「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「暮れなずむ、葉月」

2010年08月31日 | 季節の移ろい・出来事
「記録的な猛暑日数」「過去最高気温」「熱中症死者数最悪」などなど。
有り難くない記録ずくめの猛暑8月。今日で終わる。
ほんの気持ちほど、朝夕に秋の気配を漂わせつつ、葉月が暮れようとしている。

雅名を「月見月」ともいう8月。
「葉が落ちる季節・葉落ち月」から葉月となった。また、「稲が穂を張る月・穂張る月・張り月から葉月に」。さらには「雁がやって来始める、初来月・初月・葉月」となった、などなど色々言われる葉月。
31日間のたった1日だけの少雨で行ってしまうのだ。

一方で1957年7月、中国地方初のナイター設備付き野球場として発足した「広島市民球場」が、今日でその歴史を閉じた。53年に及ぶ華やかな生涯であった。
生まれるものあれば去るものもある。これは世の習い、葉月に限ったことではない。

広がるハス田の向こう、灘山の稜線をクッキリ浮き立たせて葉月最後の太陽が沈んだ。
心なしか猛威を振るった灼熱の面影が、随分と丸くなった感じはある。それに日が短くなったものだ。

明日からは長月、秋の夜長をゆったり楽しめる日を夢見て、暮れなずむ葉月の太陽を見送った。
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「行く夏を・・・」

2010年08月30日 | 家族・孫話
孫たちの夏休みも残り二日。以前から約束していた複合大型プールにやっと出かけた。
実は1週間前計画し、前夜から周到な準備をして兄弟を喜ばせていた。ところが当日朝になって弟の方が突如高熱を出して、プールどころか病院に駆け込む始末。

やっと実行に移す。人の混む土・日を避けてわざわざ今日月曜日を選んだ。
夏休みも最終日前だから多少は人出も少ないだろう、と余裕をかませてもいた。
何のなんの、同じように考える御仁がなんと多いこと。5種類も6種類もあるプールと言うプールどれもこれも芋の子を洗うような混雑振り。駐車場は探し回ってやっと一台分。

泳ぐは泳ぐは。海に川に、背丈のないところを浮き輪も持たず、泳いだりもぐったり鍛え上げられた河童兄弟。
定期的に人工波を発生させる水深2メートルの傾斜プールでは「浮き輪も着けていないあの赤いパンツの子(カー君)は非常に危険です、注意してください」と、監視員のお兄さんからじいちゃんが怒られる一幕も。
ともすれば水は平気で人の命を飲み込む。そうならないうちに浮き輪を着けろ、と云ってもなかなか聞かない。ついに引き上げてコンコンと説教を垂れる。



兎に角、何事もなく40日に及ぶ夏休みを無事に終えた。じいちゃん学校も今日で閉鎖。
ほっと一息。その後は、秋風と共に気持ちの中を隙間風が吹くのだろうか。
いやいやそんな暇はない。じいちゃんは忙しいのだ。

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「季節の変わり目」

2010年08月29日 | 季節の移ろい・出来事
やっと降った! ホンのお湿り程度ではあったが雨が降った!!

かれこれ40日ぶりの一雨。テラスの屋根を打つ心地よい雨音。
イヨ~ッ!待ってました!!と拍手を贈りたいお湿り。願わくばもう30分。
欲張ってみても仕方ないことだけど、もうちょっと欲しかったな~~。
局地的集中豪雨で被災された多くの方々には、不謹慎だとお叱りを受けるかもしれないが、降らなすぎるのも、ある意味死活問題ではある。

これが大きな季節の変わり目となる雨になってくれると有難いのだが・・・。
やがて秋が行き、寒い寒い冬が着たら、この暑さが恋しくなるのだろうが、今は兎に角、涼しさと潤いが欲しい。

半年間楽しんだアオサギも、ほとんど巣には帰らず、ギャーギャーという鳴き声も全く聞かれなくなった。
完全に独り立ちして、大空を舞い、自分で食料調達して、成鳥への道を進んでいるのだろう。
常に窓辺に置いて、いつでもアオサギ生態を観察(覗き見にあらず、観察なのだ)出来る準備をしていた双眼鏡も、いよいよボックスにしまわれて、半年間のお蔵入り。

