先週末から、夢のような世界に行ったまま、戻り切れてない私です~
何がって、数ヶ月前から楽しみにしていた舞台を観に行ったからです。
先週末は、大阪ABCホール。
演劇集団 Z-Lionの「まっ透明なAsoべんきょう~」。
ユニークなタイトルやけど、観終わると、その意味がわかります。
立ち上げて5年という若い演劇集団。
劇団ではないんですね。主宰の粟島瑞丸さんが、
舞作品、脚本、演出を手掛けているようです。
今回の舞台は再演。 あらすじは、→ こちら
ヒューマンファンタジーハートフルコメディーやそうです。
瑞丸さんの作品は、だいたい、そういう感じみたい。
初めて観るんですけどね。
再演の今回、初めて地方公演だそうで、
キャストに、釈由美子さんを迎えました!
・・・私の大好きな俳優さんも、もちろん出演します!
セットがねぇ・・凝ってますよ。
喫茶店なんやけど、置いてある物がめっちゃ細かいんです。
ラジカセとか、不思議なかぶり物をしたマネキンとか
ジュークボックスとか・・・ちっちゃい招き猫もあったような・・
左右の壁には大きな絵画がいくつも飾ってあり、
なぜか、坂本龍馬の写真と、もう一人、だれかわからんけど貼ってありました。
サタディナイトフィーバーの映画のポスターもありましたね。
中央に喫茶店のドアで、窓越しに向こう側の通路が言えます。
入り口から階段があって手前に降りてくるとソファやテーブル席、
下手の奥、一段高いところにカウンター席があります。
喫茶店を営んでるのは元教師の夫婦。
私の好きな俳優さんは、ダンナの役なんやけど、
このカウンターの中で、コーヒーを入れたりしてました~
物語はナレーションで始まるのですが、
お父さんが幼い女の子に童話を聞かせる、という設定。
・・・ラストに誰のことかがわかるんですけどね。
今夜はなんのお話しをしようかな・・・
世の中にはさまざまな世界があって、
まっ透明な世界と言う世界があるんだ。
へぇ~・・そのお話し聞きたい~
そんな感じで始まります。
明るく元気な梨子さんと、
優しくて奥さん思いのダンナのコージ。
この二人のところにやってきたのが、
「まっ透明な世界」の住人キノコ。
夫婦を取り巻く個性的な人間たちと、
キノコの仲間の、ちょっとおバカで、さらに個性的な、
まっ透明な世界の住人たちとで繰り広げられる、
面白くて、ちょっと不思議なコメディ・・・
・・・やと思っていたら、途中から、えっ???
と言う展開になるんです!
それまで、さらっと聞き流してたことが、
とっても重要なことやと、私たちも気付くんやけど、
さらに、悲しい知らせを知ることになるんです。
「まっ透明な世界」の住人とは
この世に生まれて来られなかった子どもたち。
「まっ透明な世界」で、大きくなった人間たちなのだと。
実はキノコは、梨子とコージの子ども。
体をこわした梨子が、最後に倒れたときに産むのをあきらめた子。
「まっ透明な世界」で大きくなったことを梨子以外の人間たちは知ります。
そして「まっ透明な世界」の住人は、自分の親が死ぬ前に、
1ヶ月だけ、親のところへ行って、社会勉強をしてくることになっているらしい。
つまり、梨子は、もうすぐ・・・・??
コージは、本当に優しい人でしたね。
梨子の願いを叶えるために一緒に教師を辞めた人ですし。
あと残り一週間になって、梨子がキノコに
「家族になって一緒に寝よう」って話してるシーンがあるんですが、
カウンターの前で二人を見守るコージの表情がたまらなく優しい笑顔でした。
時折、物憂げな表情を見せたのは、今思うと、
長く生きられない梨子のことを思っていたからでしょうね。
キノコが自分たちの子どもと知ったコージが、キノコに、
「こっちおいで」
「大きくなったな」
「生きてたんだな・・・それだけでじゅうぶんだ」
と言ってキノコを抱きしめるんやけど・・・
もう、涙が止まりませんでした・・・
親としてのうれし涙と、やはり、
お別れが近づいてる梨子のことを思う悲しさ、でしょうか。
キノコを演じる子役さん(Wキャストですけど)
もうほんとうに、わんわん泣くし、
やさしいコージの泣き顔を見て、私らも泣かされました~
でもね。
世の中には、いろんな事情で子どもを亡くしたり、
子どもを産むのをあきらめたり、辛い経験がある人は多い。
「まっ透明な世界」に、そういう子が生きてる!
・・・ちょっと複雑な気持ちになりました。
生きていてくれてありがとう・・・でも産めなくてごめんなさい。
そう思う人も多いと思うから。
でも、この舞台はファンタジーなんです。
人間の中で、いろいろ学んだキノコは、勉強して、
人間に、遊びと学習を教える人をたくさん育てて
梨子の夢だったこと、「広く世界中で、あそべんきょうを教えたい」
そう、コージに言うんですね。
うれしくて涙を流すコージ。
本当に、梨子のことを愛してたんやね~
人とのつながりを大切に。
人に優しくなる気持ちを大切に。
不思議な世界のお話しなのに、
現実に、ほんまにあるかも知れない。
いや、そういう世界があって欲しいような・・・
若い役者さんたちがたくさん出てはりますけど、
彼ら宛てに、たくさんのお花が届いてました。
もちろん、私たち(仲間と一緒に!)もお花を贈りましたよ。
数は負けるけど、愛の量?は多いですよ~
ABCホール入り口。
中之島の、ビル街にあります~
何がって、数ヶ月前から楽しみにしていた舞台を観に行ったからです。
先週末は、大阪ABCホール。
演劇集団 Z-Lionの「まっ透明なAsoべんきょう~」。
ユニークなタイトルやけど、観終わると、その意味がわかります。
立ち上げて5年という若い演劇集団。
劇団ではないんですね。主宰の粟島瑞丸さんが、
舞作品、脚本、演出を手掛けているようです。
今回の舞台は再演。 あらすじは、→ こちら
ヒューマンファンタジーハートフルコメディーやそうです。
瑞丸さんの作品は、だいたい、そういう感じみたい。
初めて観るんですけどね。
再演の今回、初めて地方公演だそうで、
キャストに、釈由美子さんを迎えました!
