4月9日 桜満開の錦帯橋周辺
4月29日 錦帯橋祭りの行われた錦帯橋周辺
世の中は 三日見ぬ間の 桜かな・・・時の移ろいの速さを言っている。
あれほど待ちに待った桜の開花。ほんの束の間の華やかさを残して、ものの見事に散っていった。
満開の桜に酔ったあの日から、三週間が過ぎた昨日。例年の通り錦帯橋祭りが行われた。
錦帯橋の下から眺める対岸も、川面に浮かぶ遊覧船も、真っ白を誇った桜から、柔らかな葉緑に衣替えした。
そこにはたった三週間という季節の移ろいがあるだけである。
それでも季節は、人間の感覚より遙かに鋭く自然の移り変わりをキャッチしている。
今、東北・北陸が、あの満開の桜に包まれているという。嬉しいことだ。
震災の大きな傷が癒えるのはいつになるか分からない。が今、目の前で例年通り桜が咲き、季節は確実に巡っていることを実感出来たら、少しは気持ちの切り替えに役立つのではなかろうか・・・と、はなはだ勝手ながら思う。
それだけに、一日も早い桜前線の北上が今年ほど待たれたことはない。
昨日は、震災後初めて、中国からの団体観光客も日本にやって来たと報じられた。
一つずつながら確実に元に戻っていく事柄もある。
遠い険しい復旧への道のりであるが、みんなが声を上げて、被災者を応援している日々であることは間違いない。
明日から5月。何かを期待しながらちょっと胸を張ってみよう!