地元にある二つの小学生を対象にした、真夏の地域活動恒例行事「竹細工教室」を二日にまたがって行った。
指導者講習会も含めると三日間、ついでに孟宗竹の切り出しから言うと、全部で4日にわたって「切る・割る・削る」の竹細工の基本に汗を流したことになる。
作品は「竹笛」「ガリガリトンボ」「竹とんぼ」の三種類。過去には一つの小学校で100人を超える児童の参加があったが、児童数の減少と共に参加者が年々減って来た。コロナ禍によって直接口に付ける「竹笛」をやめたこと、鋭利な刃物を使う工作なので低学年は保護者同伴、などという規制もかかる。そんなこんなで今年は両校併せて50人程度。少しさびしい気持ちと、我々の指導内容や作品内容も見直しの時期が来ているのかもしれないと思うようになってきた。
両校ともに開会式に続いて、私たち手作りの「竹細工教室DVD」を見てもらってからスタート。
普段使わない曲尺やノコギリ、切り出しナイフなどをおっかなびっくり、必死で使いこなしながら作業は進む
地域のおじいちゃんはもとより、おばあちゃんも必死になってまご世代の手ほどき
閉会式、さすが高学年を中心の参加者、お礼のあいさつもしっかりと。
発足から19年目の地区社会福祉協議会という地域活動。来年はいよいよ二十歳、成人を迎えることになる。年を重ねて年年歳歳進歩を遂げるべきところであるが、何をもって進歩というのかその基準みたいなものが掴み切れていないし、基準そのものがあいまいなので、結果評価もやや甘くなりがち。ただ設立当初の初代会長の思惑・熱意といったものは受け継いでいると思うが、こういった純粋なボランティア集団の活動にはおのずと限界があるのも確かである。
指導者が厳しい注文を出せば「そこまではやれない」「なんでそこまでやるのか」という愚にもつかない議論になる。元々の誘い言葉が「大した事しなくていい、メンバーに入ってくれたらいい」などという甘言。だから入ってきてもその額面通りに受け止めてまるで指示待ち族であったり、自分の好みでない活動をするほどなら辞めるよ、と理屈に合ったようなまるで合ってないような話になったりする。結局その立場に立った者が精一杯の力を発揮してなんとか補いを付けることもある。バッカみたいにそこまでやるなよ、ほどほどにお茶を濁せよ。本音はそうしたいんよね~。
兎に角、暑い夏の恒例行事が一つ済んだ。また次なる活動に向かって明日から。ボランティア活動、苦しさと楽しさあざなえる縄のごとし!!