前の記事で紹介したように土曜日は引っ越しの手伝いのために千葉県へ出かけました。そして日曜日の午後は長沼の実家で用事があります。従って空き時間は日曜日の午前中のみ。しかもこの時期は庭仕事も欠かすことができず30分~1時間の時間を確保しなければなりません。日曜日は上空に寒気が入り不安定な天気が予想されるため、当初は体を休める予定にしていました。ところが9時頃から青空が広がってきました。そうなると、初夏の花が次々と開花する高尾山へ出かけたくなってしまいます。できる限りの家事を対応し、奥さんの許可を得てから9時30分に自宅を出発します(笑)。
散策コースは1号路、富士道、5号路経由で山頂へ向かい、帰りは6号路を下山。花を観察しながらゆっくり歩いて約2時間30分のコースです。
1号路で最初に見られるセッコクはまだ見頃が続いていました。1号路のこのエリアのセッコクは5月23日に詳細に観察しました。本ブログでも紹介済です。今回は時間節約のためパスすることにします。
数m先の至近距離に観察できるセッコクが満開なのでパチリ。
1号路の中腹でイナモリソウが咲いています。このエリアのイナモリソウは6号路の群生地よりも開花が遅く、例年イチヤクソウの時期まで見ることができます。
花弁が5枚と6枚のイナモリソウが近くに並んで咲いていました。
霞台では早くもオオバギボウシが開花。
最近、浄心門手前の切り株を楽しみにしています。一昨日は、表情豊かなカエルとてるてる坊主がお目見えしていました。前回の5月2日には兜が並んでいました。
男坂の階段脇にはサイハイランが咲いています。
108段の階段を上り、苦抜け門の手前の階段脇にも毎年サイハイランが咲きます。
薬王院参道にやってきました。天狗の腰掛杉を見上げます。
天狗の腰掛杉の頭上20m以上のところにセッコクが咲いています。参道から真上に見上げる場所なので、肉眼でも比較的見つけやすいです。
隣の杉の木の頭上にも点々と白い塊を見ることができます。薬王院から戻る時のほうが見つけやすいかもしれません。
天狗の腰掛杉よりもさらに高いところに着生しています。
山門近くの大木にもセッコクが着生しています。参道では一番見ごたえがあります。もともと茶屋があった場所で数年前に偶然見つました。
手前の枝が邪魔になるため、下から確認しにくい枝に着生しています。肉眼でも鮮明にわかりますが、双眼鏡があったほうが見つけやすいかもしれません。
仁王門脇の杉の大木にもセッコクが着生しています。護摩受付所あたりから正面に見上げると、白い塊が見えるので比較的確認しやすいと思います。
薬王院参道のセッコク探しはこれくらいにして、富士道へ向かいます。
期待通り、ムヨウランが既に咲き始めていました。
例年より1週間程度早い印象です。
富士道ではあちらこちらでサイハイランが咲いています。
ピンクのサイハイラン。毎年大株となって姿を現します。富士道からズーム。斜面を下って近くから撮影する方もいるようです。
もしかしたらと期待したウメガサソウはまだ蕾でした。イチヤクソウもまだ先のようです。
山頂にやってきました。丹沢や富士山は雲の中です。前日夕方には、きっと五輪のモニュメントの輪の中に富士山が見えたことでしょう(千葉県南房総からダイヤモンド富士が見えたので)。
山頂から6号路を下ります。長い木製の階段が続きます。全部で385段あるそうです。先日歩いた霧降高原キスゲ平園地の1445段には及びませんが、なかなか長い階段です。
飛び石の沢を下ります。ここでもサイハイランが咲いていました。
しばらく下ると、セッコクの観察ポイントに到着。昔に比べて花数が減った印象。
イナモリソウの群生地にやってきました。ホシザキイナモリソウ含めほとんと散ってしまいました。
大山橋を過ぎてさらに下り振り返ると、お気に入りのセッコク観察ポイント。ここは5月23日に紹介済です。上下左右の4箇所でセッコクの塊が見えます。
上側のセッコクをズーム。先日よりも花数が増えました。
さらに6号路を下り、最大の自生地に到着。1週間前に比べて花数がぐんと増えました。セッコクのツリーです。
向かって左の枝にはピンクの花が目立ちます。
さらにズーム。
向かって右側の枝にもたくさんの花が着生。
6号路のセッコクはちょうど見頃を迎えているようです。
しばらく下ってから沢を振り返ります。
今年のセッコクめぐりはきっと最後になるでしょう。また来年も美しい姿を見せてくれることを期待します。これから高尾山ではウメガサソウ、イチヤクソウが咲き、ヤマユリの季節を迎えます。