玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

近現代史の裏側⑾ ― 天皇の皇族評価 ―

2023-11-27 11:12:04 | 近現代史

『昭和天皇独白録』には、「皇族その他にも戦争論が多く、平和論が少なくて苦しかった。東久邇宮、梨本宮、賀陽宮は平和論だったが、表面には出さなかった。」と書かれている。

この天皇回想録(=独白録)が作成された最終日は1946年4月8日である。不思議なことだが、何の理由づけも無いとは思うのだが、4月13日に、昨年12月2日に巣鴨プリゾンに収監された梨本宮が釈放されている。偶然の附合なのであろうか、…。

また、「高松宮も砲術学校に居た頃、若い者にたきつけられて戦争論者の一人だった。」とも書かれている。がしかし、高松宮は避戦の動きもしているのである。

『昭和天皇独白録』には、1941年11月30日に高松宮は天皇に拝謁した。その時のやりとりは「今この機会を失すると戦争は抑えられぬ。12月1日から海軍は戦闘展開する」私は負けはせぬかと思う。

高松宮は「それなら今止めてみてはどうか」と云う。(次回へ

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