丈夫そうな友人が意外に脆く壊れていくのを見た。自分も危ない時があった。それは苦痛をいくつも抱える場合だ。
仕事で、家庭で、病気で、何重にもストレスを抱えると、人は簡単にうつ状態になってしまう。
政府も同じだ。民主党政権はあまりに未熟だった。加えて、全く運が無かった。
自民党が野党になると本当に強いし怖い。官僚は霞が関の埋蔵金を守るために内から足を引っ張る。財界はネオ・リベラリズムに舵を切りたいと外から揺する。理由はわからないが、マスコミも脚を掬う。四重苦だった。
そこに東日本大震災と福島原発事故が襲った。自民党でもぶっ壊れていただろう。
結果、民主党は粉々になって跡形もなく崩壊した。
今のネオ自民党はどうだろう。マスコミを手なづけ、財界の支持は堅いし、官僚は忖度ばかり、どこにも穴はない。だから長期政権だった。
ここに新型コロナが襲った。感染研や医系技官が政府内部から白アリのように破壊していく。観光業界が外から揺する。そして、前方には東京オリンピック不況の巨大な翳が見えてきた。
何よりも、普通の真面目な国民の窮乏と疲弊が次の大災害となるだろう。
他方、新しい産業発展の行き詰まり、実体経済の形骸化と、これらが重くのしかかるだろう。
そして意外な欠陥は、スガの後に誰もいないということ。居るのは老害人ばかり、人材が全く枯渇した。
ローマ帝国のように内側から腐って崩れていくのだろうか。