水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

5月20日

2014年05月20日 | 学年だよりなど

  学年だより「学生時代にしておくこと」

 アニメ「キルラキル」の製作会社トリガーのプロデューサー・舛本和也さんが、ある学校で行われた会社説明会で下のプリントを配った。


 ~    アニメーターとして学生時代にしておくこと

 (1)実写映画を観る! 好きな映画(実写)を100本以上観ておく!
    業界のスタッフはみんな映画を観て研究しています!

 (2)作品を4本以上つくる! 3分でも10分でも30分でもいい! 作り切ることが重要!

 (3)友達をつくる! 100人作れ! 5年後にあなたを助けてくれます。

 (4)とにかく画を描く! 現場に入ると一日8時間以上、画を描きます!
     学生時代には最低一日6時間、画を描いてください! 
    画力は鉛筆の減る量と比例します!                      ~

 

 みなさんにアニメーターへの道を志せと言いたいわけではない。
 このリストを岡田斗司夫氏のメルマガで知り、岡田氏の解説を読んでいるうちに、決してアニメーターを目指す学生だけにあてはまるものではないと思ったのだ。
 この箇条書きは、決してアニメーターだけにとって大事な話ではなく、アパレルや音楽、どんな業界でもクリエイターを目指す人は参考にすべきと岡田氏は言う。
 もっと言えば、そういう業界にかぎらないだろう。どんな職種につくにしても、どんな会社に入っても、クリエイティブ能力が大切なのは言うまでもない。
 むしろ、そういう能力をもつ人は自然にそういう方面に進む道が開けると考えるべきだろう。
 大学でどう過ごすかが就職活動のベースになるという、先日少し書いた内容とつながってくる。
 どんな大学に入るかは大切だが、かりに難しい大学に入っても、その時点で有利になるほど就活はあまくない。
 それに甘んじて、何の積み重ねもないところから、エントリーシートの書き方や、面接の受け方を表面的にマスターしても、人間そのものの中身は簡単に見抜かれてしまう。
 人間そのものをグレードアップさせるために、どうすればいいのか、上記のリストはきわめて貴重な情報を示唆している。
 たとえば、(1)について、映画は業界人の共通言語だから、最低でも年に百本は観るべきだとし、そういう基本的な自己投資を怠ってはいけないという。

 

 ~ スキル上昇は「自己投資」で決まります。自己投資とは「お金×時間×集中力」です。読書も映画も、とにかく基礎は「分量」です。年100冊の読書、年100本の映画は当たり前、まず基礎だと思ってください。 ~


 みんなが思い描いている将来像に近づくための基礎とは何だろう。

コメント
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