玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

顔が大きい爺

2023-11-23 13:56:55 | ぼやき

今まで、さほど気が付かなかった経済団体の会長の顔と名前がいつもマスコミに載る。

いつ頃からだろう、気が付けばキャノンの御手洗ぐらいだが、実際は2000年後のトヨタの奥田からなのだろう。

黒衣(くろご)でいいのに、何処でも顔を出してくる。特に近頃の同友会の新浪と経団連の十倉は何でも首を突っ込み、しゃしゃり出てくる。

眇(すがめ)で見れば、本来の経済が不調で、実は、アベノミクス(国債発行、金融緩和、円安輸出)といった予算の水増しをしてもらい、その上澄み分をこっそりと貰って大企業の看板を維持している寄生虫団体だからか。

彼らの顔は、普通は老いとともに顔が萎むのに、妙に厚顔で膨張し、一国の首相より声が大きくなっているのが気に懸かる。

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普通に話してみたら!

2023-11-22 11:30:16 | つぶやき

「申し訳ない」「ごめんなさい」というべきところを「遺憾」でぼやかし、「心配、恐れ、危ない」を「懸念」という言葉でぼやかし、決して正面から立ち向かわない。

戦後、此の圀をリードしてきた自民党という政党は、近頃は「小人が権力を持つ」怖さを見せつけてくれた。次に続く、河野、小泉も同じ類であることに、この党より、この圀の将来は暗い。

先日、森山総務会長が政務三役の不祥事に対し「申し訳ない」言ったのを新鮮に聞いた。彼は叩き上げの普通の爺さんなのだ。

普通に庶民の言葉で話してみたら少し支持率は上がるだろう。

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近現代史の裏側⑽ ― 皇族総長の交迭人事 ―

2023-11-21 10:59:13 | 近現代史

この圀の海軍人事を大角岑夫海相が握り、ロンドン条約遵守派(穏健派)を予備役に一掃して、人事を歪めたとの学説が一部にある。しかし彼の任期の昭和8年から11年の裏では、伏見宮が昭和7年から昭和16年まで軍令部総長を務め、一貫して人事権を掌握していたのである。

伏見宮は、ワシントン会議やロンドン会議で海軍省に煮え湯を飲まされたと後悔していたそうだ。伏見宮が天皇の意向に逆らって交迭を渋っていたが、そのうち伏見宮は病気になり、退任後は米内光政ではなく、好戦的な永野修身が後任となった。

ここで日米戦争の布石が一つ打たれたと見る。

昭和天皇が二人の皇族総長を交迭させた理由は、強硬派軍人たちを扶ける皇族をともかく早く交迭させたかったのであろう。

実際に、閑院宮総長は陸軍幕僚の言いなりになって畑俊六陸相に辞職を迫り、日独同盟反対の米内内閣を軍部現役大臣武官制を楯に潰してしまった。そして、軍部が操縦しやすい近衛政権の成立となった。

穏健派の多かった海軍省は、昭和7年2月以降、伏見宮軍令部総長によって人事的に牛耳られていた。

この圀の近現代史は、先の戦争に、二人の皇族が関わったことを隠したいという流れがあるようだ。

次週へ

【参考文献:野村実『天皇・伏見宮と日本海軍』文芸春秋】

 

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近現代史の裏側⑼ ―偶然の平仄の合致―

2023-11-20 10:06:04 | 近現代史

もう一度、伏見宮の昭和天皇への戦争多数決の提案に戻ろう。

伏見宮は日米開戦の2カ月前に「近衛・杉山・豊田・及川・東條・永野の6人を呼んで戦争可否論をさせ、和戦両論が半々ならば、戦争論を決定してくれ」(1941年10月初旬、『昭和天皇独白録』)と提案した。

結局、12月8日に開戦となるが、伏見宮が提案した者たちの官職は「首相・外相・陸相・参謀本部総長・海相・軍令部総長」である。

偶然の平仄の一致なのか、終戦を決める際の最高戦争指導者会議のメンバーの官職は同じなのである。六人中、軍関係者が四人なのであるから、多数決では軍人勢が当然に優勢な筈だが、一人だけ軍を裏切った者がいた。

米内光正海相が終戦派になったのである。戦争継続に関して可否同数となり、鈴木首相が天皇への上奏が可能となった訳である。

余談だが、伏見宮提案の際は、たぶん、4(軍人)対2(文官)で開戦となる仕組みなのであろう。

米内光政は「もともと日本海軍は英米の海軍と戦う様には建造されていません」(入江隆則『敗者の戦後』中公叢書)と日米戦争の回避論者であった。

終戦決定後に阿南惟幾陸相は自刃している。映画「日本のいちばん長い日」の中では阿南役の役所広司が「米内を切れ!」と怒鳴ったとか(あくまで映画だが)。

しかし、米内海相からすれば、米内内閣を潰す為に裏で動いたのが当時は陸軍次官だった阿南だった。二人の間に個人的な確執があってもおかしくない。どちらにせよ、米内海相の陸軍への倍返しによって、この圀は本土決戦の愚挙に至らず、壊滅的な惨禍を免れることができた訳である、…。(次回へ

 

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小さな「軍」

2023-11-17 19:04:39 | つぶやき

政治家が腐るのも当然だ。政治や社会はマスコミから腐る。そして、その元は警察から腐る。

一企業の記者会見で、弁護士がマイクを握って、このケースは刑事事件化されないと法解釈し記者に更問もさせない。どうもヤメ検(東京地検出身の検事上がりの弁護士)らしい。

日大のアメフト部大麻事件でもヤメ検の副学長が12日間もヤク(大麻)を隠してガバナンス(大学の管理運営…近頃は統制の意味も入るらしい?)に失敗した。

現役の公務員である警察庁長官が記者会見で国会議員の親族関係の事柄に対して「事件性が無い」と広言する。

何だろう???この圀には憲法上は職業軍人が居なくなったのに、やけに警察官が、検察官僚が、軍人のように振舞うじゃないか。

国家権力の実力使用者たちの恫喝や暴言が跋扈する時代にあることは確かなようだ。

とすれば、21世紀以後の此の圀には、法務省や国家公安員会の中に、小さな「軍」があるのかもしれない。

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