玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

少し目を醒ましたのか

2022-06-09 13:57:36 | あれこれ

今日の羽鳥モーニングショウで、玉川さんの「そもそも総研」は集団的自衛権と台湾有事の事を扱っていた。やっと普通の報道姿勢であった。

近頃、ほとんどのマスコミが台湾有事→核共有→防衛費二倍のセオリーを連呼するだけで、中身のない報道が続いていた。マスコミもやっと気が付いたのかもしれない。本来、抑々の報道という意味を。

かつて1999年朝日新聞の箱島社長が「普通の会社になろう!」と言ったそうだが、そうなれば既存のマスコミはネットに生命線を絶たれるのである。

今までも何も国民に知らせないで、大きなことを平気でやるというのが戦前以来の此の國の歩んできた卑劣な道程である。

約80年前、国民の誰が真珠湾攻撃をすると知っていたのか!それから4年後、誰が戦争に負けたと知っていたのか!!

国民に何も知らせずに300万人以上の命を奪った。その反省のもとに米国が二度と狂気の戦争をしないように押し付けた憲法でも、その内容は今の呑気な国民には勿体ないぐらいに有り難い内容になっている。

これ以上に優れた憲法改正ならば、どうぞ改正してください。

もっとも今の国会の与野党議員の力量や努力では今以上に優れた憲法を国民に指し示すことは到底できないと思っている。

まあ、マスコミ各社もここらで目を醒まさなければ、みな電通の子会社に成り下がるだろう。

そろそろアジサイの季節。柏葉紫陽花だそうな。

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佐高信の本

2022-06-08 15:09:50 | 

最近、佐高の本を読んだ。『官房長官菅義偉の陰謀」とか、実にご立派な題名であるが、いつものとおり、あくまで題名だけで、スガに関することは冒頭の30ページぐらいしかないのである。

ただ耳目を集める題名でありさえすれば本が売れると、佐高は固く信じているのだろう。

中身は世間の偉そうにしている輩への罵詈雑言の散文集だと思えばよい。たまにホロッとさせることもある。彼のこの手合いの本を読み終えた時には「よく他人から殴られないなあ」と感心する。たぶん足ぐらいひっかけられているのかもしれない。たまには、こちらが腑に落ちることを言ってくれることもある。

今回は、猪瀬直樹の都知事立候補の応援に、竹中平蔵、勝間和代とともに若い学者・思想家?の東浩紀、萱野稔人が推薦人になっていたと書いてあった。

佐高は「東をうさんくさい」と評し、「萱野を売名にさもしい」と評した。私もこの二人には一種の異臭感を感じていたのである。

かつて二人の本を興味本位で買ってみたが、ほんの数ページか読んだが、どうにも受けつけなかった。老い先が短い身には、無駄な時間を費やす気にならなかったのだ。定年となり、こういう若く頭が良いと自ら称する年代層と一緒に仕事をしないで済むということは実に有り難いことである。

同じ年代層でも、白井聡や中島岳志の本は若い者の側からのハッとさせられる何かをもたらしてくれるが、…。

 

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割の合わない防衛

2022-06-07 17:17:22 | ブツブツ

瑞穂の邦の此の國は、かつて1931年9月の満州事変以来、中国大陸への侵略行為をもって、英米から圧迫を受け続けた。その活路として新興のナチ・ドイツの電撃的揚力に身を預け、同調し、日独伊三国同盟を締結し、英米に対抗して、あるいは脅かして、アメリカの態度の軟化を期待した。

これが松岡洋右外交の真骨頂?いや骨髄かも。そう言えば、洋右は「右」と書くんだ!!発見?