   ♪♪ ・・・ ・・・ 季節の変わり目を あなたの心で知るなんて~・・・ ♪

などという淋しさを伴う季節の変わり目はいらない。
そんなものは飛び越えて、色んな楽しみが待っている予感のする秋が待たれる。

      ( 写真: しばらくお蔵入り、お世話になった双眼鏡 )
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「宿題」

2010年08月28日 | つれづれ噺
孫たちの夏休みもほぼ終わりに近づいた。
全体的には少ない感じのする宿題の量。それでも結構苦にはなるようだ。
子どもたちにとっては宿題のない世界が理想であろう。
でも世の中そんなに甘くない。量に関係なく出された宿題はやらなきゃならない。

4年生の孫兄ちゃんを預かることになった夏休み。いつしか「じいちゃん学校」と呼ばれるようになって、土日以外は真面目に朝8時半にやってきた。時には放課後教室を休んだ弟も揃ってやってくる。
午前中の30分。あれこれ目先を変えながらがんばってもせいぜい1時間という短時間机に向かわせる。

宿題など早く済ませてしまえば後が楽だと思うジジは、ついついもう1ページやろうや・・・と欲張ってしまう。
彼らにしてみれば、何も慌てることはない、8月終わりまでに済ませばそれでいいのだ。
全く大きなお世話なのかもしれない。じいちゃんは、どこかへ遊びに連れて行ってくれて、欲しいものの一つも買ってくれたらそれでいい、と思っている様子。

無理もない、今までのじいちゃんの出番はそういうシーンが多かった。
夏休みになったとたんに先生や父親の真似をさせられてもね~~~。
そんな、彼らの気持ちを思いやりながら、感情を抑え、出来るだけ褒めるように、「オーよくわかるね~」
頭の一つも撫でながら、明日も来る気にさせて、早々に散歩に出かける。

孫とマンツーマンで過ごす初めての夏休み。
よく考えてみたら、ジジの気持ちのコントロールや、子育ての原点を復習させられるという、言ってみればジジが一番大きな宿題を課せられた思いがする。ア~~ア!
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「岩国の白蛇」

2010年08月26日 | 岩国検定


我が住む町岩国には、世界に誇れるものがいくつかある。
その中でも代表格は、なんといっても、郷土の木造技術の粋を集めた『錦帯橋』それに並ぶのが天然記念物に指定されている『白蛇』であろう。
錦帯橋も白蛇も300数十年の長きにわたって、岩国市民の手で守られ保存されてきた、いうなれば郷土の大きな財産と言える。

今、私たちが精魂込めて進めている岩国検定においても、この二つは絶対に欠かせない岩国の顔である。

1955年(昭和30年)岩国白蛇保存会が結成され、その10年後財団法人の認可を受けて現在に至っている財団法人岩国白蛇保存会。
目下、白蛇神社建立の計画推進中というお話を伺った。

郷土の誇りであり財産でもある白蛇の心霊を祀り、新たな信仰のよりどころとなる神社建立に際しては、完全な地産地省を心がけている。そのことが白蛇を大切に守ってきた地元の人々への感謝を表すことになる、と。

そのためには原木など資材調達から設計・技術・施工など全てを地元岩国の実力でまかないたい。と熱く語られるお話に接した。

岩国のことを、岩国の人に知ってもらうことで、さらに郷土を愛する気持ちを高め、町の活性化につなげたい、と願う我々の気持ちと見事な共通点を見出す思いがした。

色んな形や方法で、郷土を愛する気持ちを高めることこそが、錦帯橋を世界遺産に押し上げ、白蛇を特別天然記念物へ格上げするという、市民パワーの結集につながるのだと思う。
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「明日に向かって・・・」

2010年08月24日 | 岩国検定
本日11時50分、我々岩国検定実行委員会のメンバーがテレビ放映された。

8月の実行委員会定例会を、tysテレビ山口が取材に訪れたのは8月18日(金)。
tysは山口県を放送対象地域とするTBS系列の民間放送局で、地元情報を幅広く放送している。

