春は5K
黄砂飛来予測図
春とは直接関係ないが、かつて職場環境・労働条件として問題視されたときの「K」は三つ。いわゆる「きつい・汚い・危険」の3Kとして敬遠された一時期があった。そこから環境の整備が進んで、汚いも危険もかなり改善されたが、なかなか完全解決には至っていないようだ。
そんな過去を踏まえたわけでもないだろうが、今この季節、まさしく春にもKはある。それも3Kよりもっと多い5Kというから驚きである。一つ目、乾燥。二つ目、強風。三つ目、寒暖差。四つ目、花粉。そして黄砂。
春の七草はお正月明けの胃に優しい七草雑炊だが、この季節の5Kはご免こうむりたい。
特にここ数日の黄砂は、春霞を3倍くらいにした濃さに見える。杉・ヒノキの花粉も舞飛ぶ。副鼻腔炎手術や、無呼吸症候群対策の器具で鼻炎はひどくなるばかりの人間にとって、この上に黄砂かよう、である。
くしゃみの連発に、朝から晩までティッシュが離せないお鼻垂れさん。何とかしてほしいよ。もうしばらく元気で頑張りたいと思うファイトも奪われてしまいそう。
それにしても、春は5Kとは言いえて妙ではある。感心などしてはいられないが、抵抗のしようがないのも人間という動物の弱さか。つまりこんな現象から身を守るのは、マスク・うがい・手洗いなど、コロナ蔓延期と同様の対策が要るようだ。
一斉に花開く春は、鼻の煩いには大敵。うかつに鼻を上に向けて花を見上げるなど厳に慎みたい。