スキンヘッドと言うレベルでも無いが3分刈りの頭部は何かと危うい。直射光は厳しいし何かに当たると傷にもなり易い。そこで「頬っかむり」では不審者通報に晒されるので箪笥貯巾の手拭いで頭巾帽を作り愛用しているのだ。手拭いは配り物で入ってくるものの、昔ほど使い道がある訳も無しで、最近はやりの美術的な飾りにも出来る手拭いであれば良いけれど、配る方も1枚千円以上もする手拭いでは気軽に配布も出来ない。
てなもんや三度笠、いいえ、てなもんや頭巾帽てなもんで使っていても数年は使用できるのでそうそうは減らないのである。そんな折にクラス会に着用していた頭巾帽を「使いたい」とリクエストがあったから暇つぶしの手慰みに最適と早速、箪笥貯巾の手拭いを総動員して縫ってみた。雨の日の一日を朝食後から夜鍋仕事まですれば10枚程度は容易に縫える代物だ。しかしそこはそこ、メジャーリーグをチェックしたりお茶を一杯飲んだりとグダグダの休日だし裁縫ボランティアでもあるから気ままに作業する。
やり始めれば浮気の気性がムクムクと頭角をもたげて来るけれど肝心の頭角はとうの昔にもたげる事も無くなったのであるからして貴重なムクムクなのだ。一方、頭髪のムクムクモコモコは青春時代を境に減退し始めて現在に至るのであった。まあ、人生なんて思い通りにも希望的観測のようにもならなかった思い出ボロボロ湿疹ボロボロだったなあ。そういう事は「水に流して」と想えども流せるもんで無し、わが身我が心が流されるままに時が経過したのだった。
ここまでに至って本題から大きく逸脱した事に気が付いて被り物に軌道修正すると、貯巾してあった手拭いとインドネシアの手織りの民族布、越後の麻布でも作ってみたのだが使い勝手に難がありそうに思える。麻布の通気性は抜群なのだが固めでフイット感が悪いかも知れず民族布は派手過ぎて好みに合うかどうかわからない。頂き物の手拭いは基本「広告」なので装着者の好みやセンスにかかわって来るから被ってもらえるかどうかわからない。そこで少しはセンスの良い手拭いで作る気になって販売店を探したら車で15分程度の処にあった。HPを覗くとあるある好みの柄が、しかし数千円もするのだった。まあ、遊び半分手慰み半分のソーイングだからと廻ってみたけれど残念、扱いは無くて大型ショッピングモールもガーゼの品物だけで頓挫。通販にすれば良かった・・・。