我々実行委員会は、検定問題の校閲を受けた結果を、さらに奥深く再調査するという極めてシビアな定例会となるはずである。
深刻に眉間にシワを寄せ、額を突き合わせてもおかしくないのに、どういうわけか笑い声の絶えない明るい雰囲気で厳しい内容に迫っていくという、不思議な委員会である。

取材のカメラマンも雰囲気に押され気味で、笑いながらカメラを回し、取材を続けた。
そんな雰囲気が画面からも感じられる映像であり、正確な報道内容だったように思う。
ただ、火曜日の午前11時50分のニュース。果たしてどれだけの視聴があるのか、どれほどの反響を示すのか、そちらに興味津々。

心配をよそに早速、電話がかかった。「大きく何度も写ったが今そんなことをしよるん・・・?」と。
他のメンバーにもそれなりの反響があって、テレビの力を改めて実感した次第。

これまで、新聞は6社が競合しいい記事で、岩国検定の側面的応援を展開してくれた。
ここに来てテレビ放映は有難い。大きな大きな味方になってくれることを信じたい。

高が知れた民間の名もないグループではあるが、「岩国検定を実行しよう」という小さな波を起こす一石を投じたことに違いはない。

暑さにめげず、毎朝数多くの花をつけるアサガオに負けないよう、明日に向かって花を咲かせたい。

      ( 写真 : 今朝も数多く、見事に咲いたアサガオ )



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「マツダスタジアム」

2010年08月23日 | スポーツ・観戦
暑い暑いと言いながら、一旦気持ちが向いたらハンカチ2枚と扇子をポケットに。
ジリジリ照り付ける太陽をものともせず勇躍お出かけになる。
目指すは広島カープのホームグラウンド・マツダスタジアム。

めったに出かけることもない広島の街。もっと散策したかったが、なんとも低いお日様が照りつける午後。
早々にスタジアムの日陰を目指すことにした。
広島駅から歩いて15分。ぞろぞろゾロゾロ。思い切ったサマーファッション。まるで仮装行列を思わせる色とりどりの服装がスタジアムへいざなってくれる。

あっちにもこっちにもカープのユニフォームやTシャツがうろちょろする華やかさ。
圧倒的に前田健太の背番号18が目立つ。
沿道の弁当・飲み物・コロッケ・たこ焼き・・・その他なんでもありの売り声が、カープの祝勝会みたいな賑わいを見せる。この人たちの熱気が、あれほど弱くても、毎年Bクラスでも、カープを支えるファン気質の原動力になっているのかな~と感心する。

いざスタジアムに入る。これまた異様な興奮のるつぼ。圧倒されそうな熱気に包まれる。

2回のウラ、嶋ライト前ヒット。続く廣瀬、アッと驚く間もなく2ランホームラン。早くもボルテージは最高潮。続く1年生ルーキー岩本左バッターボックス。鮮やかにレフとスタンドを直撃。もはや止められない歓声・どよめき。まるで優勝の瞬間のを思わせる。
一方、サード側内野スタンド最上階では、横浜の応援団が人数こそ少ないが、トランペット・太鼓・大声で必死に応援する姿。そこには首位も最下位も、順位など関係ないファンの気持ちが結集している。
 3・5・7回に整備されるグラウンド
 7回ウラ球場全体が風船の赤一色に
 必死に声援を送る横浜ファン      

勝っても負けてもカープ一筋だった父を今更ながら思い出す。
私たち味噌桶の虫干しを祝ってくれるような楽しい世界を堪能。
スタジアムは、自由に場内を周回出来る通路が設けられている。ネット裏もバックスクリーン横も、観戦の味を楽しめる。兎に角1度はお出かけを、お勧めスポットである。
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「勢ぞろい」

2010年08月21日 | 家族・孫話
残り10日となった夏休み。
宿題も我々の時代ほど多くはないので、この時期になるとどうにか片がついている。
それはそれで「ようくがんばったね~」などと孫の頭の一つも撫でながら、ちょっと喜ばせてやらねばならない。当然散財が伴う。

今日は夏休み中最後の登校日。出来た宿題を持って行くという。
工作は、教わったハリガネ自転車を何度か復習して、結構いい出来栄えの作品を提出して友達の注目を浴びたとか。意気揚々と帰ってきた兄ちゃんの笑顔が物語る。

