昨日は有給休暇を取得して、福島県の磐梯山と安達太良山を一日で登ってきました。一日で2座は昨年秋の紅葉に続き2回目。しかも今回は安達太良山のロープウエイの休業日であったことを失念していたこともあって、一日の総歩数は38800歩。ヘトヘトになりました。
梅雨入り前の今週は、先週からジェット気流の流れが変わったため天気の変化が遅く晴天が長続きしています。特に上空の寒気が抜ける水曜日から木曜日は安定した晴天が期待でき、梅雨入り前の登山日和となりそう。水曜日であれば休暇を取得できそうなので、1週間前からこの日を狙っていました(笑)。
予定通り仕事をやりくりして休暇を取得。アパートのシャッターを開けて寝たところ、期待通り朝4時前に目が覚め、4時15分にアパートを出発します。地平線からの日の出を見ながら水戸ICへ向かい、常磐道と磐越道を利用して、200km以上先の磐梯山へ向かいます。昨日朝は、前日の雷雨の影響で湿度が高く放射冷却も加わり地上付近では朝霧が発生していました。そのため、郡山から見る安達太良山や猪苗代から見上げる磐梯山は霞んでいます。標高1000m以上に登れば遠望がきくこと期待して、標高1194mの八方台駐車場に7時過ぎに到着しました。いつもより1時間早い時間ですが、平日にかかわらず10台近くの車が停まっていました。
八方台からまずは山頂を目指し、帰りに櫛ヶ峰方面へ少し尾根を下り、バンダイクワガタを探すことにします。磐梯山を訪れた目的は、磐梯山の固有種であるバンダイクワガタの花なのです。
中の湯にかけては、ブナ林の中のなだらかな登り。木漏れ日とハルゼミのセミ時雨が気持ち良い中、クマ鈴を鳴らして上ります。足元に白い花が落ちていたので上を見上げます。タムシバでしょうか?
足元にはエンレイソウが咲いています。
八方台から約15分で中の湯跡に到着。視界が開けました。下界と違いすっきりと晴れ渡っています。正面にはこれから登る磐梯山がそびえています。
日当たりの良い斜面ではイワカガミが満開。
ミツガシワの群落を右手に見て木道を歩き、いよいよここから本格登山開始です。
タニウツギなど初夏の花にはまだ早く、本格的な花のシーズンはあと1週間くらい先からのようです。それでも様々な花が咲いていました。以下に紹介していきます。しばらくはマイヅルソウの群落がつづきます。
ツマトリソウも開花。安達太良山ほどの群落はありません。
チゴユリも咲いています。
一輪、小さなリンドウを見つけました。フデリンドウ? ハルリンドウ?
ユキザサの群落がありました。
スダヤクシュ
ヤマハタザオ
オオカメノキとトウゴクミツバツツジ
遠くには冠雪の飯豊山(大日岳と飯豊山)が見えてきました。
笹の花も見かけました。
足元ではタチツボスミレが満開で、ミツバオウレンも咲いています。
弘法清水とお花畑の分岐点を直進し、お花畑へ向かいます。
お花畑ではミヤマキンバイが満開
ミヤマキンバイと飯豊山
これから登る磐梯山を見上げます。まだ雪渓が残っています。新緑が山を駆け上がる様子がわかります。
北側の眼下には桧原湖。手前には銅沼。標高が上がるにつれ霞が晴れて遠くの山々が見え始めました。目を凝らすと朝日連峰や月山もうっすらと確認できました。さらに空気が澄んできそうなので、山頂からの遠望に期待できそうです。
満開のミヤマキンバイ
天狗岩と櫛ヶ峰を見下ろします。山頂に登ってから天狗岩の先の稜線を下りバンダイクワガタを見に行くことにします。先に花を見てから山頂に向かったほうが効率的ですが、月山方面の靄が解消してきたので、山頂に早く訪れたほうが良さそうと判断し、弘法清水小屋へ向かいます。
弘法清水小屋直下のミヤマオダマキはまだ蕾。2年前の6月14日に訪れた時に比べると、季節の歩みはやや遅れている様子です。
弘法清水小屋は昨年夏に改修、リニューアルしたそうです。昨年秋に訪れた時には気づきませんでした。
磐梯山頂へ向けて最後の上り。足元ではタチツボスミレが満開です。
見上げるとミネザクラ
再びタチツボスミレ
オオカメノキと残雪の飯豊連峰
ミネザクラと飯豊連峰
日当たりの良い山頂近くでもイワカガミが開花していました。
八方台駐車場から1時間40分。標高1816mの磐梯山頂に到着しました。花を見ながらなのでまずまずのペースで登ってきました (続く)。