アベ・スガ政権以降「コメントを控える」という回答拒否が公式の記者会見で使用されるようになった。
理由は殆どなく、ただ都合の悪いことは「沈黙」する政府。立場が変われば、「黙秘」を行使している容疑者と同じである。この國の政治自体が隠蔽・沈黙という権力行為で成立している。
なぜJアラートは、30分以上も、場所も特定せず、日本全国に発したのだろうか。これはあきらかに全体主義だ。しかも国民の命を守る職にある者の事前と事後のまともな説明もなかった。ただ異様な圀である。
羽鳥モーニングショーで視聴者の質問に「官邸がアラートを訂正した(=間違えた)のならば、防衛相が直接やれば間違いがないのではないか」という質問があった。どこかの教授は「シビリアン・コントロール」の観点から難しいといった。
違うでしょ!憲法違反でしょ。憲法上は防衛省も防衛軍もないことになっているし、そして実態は官邸のJアラート部署には当然に防衛官僚がいる筈だ。制服組か背広組か、が問題なのだ。
それらも綯い交ぜにして、政府の本音は「コメントを控える」(隠蔽・沈黙)にしたいのだ。こんなウヤムヤな政府や官僚体制であれば、全く「自衛」はできないけれど、きっとアメリカによって戦争に巻き込まれる。