磐梯山頂から周囲の山々を眺めた後、弘法清水を経由して櫛ヶ峰方面へ続く稜線を下ります。途中、小屋に立ち寄り、バンダイクワガタの開花状況を確認することに。小屋の店員によると、今年は春の訪れが早かった割に初夏の花の開花は平年並みらしい。5月に冷たい風が吹き荒れる日が続いたことが原因だろうと話していました。バンダイクワガタは既に咲き始めているようです。毎年この時期に咲いている登山道のミヤマオダマキはまだ蕾だったと話したところ、小屋の目の前で咲いているよと教えてくれました。
ミヤマオダマキの花です。
櫛ヶ峰へ向かう稜線を下ります。最初は両側にミヤマキンバイとイワカガミが咲くお花畑が広がります。6月下旬になるとバンダイクワガタが加わります。
ヤマハタザオの白い花も目立ちます。
しばらく下ると、トウゴクミツバツツジが咲いていました。
裏磐梯方面への分岐点近くのガレ場でようやく見つけたバンダイクワガタ。小屋で教えてもらった場所です。
振り返ると天狗岩がそそり立っています。
トウゴクミツバツツジと天狗岩。
さらに櫛ヶ峰方面へ高度を下げていきます。
岩場で沢山のバンダイクワガタが開花していました。
アズマギクも咲き始め。
櫛ヶ峰への分岐点近くの岩場で群生しています。
再びバンダイクワガタ
バンダイクワガタは磐梯山のみに自生する固有種です。今年も見ることができました。これで最後かな。でも7月初めにもう一度来てみたい。。。
イワカガミも満開。
櫛ヶ峰から沼の平にかけては熊に遭遇することが多い場所らしく、毎年ここを訪れる度に熊鈴を鳴らしながらドキドキ、キョロキョロ。今年も他に登山客が誰もいないので、ちょっと緊張しましたが、結局出会いはありませんでした。参考までに、今まで登山で熊に遭遇したのは北アルプスの五竜岳の1回だけ(30年以上前)です。
磐梯山と天狗岩を見上げます。
銅沼(あかぬま)を見下ろします。ここからさらに稜線を下り、銅沼を経由して八方台へ上るルートもあります。今回は午後に安達太良山にも登りたいので時間優先。ここで引き返し、お花畑経由で戻ることにしました。
途中、中の湯跡の手前でミツガシワの群落に太陽があたり、白く輝いて綺麗でした。
八方台の駐車場に戻ったのは11時15分。山頂休憩とバンダイクワガタ探しを含め、ちょうど4時間の登山でした。続いて安達太良山へ向かいます。その途中、五色沼湖畔に立ち寄り、ベニバナイチヤクソウの花を見ることにします(続く)