・・・私の大好きな俳優さんも、もちろん出演します!
セットがねぇ・・凝ってますよ。
喫茶店なんやけど、置いてある物がめっちゃ細かいんです。
ラジカセとか、不思議なかぶり物をしたマネキンとか
ジュークボックスとか・・・ちっちゃい招き猫もあったような・・
左右の壁には大きな絵画がいくつも飾ってあり、
なぜか、坂本龍馬の写真と、もう一人、だれかわからんけど貼ってありました。
サタディナイトフィーバーの映画のポスターもありましたね。
中央に喫茶店のドアで、窓越しに向こう側の通路が言えます。
入り口から階段があって手前に降りてくるとソファやテーブル席、
下手の奥、一段高いところにカウンター席があります。
喫茶店を営んでるのは元教師の夫婦。
私の好きな俳優さんは、ダンナの役なんやけど、
このカウンターの中で、コーヒーを入れたりしてました~
物語はナレーションで始まるのですが、
お父さんが幼い女の子に童話を聞かせる、という設定。
・・・ラストに誰のことかがわかるんですけどね。
今夜はなんのお話しをしようかな・・・
世の中にはさまざまな世界があって、
まっ透明な世界と言う世界があるんだ。
へぇ~・・そのお話し聞きたい~
そんな感じで始まります。
明るく元気な梨子さんと、
優しくて奥さん思いのダンナのコージ。
この二人のところにやってきたのが、
「まっ透明な世界」の住人キノコ。
夫婦を取り巻く個性的な人間たちと、
キノコの仲間の、ちょっとおバカで、さらに個性的な、
まっ透明な世界の住人たちとで繰り広げられる、
面白くて、ちょっと不思議なコメディ・・・
・・・やと思っていたら、途中から、えっ???
と言う展開になるんです!
それまで、さらっと聞き流してたことが、
とっても重要なことやと、私たちも気付くんやけど、
さらに、悲しい知らせを知ることになるんです。
「まっ透明な世界」の住人とは
この世に生まれて来られなかった子どもたち。
「まっ透明な世界」で、大きくなった人間たちなのだと。
実はキノコは、梨子とコージの子ども。
体をこわした梨子が、最後に倒れたときに産むのをあきらめた子。
「まっ透明な世界」で大きくなったことを梨子以外の人間たちは知ります。
そして「まっ透明な世界」の住人は、自分の親が死ぬ前に、
1ヶ月だけ、親のところへ行って、社会勉強をしてくることになっているらしい。
つまり、梨子は、もうすぐ・・・・??
コージは、本当に優しい人でしたね。
梨子の願いを叶えるために一緒に教師を辞めた人ですし。
あと残り一週間になって、梨子がキノコに
「家族になって一緒に寝よう」って話してるシーンがあるんですが、
カウンターの前で二人を見守るコージの表情がたまらなく優しい笑顔でした。
時折、物憂げな表情を見せたのは、今思うと、
長く生きられない梨子のことを思っていたからでしょうね。
キノコが自分たちの子どもと知ったコージが、キノコに、
「こっちおいで」
「大きくなったな」
「生きてたんだな・・・それだけでじゅうぶんだ」
と言ってキノコを抱きしめるんやけど・・・
もう、涙が止まりませんでした・・・
親としてのうれし涙と、やはり、
お別れが近づいてる梨子のことを思う悲しさ、でしょうか。
キノコを演じる子役さん(Wキャストですけど)
もうほんとうに、わんわん泣くし、
やさしいコージの泣き顔を見て、私らも泣かされました~
でもね。
世の中には、いろんな事情で子どもを亡くしたり、
子どもを産むのをあきらめたり、辛い経験がある人は多い。
「まっ透明な世界」に、そういう子が生きてる!
・・・ちょっと複雑な気持ちになりました。
生きていてくれてありがとう・・・でも産めなくてごめんなさい。
そう思う人も多いと思うから。
でも、この舞台はファンタジーなんです。
人間の中で、いろいろ学んだキノコは、勉強して、
人間に、遊びと学習を教える人をたくさん育てて
梨子の夢だったこと、「広く世界中で、あそべんきょうを教えたい」
そう、コージに言うんですね。
うれしくて涙を流すコージ。
本当に、梨子のことを愛してたんやね~
人とのつながりを大切に。
人に優しくなる気持ちを大切に。
不思議な世界のお話しなのに、
現実に、ほんまにあるかも知れない。
いや、そういう世界があって欲しいような・・・
若い役者さんたちがたくさん出てはりますけど、
彼ら宛てに、たくさんのお花が届いてました。
もちろん、私たち(仲間と一緒に!)もお花を贈りましたよ。
数は負けるけど、愛の量?は多いですよ~
ABCホール入り口。
中之島の、ビル街にあります~