やっと出来上がった、G・Gルールブック
梅雨入り宣言から数日が過ぎた。熱帯低気圧が台風に発達やら、集中豪雨の早め避難、など気象予報士のにぎやかな声が聞こえる。
その割には、お陰様で我が住む町には長時間連続の大雨は今のところなくて、少しだけ安堵の胸を撫で下ろしている。
とはいえ、一旦降り始めると、バリバリ音を立てて威圧感を増す勢いに変わりはない。1週間前に出席した地区の防災講演会の内容を思い出して、さてさて我が身を護る『自助』の具体的な方策を練ってみる。
ただ、雨がすっきり降らないのでこのところの蒸し暑さには閉口する。一度に大量の雨はあまり好ましくないが、間を開けて上手に降る雨は歓迎である。この蒸し暑さを少しでも移動させてくれたら有り難い。
などと言いながら6月のつごもりを迎えた。蒸し暑さも雨もこれからが本番なのであろう。
小さな自治会の小さな街区公園で始めた小さなグラウンドゴルフ。
団地住民全てに、チラシを配ったり、回覧を回したりしたわけではない。手製のチラシを、話のできそうな相手に直接の手渡しで募っただけなので、人数こそたったの10人という貧弱さではあるが、そんな人数に関係なく、集まってくる人たちは熱心そのもの。
現役の頃は接待ゴルフに明け暮れたようなチョーベテラン風な人もいる。
メンバーはいずれ劣らぬ人生のベテラン揃い。初めて握るグラウンドゴルフクラブも上手に操る。
プレースタート前の挨拶に始まる賑わい。1ラウンド終えた約10分の休憩時間の弾む笑い声、飛び交うジョーク。
今のところ少人数ゆえの盛り上がりを見せている。
75世帯が寄り添う小さな団地ではあるが、高齢化の波は押し寄せている。とは言ってもまだまだ現役バリバリも少なくない。
通りがかる顔見知りに声をかけてみると、「私はホンモノのゴルフやってます」などの返事もある。でもその裏で静かに暮らす高齢者が集まって、何か一つ遊びの場を作りたい、という単純な発想で始めたグラウンドゴルフ。
とにかく、自分が言い出しっぺで始めた同好会。人数に関係なく充実させたい・・・とリキが入る。
ここに来てやっと念願のルールブックをこしらえた。はがきサイズ両面8枚に表と裏の表紙をつけて、製本テープで仕上げ。
我ながら中々の出来映えである。誰も褒めちゃくれまいが、言い出しっぺの宿命を背負って、男は黙って手をアタマを動かすのだ。