厨房にあらたな仲間入りした新兵器
何をいまさら・・・などと笑われそうな話であるが、このほど、我が家の厨房に新兵器?が仲間入りした。
食器洗浄乾燥器なる優れものである。
食べ散らかした食器を、この箱の中に立ててスイッチを二つ三つ触る。
すると、勝手に水道から水を引っ張り、自らお湯にして、回転式シャワーで、下から上から浴びせかける。
所要時間は、食器量や丁寧度によって多少異なるが、兎に角汚れた食器をいちいち手洗いしなくて済む。
世の奥様方のお手手が年齢不相応にきれいなことや、「食べないのに太るんよ・・・」などとのたまう皮下脂肪満載の理由が呑み込める思いがする。
夕食が終わるや否や食器を下げて、流し場に山と積み、すぐにゴシゴシ・キュッキュッ、音を立てて洗い始める。
ちょっと食べ休みをすればいいのに・・・と思うのはオトコゆえの、台所事情を知らない呑気さであったようだ。
「男子厨房に入るを許さず」などというのは昔の話であるが、それに近い形で今に至っている物知らずにとっては、「しもた、もっと早く新兵器導入を考えてやればよかった・・・」などと思ってみても後の祭り。
ただひとつ弁解しておくと、20年前に新築したこの家には、ビルトイン(流し台に備え付け)の乾燥機は付いていたのだ。
当時はまさに最新鋭の洒落たキッチンであった、と自負している。
食器を洗うだけで、後は機械任せだから随分楽になったろう・・・などと鼻を高くしたものだった。
それ以来、食器洗浄機がこれほど優秀で、家庭の主婦の味方になってくれていることには目もくれずにいた、というか、本当にきれいになるの?やはり手洗いにはかなわんじゃろう、などと見て見ぬふりをした、というのが本音。
いつしかビルトイン乾燥機のスイッチがおかしくなり、苦労しながらどうにか使いこなしていた。
お互い寄る年波。設備投資やランニングコストにビビッて、機械文明に逆らってきたような生活は辞めよう。
どうせお金が貯まるわけでもないのに、疲れを貯めるなどという愚かしいことをするのは辞めた!!
・・・ ・・・などというほど大袈裟でもないが、少し労力の節減を図ろうという意見の一致をみた。
ほんのちょっとだけ面目を施した5月の終わりである。
くれぐれも言っておきますが、新兵器でもなんでもないよ!などとのたまうなかれ。
我が家の厨房に鎮座して運転を始めたのは昨日なのだ。やはり我が家にとっては強力な助っ人・新兵器なのである。