定年退職を迎えて5年を経過したある日、ふと目に留まった新聞の一隅に「エッセイ同行会」の会員募集記事があった。
早速電話したところ「今までに新聞投稿の経験はありますか」「いいえ、新聞に投稿経験はありません」などのやり取りの後、
次の定例会の日程を教えてもらった。そうして当日出かけたのが2007年2月23日のことである。
その時初めて「岩国エッセイサロン」というグループがあることを知り、代表は創設者の「O・Yさん」であることも知った。
以来9年半、三歩下がって師の影を踏まず、足を引っ張らないよう努力しながら濃密なお付き合いを続け、今日に至っている。
おっかなびっくりの及び腰で初見参に及んだ岩国エッセイサロン。
その時名刺代わりに持参したのが、中国新聞に初投稿初掲載された例のエッセイである。
この一編によって、なんとなくその気になって励んだことを昨日のように思い出す。
そして、多くの入れ替わりはあったが、その後の会員みんなの努力が実って、このたび投稿掲載総数が1000編に達した。
まさに「石の上にも3年」をはるかに超える辛抱と努力が、数字となって表れた今回の快挙。
誰あろう、創設以来長年にわたって代表としての役割を、完璧なまでに全うされた「O・Yさん」の功績として讃えたい。
そして、会員一人ひとり努力の結晶として、みんなで喜びを分かちあいたい。
いつも言われるように、日々の暮らしの中で如何に視野を広げ、いかに感性を磨いていくか。
そしてそれらを如何に正確に、面白おかしく書き上げていくか、そんなことを念頭に、今後さらに内容を充実させたいと思っている。
さていつまで書いていけるのやら。
代表のモットーである「お金を掛けず、他人に迷惑をかけず、自分が楽しみ人を楽しませる」エッセイライターを目指して。