水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

ほんとに好きなら

2012年12月11日 | 日々のあれこれ

 大谷選手が日本ハムへの入団を決めたあと、花巻東高校さんには相当数の抗議の電話があるという。
 本人に対するもの、そして指導にあたっている佐々木監督への批判・バッシングが地元からもあがっていたそうで、それを受けて栗山監督が、学校に謝罪に訪れた。
 謝罪というのは、悪いことをした人がするものであって、栗山監督や日本ハムの今回に一連の行動が「悪いこと」にあたる要素はひとつもない。
 正式な手続きにのっとって、一番ほしい選手の交渉権を手に入れ、会社あげての力で口説き落とすという、不断の企業努力が目に見えるかたちで結実したすばらしい事例がそこにあるだけだ。
 大谷くんや佐々木監督は何か「悪いこと」をしただろうか。
 ドラフト前に自分の本心を発表したことが悪い? 心変わりが悪い?
 素直に自分の気持ちを口にすることが「悪」のはずはないから、翻意したことかな。
 でも、人は心変わりする。
 まして自分の夢の実現を第一に考えたとき、いろんな人の意見を聞いてよりよい方向が見いだせたなら、そちらを選ぶのが正しい選択であると、われわれは教えている。
 心変わりが悪いのなら、三年前のマニュフェストとは真逆のことしかしなかった某なんとか党さんて、何。
 自分たちの気に入らない人を追い出す様子なんか、とても子供達には知られたくない醜さだった。
 おっと、政治ネタはよくないですか。
 好きになった人がいる。
 その人に告白しようとしたら、他に好きな人がいることがわかった。
 でも、結婚してるわけではなかった。
 この段階であきらめる人は、もともとたいして好きではなかったのだ。
 日本ハムさんは、一位指名枠がむだになるかもしれないのを覚悟で指名したのだから、「翻意するならメジャーって言うな」とか言ってる他球団さんは情けなくて話にならない。
 星野楽天監督や、野村前監督まで、今回のことを批判されているようだが、立場ある方々なのだから、もうすこし考えてものをおっしゃられたらどうかと思う。
 どうも、えらい人というのは、一般人を上から目線で見られる。
 高校生はもとより、われわれ学校関係者を。
 栗山監督にはそういうところがないからこそ、本校の阿井監督も心動かされたのだろうと、あらためて思った。
 むしろ栗山監督にはこっちに来てほしいくらいだ。「おたくの監督さんをうばってごめん」て。親しい女子アナさんとか連れてあいさつに来るべきではないのか。
 あと、こういう件で学校に電話する人って、どういう人なんだろ。
 きっと名乗りもしないで、「どういう教育してるんだ!」とか言ってくるんだろうね。
 長年この仕事してれば、そういう電話もとってしまうことはあるけどね。そう言ってくるあんたを教育し直したいよ。書いたらすっきりしたので、採点します。

コメント (2)
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