相変わらずあれこれあるもんだね~、ボヤっとなどしていられないし、ボヤっとして予定の活動をすっぽかしたり約束を違えたりしようものなら、一気に信頼失墜「彼には頼みずらいね」などという負の評判が立ちかねない。今のところそれは心外であるし、そこまで耄碌してないよと反論したくなる。
96歳というから年に不足はないとは思うが、晩年になって妙に気持ちが寄り合ったというか、よき理解者としての存在価値を確かめ合えていただけに寂しい。そして彼の逝去によって、我々世代での父方の親戚筋がほぼ消えたこともなんか一つの時代が終わったような気になってしまう。
謹厳というよりは勤勉実直・真面目一筋、そんな従兄弟の旅立ちの足元を照らし温かく包み込むような、小春日和の少し汗ばむ陽気に誘われて、満潮の海を覗いてみた。まさに風一つない真っ青な空に真っ青い海、浮桟橋の上に顔を出すように小さな漁船やプレジャーボート。師走の声を聞いてもこんな素敵な日もあるんだね~。戦時中という時代背景で家を守ることを託された男兄弟。兄の戦死によって弟が兄の遺したもの全てを受け継ぎ守り抜いた。そんな寡黙でひたむきに生きた従兄弟の最期の旅立ち。お天道様も満潮もその頑張りを祝福してくれたのかと思いたくなる。 合掌