結果として、三国同盟は脅しにならず、石油・鉄等の禁輸の経済制裁を受けて、全く活路を塞がれて、已むなく破れかぶれで真珠湾攻撃を行い、窮鼠ついに大猫を噛んだのです。

その後の日本は3年8か月後に敗戦をいただき、国土を瓦解させられて、めでたくも太平洋はアメリカ一国の支配する海となった。

その東端で、防人のように海を守らされているのがこの国の役目であると考えると、非常に、今の立場、政治状況がよくわかる。

そう言えば、大国と自ら思っているプーチンのロシアはウクライナの首都キーフを急襲し、傀儡政権を打ち立てようとした訳だが、…。

大国の思考回路を推量するに、此の圀もアメリカが自民党を使っての傀儡政権だと思うと、「唯一の被爆国でありながら、核兵器禁止条約に参加しない」という不合理を見て、何となく割り切れないモノの呑み込みが早くなってくるのも不思議です。

そう言えば、昔に岸・佐藤の兄弟はアメリカのCIAから資金提供を受けて自民党を造ったとか。だから、その孫のアベは、自民党はお爺ちゃんたちが造った自分の家系の党だと思っているから、あんなに我儘なのかもしれない。

でも防人になってGDPの2%を防衛費にするのは経費の自弁かも、…。そう言えば、防人もそうだったかなあ?

原っぱの雑草

 

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皮肉な武器援助

2022-06-06 13:17:15 | 歴史

かつて第二次世界大戦の時に、アメリカは対ナチス・ドイツと戦っているスタ―リンのソ連に武器援助を行った。中国大陸で侵略を続ける軍国国家日本と戦っている蒋介石の国民軍にも援助し続けた。

あれから約80年、今アメリカは、ソ連の後継であるプーチンのロシア帝国のウクライナ侵略に手を焼いている。そして、中国大陸では、国民党政府に勝った中国共産党政府の覇権主義による太平洋進出に怯えともいえる程の緊張感を持って対応しようとしている。

超大国アメリカの有り余る富を背景とした気紛れな武器援助は、悉く、ブーメランの如く、将来の自国の危機を招く結果となっている。

まさに自らの行動が後世の自らの危機を生み出していることがよくわかる。

当時、ヒットラーのドイツが強すぎたのか、先ずは英国を助け、ソ連を応援し、結果は分不相応な巨大なソ連邦にしてしまった。ソ連邦が冷戦で瓦解しても、また昔の帝国建設のプーチンの野望に四苦八苦で対応する始末。

仮に日本を虐めなければ、中国は大きな台湾になっていたのかもしれないが、今では習近平の太平洋進出を招くとは。

歴史にifは禁物なのは解っていても、つい言いたくなります。

春の小さな雑草たち

 

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そろそろ引退して欲しい

2022-06-03 14:02:02 | 憲法

この国の現在の劣悪な政治環境を見て、誰かが言った。「あの古い国会議事堂を壊せ!」と。それも一つの抜本的改革であろう。

ともかく、その古臭い国会議事堂のお仕事を家業とする自民党の世襲議員たちを何とかしたいものだ。その一番の典型が元首相のAさんだろう。彼は一番議員数が多い政党の、一番大きい派閥の会長だから、自分に一番政治力があると思っているのではないだろうか。彼は多数決が力だと思っているのだろう。

この単純で傲慢なヒトが幅を利かせる「自・公」政権や、同じように多数決が大好きな「ゆ党」が進める、憲法改正なんてどうも碌でもないような内容で読むと厭になる。

自民党草案の前文を読んだだけで、中身が時代遅れの国家中心主義の野暮ったさで、立派な方々が草案を作成されたのに、一昔前の憲法としか思えない。その程度の改正ならば、アメリカから押し付けられた憲法の方がましかも知れない。

だいたい何が恐いかと云うと、自衛隊を憲法で認めたら、ちゃんと文民統制できるのか、それが一番の問題だと思う。

確か自民党の草案では、第9条の2に「―、内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する。」とあるが、仮に、元のAさんが、前のSさんが、今のKさんが軍服を着て国防軍を指揮するというイメージがどうしてもわかないのだ。

そんな無理するならば、一応今の憲法は最も進んだ平和憲法で、文面も品がよく、世界に恥ずかしくないと思う。21世紀の今でも、この国の成し遂げた経済成長よりも、唯一誇れるものかもしれません。

ともかく、いつも政治権力の中枢にいないと、落ち着かない、我儘勝手なお坊ちゃん、いやもう立派な還暦を過ぎたお爺さんの顔は見飽きました。まだ傷がつかないうちに、どうぞご立派に引退されることを願うばかりです。

冴えない造形物。実は建物の看板なのです。

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