今年の一番咲き。赤みを少し控えめに、ピンクの彼岸花
葉月つごもり。いよいよ明日から9月の始まり。
そんな季節の移ろいを感じ取っているのだろうか。「ねぇ見て見て!」おどけておねだりするように、今年の一番咲き彼岸花が、隣の空き地にひっそりと花開いた。あのグロテスクな深紅が奔放に広がる花の集団こそが、彼岸花の真骨頂かなと思ってもみるが、深紅を抑えて優しいピンク色がこうして広い空き地にポツンポツンと咲くさまもまた風情がある。
生い茂る夏草を、日照りの塩梅を見ながら草刈り機を駆使して刈り込んだ隣の空き地。時期を間違えると、彼岸花の芽も刈り取ってしまう。今年は少しだけ早めに刈込んだのが彼岸花にとってはグッドタイミングだったのかも。それにしても振り返ればもう彼岸花の季節、そして沈む夕日が色んな形を見せる季節を迎えたのだ。う~~ん、やっぱり時の流れの速さを実感している。
左肩腱板断裂の修復手術以来9ヵ月近くになるが、今もまだ療法士さんによる術後リハビリは続いている。
自分の家でも、数年前に流行った「健康ぶら下がり器」を自己流に改良した、腕引っ張り器を使って訓練している。マニュアル通りの屈伸なども実行して努力はしているつもりなのだが、引っ張っても曲げても少し痛みがきついとつい止めてしまう。そこへいくと、療法士さんによるリハビリは甘くない。マスクの下で大口を開いて必死で痛みに耐えているがお構いなし。アイタタッ!アイタタッ!は続く。お願いヤメテ!心の中で叫んでいる。
この痛さを我慢して屈伸を続けることで正常の動きが戻るのだと信じて、9ヵ月近くのリハビリに耐える日々。長いな~と思う。
時の流れの速さを実感する裏で、痛みに耐える日々は長いな~と思う。矛盾の多い8月が往く。