ほころび始めた庭の梅の花
あっと言う間に1月が往こうとしている。
初詣でに、家族揃っての正月宴会に、年賀状整理に、寒中見舞い。そうそう雪見露天風呂にも行ったな~・・・。
と、思い返せば結構あれこれやっているが、さほど時間に追われるわけでもなく、頭の芯が痛くなるほどの考え事もなかった1月。
格別ではなく、フツーに過ごしたわりに、過ぎてみれば「なんと早かったな~」という、不思議な感覚がある。
庭の小さな梅がほころび始めた。「梅一輪、一輪ほどの温かさ」とはまだ実感しにくいが、ちいちゃいながら、重そうな八重の花をほころばせるのを見ると、やはり春は近づいていることを感じる。
この1月の世界のトピックスと言えば、アメリカ大統領に就任したトランプさんの話題であろう。
商売人が成功して大物になると与えられるのが「実業家」という称号。そんな実業家が、政治家経験の乏しさも顧みず、大統領権限のみを追い求めて乱発する「アメリカ大統領令」なるのもに危険を覚えてならない。そんな今年のスタートでもあった。
ほんまもんの大物と言える商売人は、もっともっと鷹揚に世間の動き、流れ、潮どきなどを分析し、人々に混乱を与えたり、暴利をむさぼったりせず、世のため人のためになる行動の中で利潤を上げる。これが本物の商人であり、実業家と呼ばれるにふさわしい人物。
と言うのが、小生の個人的な実業家像である。
目先の個人的利益、この場合はアメリカ1国の利益に血道をあげて、世界を顧みないわけわからん人物ということになりそうだ。
この時代に、あの広大な国境に壁を造るなどまさに幼児の発想みたいで笑ってしまう。
それも、壁建設に必要な膨大な費用は、勝手に相手国に支払わせる・・・・・・などと。いったい何様のつもりなのだろう。
あの中国でさえ、アメリカに次ぐ危険な敵国と見なす北朝鮮の指導者と大きく変わりはないように見える。
何でもかんでも既存の制度や慣習を壊して、自身の主張や存在をアピールするのは、愚かな指導者の常とう手段である。
そんなことは、サラリーマン社会でさえ、これまでに何度体験してきたことか。
これまでに何人かのアメリカ大統領は、反体制派の凶弾に斃れた実績のあるお国柄である。
自国を守るという美名のもとに繰り広げられる世界の激震が、再びそのような悲劇を起こさなければいいが・・・とさえ思う。