団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

普天間基地

2010-01-03 10:02:10 | 政治
                普天間基地

                            2010年1月3日(日)

 普天間基地の移設問題で政治が混迷しています。このことにより炙りだされた本質は、「在日アメリカ軍基地は、日本の防衛のためではなく、アメリカの軍事戦略に必要である」ということではないでしょうか。

 日米安保条約は、アメリカが日本を「防衛」する代わりに日本が基地を提供するということです。
 どこにどのような基地を置くかによって、その「防衛」の程度が決まることになります。
 例えば、一箇所だけの基地だと非常に限定的な「防衛」ということになるでしょう。反対に、日本を全て覆い隠すほどの基地があれば完全に「防衛」できるかもしれません。

 普天間基地ですが、ここの海兵隊というのは、殴りこみ部隊であり、日本の「防衛」には必要ありません。言い換えれば、普天間基地がなくても、日本の「防衛」の程度に変わりはないということです。(むしろ、基地があるため、アメリカから攻撃を受けた国から反撃される可能性があり、非常に危険です。)
 普天間基地は、かつてのベトナム戦争、最近のイラク戦争で、アメリカの軍事基地として重要な役割を果たしたのです。

 アメリカは、普天間基地の移設先が決まらないことに苛立ち民主党を恫喝したという話ですが、冷静に考えると不思議な話です。
 アメリカとしては、日本に対して、「それなら日本の「防衛」が限定的になりますよ」と言えばいいだけの話です。アメリカにとって日本の「防衛」は大変な負担になっているはずですから。

 このように見てくると、「アメリカは、日本で普天間基地移設の動きがあることを利用して、辺野古沖に軍事戦略上必要な新たな基地の建設を日本の負担で行わせようとしている」と考えるのが自然です。

 「アメリカの軍事戦略上必要な基地など日本には必要ありません」、と明確にアメリカに主張しましょう。
 もっとも、今の民主党政権では無理な話ですが。

 余談ですが、「海外・県外」移設をしきりに主張し、孤軍奮闘しているかのような社民党ですが、私にはこの党からは本気度が伝わりません。かつての社会党の二の舞を演じることになるのではないでしょうか。



498PV,203IP

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