないし、見ていても片付く事も無い。胸高直径80㎝の大木、高さ4mの所で折れて、そこには手が届かない。Photo_2

 幹の先端から刻みながら落とせるサイズにして牽引して落とすことにした。現状では枝を払っても2トン近くの重量になりそうだ。切り落とした枝で足場が悪くなるのを整理しながら幹を切り詰めていったが、弾力が無いから破断するのは突然来る。これは恐ろしい。地響きを立てて接地するのである。

 析損部の状態から、幹は写真手前側に落ちるだろうと推測されたが、高い部分の枝は残っているので回転力も作用する。残り枝にはねられない様に切断したが、落下時は肝が冷えた。とりあえず無事に落せて、危険区域が一つ減った。やれやれである。


初雪と言おうか

2014-01-16 | 今はうたかた

Photo  風倒木の処理が済んで、林床の手入れをしていたら白いものが落ちてきた。

 視認する前に竹の葉を鳴らしたから「霰か?」と感じたのだけれど、小さな粒で、期待した雪の結晶は見えなかった。これも「初雪」と言えるのかどうか、観測点で認められなければ時雨なのだろう。

 初雪に遭遇すると思い出すことがある。何歳の頃か不明だが、祖父が玄関の戸を開け空を仰いで「何やら白いものが落ちてきた…」とつぶやいていたのを今でも思い出す。

 子ども心に「雪なのに雪と言わない」のが不思議だった。


*爺の身なれば

2014-01-16 | 感じるままの回り道

              二度わらし孫のわらしと共昼寝

              共昼寝早く寝付くは爺のほう

              孫の守りオムツの前後身につかぬ

              子育ても孫の相手は息が切れ

              孫の守りあれよあれれで粥の朝

              孫帰る駅から戻る寒き家


期待を込めて

2014-01-15 | 今日は真面目に

Photo  気温の低い日が続く。日蔭の作業に入る前の慣らしに客土作業をする。

 昨年、猪に掘り返され放棄した生姜を作付けした部分の土を畑に入れたのである。一坪程の面積に一輪車で八杯を投じた。土の量は十分になったが、基盤土壌が粘土質なので、まだ改良する余地がある。

 生姜の作付け期までにバーミキュライトと腐葉土を入れ耕起し慣らして土づくりをする予定だ。今度は猪を魅惑する腐植質が周囲に無いから被害は防げると思っているが、念のために唐辛子を周囲に植えこむつもりだ。


*泣く子は育つ

2014-01-14 | 感じるままの回り道

              知恵つけて泣き真似しつつ爺を見る

             泣くたびに大甘あやしの爺と婆

             寄り来ては遊んでくりょよとボールだし

             泣き伏して上目で見てはまたしゃくる

             せがまれて又せがまれて爺へたり

             飽きもせず絵本読まされ泣き笑い


凍結池の遊び方

2014-01-14 | 遊び子は

Photo  前の冬は凍結が厚かったのだが、今期は寒いと言われながら芳しくない。

 幼児でも氷上で遊ぶには少々難しく、いきおい、遊びは氷を投げたり、物を投げ込んで遊んでいる。これは氷のある時に限った行動ではないけれど、維持管理を行う側からすると迷惑行為に感じるところがある。

 まだ、ビン・カンの類は放り込まれていないが、至近には大人が投げ捨てたビン・カン類が時々はある。気が付いた時は回収する事にしているが、池に対しても延長線上にある投げ捨て行為である。

 利用する大人の立場では「セルフエイド」は承知だろうが、「環境を汚さない」は残念ながら未開人より劣る。


**賑わい止んで

2014-01-13 | 合混で闘作すれば

 おいでおいでと手を振る孫は

           テレビ電話のその向こう ハア コリャコリャ       鳥栖婆

 テレビ電話で見つめた月日

           駅舎の一視に及ばない ハア コリャコリャ      トロル

 はしゃぎおる後は空虚に孫帰る                     豊穣鬼                  

 バイバイと笑顔で送る胸に穴                       猩々爺

 孫の守り山仕事よりくたびれて昼の日中に眠気は来たり      なまはげ

 さもあらん夜中に二度は起きるのに孫が来てから一度のトイレ  茶草婆


収納式整備台

2014-01-12 | 今日は真面目に

Photo_2  倒木や立ち枯れ木等の処理作業を見込んでチェーンソーの整備台を設えた。今までは、道具小屋の壁に平行に置いての整備だったので、清掃などはともかく、目立て作業に難があった。

 左右の切り刃を一方向からのみで整えるのは道理的にも無理があったし、目立ての仕上がりも左右均等になり難い。Sn3d2739

 そこで思い立って、両側から作業を可能なように作業台を付き出したのだが、固定式だと邪魔になる。考えた末に折り畳み収納式にしてみた。心配した揺らぎも無く十分使用に耐える強度に仕上がった。

 今日は最強寒波が来たとかで、拠点に着いた時はまだ氷点下、昼になっても4℃しかなかった。小屋の陰での作業だったから指先は冷たいままだったし、昼は震えながら食べて退散だ。こんな時は目立てをする根気がない。


**年は明けても

2014-01-11 | 大震災

 風花に霞む建屋の空遠く聞こえたるよな風に泣く声

 海はよう汚染引き受け潮騒は今日も明日も打ち返すのみ

 月明かり程の灯りも見えざりし破壊の里の先も見えざり

 汚染水漏れた漏れない言うまえに多重防護を備えぬ不思議


寒咲花菜が咲いた

2014-01-11 | 小父のお隣さん

Photo  菜の花が咲いた。寒咲き種である。泥水地の一角にある稜線の末端の平地に播種したものだ。

 背丈は30~40㎝程でしかないが蕾を上げてきている。播種した部分は溝だった部分に客土して慣らしたところで、裸地のままももったいないので、早春の蜜源として花菜にしたのだ。

 一方、心配だったのは、客土した土には腐植質が豊富で、播種するまで猪に掘り返され続けていた。掘り返し防止のために、ウコンスライスや粉唐辛子なども散布し保護を試みた。

 結果は、半分は掘り返され全滅したが、残りがかろうじて開花にこぎつけたのである。とは言え花蕾の附いた部分は美味しいはずで、蜜源とならずに猪の餌になってしまう恐れも多分にある。それは許容範囲としても、二本足の猪が摘み取っていくのだけは願い下げだ。


*初春

2014-01-10 | 感じるままの回り道

               初日射し落ち葉舞いさすつむじ風

               地下足袋のしもやけ痒し初仕事

               想を得てポケットのメモかじかむ手

               小鳥かと思えば落ち葉走る道