ふと玄関に目をやれば、悠雅くんのちっちゃな10㎝に満たないクロックスが、濃い黄色で存在感を示す。横にカー君・兄ちゃん・母さん、両サイドに父さんとじいちゃんの履物が並ぶ。
おまけにセガレが帰っていて30㎝近い突っかけサンダルが幅を利かす。まさに大・中・小の勢揃い。

普段は2足あれば十分事足りる玄関が、これほど賑わうということは家の中はひっちゃかめっちゃか。
おもちゃを投げる音、ヤメロ・やめろと叫ぶ声。おいちゃんこれは何、あれはどうやるの・・・。
頭が痛くなるほどの喧騒。こんな光景が、子どもの夏休み期間中に何度経験したことか。

あの黄色い6㎝が10㎝になり15cmになるのは間もなくのことだろう。
当分は玄関の勢揃いや賑わいが落ち着くことはなさそうだ。
となれば、健康に注意しながら少しでも長く、玄関の賑わいを楽しむことにしよう。

( 写真 : 勢揃いした玄関の賑わい。脱ぎ散らかしてあるのを揃えて撮影 )
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「待つ宵草の咲くころ Ⅱ」

2010年08月20日 | 趣味・・エッセイ
 黄色いかれんな待宵草が花を付け始め、終戦記念日を迎えると、広島、長崎へ投下された原子爆弾の地獄絵や、じゅうたん爆撃によって焦土と化した我が住む町を連想する。 

 3歳7ヶ月で迎えた終戦。おぼろげな記憶の中で、食べるものがないひもじさと、いつまでたっても貧乏に追いかけられた惨めさは、この身に染み付いている。
 
 成長と共に、戦争の愚かさや人間の浅ましさ、哀れさをかみしめ、平和の大切さと有り難さを肝に銘じながら、昭和と平成を生きてきた。

 核兵器廃絶はもとより、全ての殺害兵器をこの世から追放する声をゆるめてはならないと、改めて思う。
 核兵器や進化した化学兵器を駆使する戦争を起こせば、間違いなく両者が滅亡のふちに沈む。そうしたことを、当事者に知らしめる強いメッセージとして、発信し続けなければならない。

 核兵器を保有している大国や先進国は、発展途上国に対して核兵器を持ってはいけないという。
 このゆがんだ現在の世界の仕組みを見直さなければならない。

 核不拡散条約などの国際条約に「すべての核兵器廃絶・核開発禁止」「戦争放棄」を盛り込ませると言う勇気ある努力を、日本に期待したい。

                     2010.8.20  朝日新聞「声」掲載

     ( 写真 : 水平線の彼方、少し柔らか味を帯びた入道雲。秋近し。 ) 
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「風立ちぬ」

2010年08月19日 | 季節の移ろい・出来事
    

海側とは反対方向に少し歩くと、今を盛りのハス田が広がる。
直径1mもあろうかという大きなハスの葉が「日傘の代役を務めましょうか」と声をかけるがごとく一様に天に向かってしっかりと立っている。
あたかも、降り注ぐ太陽を少しでも多く受け止めよう、その恩恵で地中の根っこを大きく育てようと精一杯踏ん張っているように見える。

思わぬ一陣の風が吹く。柔らかな音を立てて葉っぱがざわめく。
何の意味もなく 『風立ちぬ、いざ生きめやも』 堀辰雄「風立ちぬ」のホンの一説が頭を掠める。

気がつくと、ハスの葉っぱは風になびき、そこここに葉裏を見せる。
表の黒味がかった青色に比べると、それはそれは色白で淡い黄緑。まさに金波銀波が揺れている。

そよ風もホンの一瞬、またまたジリジリ照りつける残暑に悩む。
お盆に向けたハスの花の出荷が終わったら、急に秋風が吹き始める例年。
今年は別格なのか、いつまでも猛暑日、真夏日が続く。溶けそうに暑い。

文字通り、風立ちぬ。一日も早く秋の気配を感じたいものだ

       ( 写真 : 金波銀波が揺れるハス田を渡る風 )


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