ともかく自民党は長過ぎる。長いことは良くない。政官財の癒着が一つの固まった利権というコア(核)になってしまっている。
昭和的に云えば、大衆はかつての民主党の政権交代によって自民党に喝を入れた積りだった。だが、国有財産の上に建つ自民党本部で彼らは何を反省したんだろう。
政権奪回後は妖怪の孫が警察官僚を使った戦前レジームへの回帰だった。今まで沈黙していた戦前の支配層の末裔たちが右傾岩盤層として台頭してきた。不思議なことだが、この戦前回帰はアメリカへの敗北感、従属感の上に成立している。
ここらで立民党(民を立てる党)は、自民党(自ら民と云う党)が宗教党と連携し、新興宗教とも組んで、政権を奪回した苦渋の決断を見習う必要がある。
いわゆる野党共闘は政権奪回の結果は出ていないが実体の成果を上げている。それが証拠に、自民党が焦って統一教会に頼り、得意の人事操縦で連合会長の政治性を剝いで行った。
2015年9月、安保関連法案強行採決の時に、瀬戸内寂聴が国会に来て「すぐ後ろに軍靴の音が聞こえる」と言った。今まさに、大衆にも戦争の足音が少し聞こえるのではないか。政権交代すれば、所詮「法」は変えられるものだ。