玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

『ドキュメント昭和天皇』

2021-04-12 11:15:57 | 

昨晩、田中伸尚『ドキュメント昭和天皇』緑風出版の第七巻を読み終えた。実は気になる一行があった。

『昭和天皇独白録』の中では昭和天皇が「私」という一人称を使っている。それ故、読む者は親近感があって面白かったのだが、田中伸尚は、木下道雄『側近日誌』の中では、天皇はまだ「朕」を使っている、と指摘した。

こうなると、また、アマゾンで買ってしまう。今『側近日誌』も読んでいる。

確かに「朕」を使っていた。ということは、『昭和天皇独白録』は木下道雄、寺崎英成、稲田周一、松平慶民、松平康昌の五人で天皇の回想を聞いているのだが、役柄から稲田内記部長が筆記者で、元外交官の寺崎は英語で筆記していたのではないか、という推理が成り立つ。

その英語版は宮内庁のまだお蔵の中にあるのかもしれない。

寺崎は何故英文の記録を日本語に書き変えたのだろうか。その時に「朕」を「私」に変えたのかも知れない。そして、それを手元に置いた。隠したのかもしれない。

それが、寺崎の死後にアメリカ人の妻と海を渡ってアメリカに行き、天皇が崩御した後に、まったく都合よく、ヒョイと現れる。

とすると、・・・。また、悩みごとが増えた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする