水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

小池栄子さん

2012年12月27日 | 演奏会・映画など

 「グッモーエビアン!」のハツキちゃんの担任役を小池栄子さんが演じているが、典型的な「善良な」教師像を好演している。
 進路希望調査に、ハツキちゃんが「就職」と書いて提出したのを見て、きっと家庭の問題が彼女をそう決心させたにちがいないと思い(それは一面ではそうなのだが)、家庭訪問にでかける。
 「彼女は成績もいいし、普通に進学させてあげてください。できればお母さんにもハツキさんの進路を考えてあげてほしい」と訴える。
 書いてしまえばそれだけのセリフなのだが、世間の常識にまったく疑問を持たず、自分のもっている感覚がひょっとしたら学校以外では通用しないこともあるのではという疑問を全く持っていない教師像(現実でも8割はそうだけど)を感じさせるところが流石だ。同時に、その言葉にカチンときて、キレ顔になる麻生さまがまた素敵で、ほんとにこんなお母さまがいたなら、あえて教師教師したことを言って、「先生、それはおかしんじゃないですか、キッ!」てにらまれてみたい。
 「学校的善なるもの」に疑いをもたない小池栄子先生、そんな先生であることをわかっていて、内心の不満とはうらはらにほどよく良い子を演じるハツキちゃんのお芝居もよかった。
 卒業式後、泣き崩れる小池先生と、それをなぐさめながら一緒に写真をとるハツキちゃんとの1カットも心にしみる。
 バラエティの司会から舞台や映画まで、関わったすべてのジャンルで、ここまでハイレベルな仕事を量産する女優さんは小池さんの他にいない。

 洋物映画では、「ドラゴンタトゥーの女」の女優さんが圧倒的存在感だった。名前はわすれたけど。
 ベストいくつとかいうほど見てないが、今年は「ドラゴンタトゥーの女」「アルゴ」「マリリン七日間の恋」「最強のふたり」「おとなのけんか」がすごくよかった。

コメント (2)
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