お終いに近い今年のアサガオ。垂れ下がった枝のわずかなつぼみを、健気にもきれいに花開かせて楽しませてくれる。どこからともなく垂れ下がった小枝がコンクリートの上で弦を伸ばし、上等な花一輪を北風に揺らせている。
折しも昨日は国政の中でも特に重要とされる衆議院議員の総選挙が行われた。
裏金疑獄とも言われる政治と金の問題、特異な宗教団体との結びつきによる集票活動など、政権与党にとって様々なスキャンダルにまみれた選挙と言われた。私のような素人が考えても「こんな状態で選挙に打って出て勝てるの?」と思わせる選挙戦であったように思う。
盛者必衰の理(ことわり)を表す。強引で無謀な選挙であったようにも見えた。そこには政権与党として長き安寧の座に座り過ぎた驕りと、謙虚さに欠ける思い上がりがあったことを証明するような結果を招いた。出直すことも必要。国民の熱い痛いお灸を据えられた今回の結果をそっくり受け止めて、逃げを打たない、本当の国民のための政治を志して襟を正してもらいたいものだ。
花の盛りをとっくに過ぎたあの琉球アサガオが、たった一輪でも、コンクリートに這ってでも花を咲かせる。ひざを折って目線を落としてこのアサガオの姿勢を見習ってよ、と言いたくなる。今、迂闊に内部紛争していたら、北やロシアやもっと大きな国からの格好の標的にされる。そこからどうやって国民を守るの。まっとうな強いリーダーシップが今こそ必要なんじゃないのかね~。
今回も選挙開票速報員を仰せつかった。前回前々回は、午後8時の投票終了とほとんど同時に「当選確実」が出されて、ただ数値の確認だけの開票速報業務であったが、今回は最終の1票が確定するまで予断を許さない接戦で、速報要員を楽しませてもらった。さてこれからの日本、どうなるのか、厳しく見詰めたい。