早くも2月の最終日。如月つごもりを迎えた。
厳しい冬の寒さを何とかやり過ごすために、葉を落とし一旦は枯れたように見せかけていた草木が、春に向かって更生し新芽を吹く2月。
そんな意味から「きさらぎ」と呼ばれているが、その2月も今日でおしまい。明日から弥生3月となる。
そんな今日、母校の高校で、明日の卒業式を控えた高校卒業生252人の、同窓会入会式が行われた。
一応同窓会役員をさせてもらっていることから、「同窓会入会歓迎の挨拶を」という依頼があったのが2週間前。
本来これは同窓会長のお役目であるが、今回は会長が他用に追われて出席が叶わず、会長代理ということでご指名があった、と言う次第。
壇上で与えられる時間はせいぜい6・7分。希望に満ちているであろう高校3年生との初顔合わせ。
何を話そうか、出来れば激励の言葉がいいな。人生の先輩としての体験を織り交ぜた教訓話か?
いや教訓を与えられるほどの生き方もしていない。じゃあどうする思案六法。
あれこれ思惑を巡らせ考えに考えた。飽きさせないよう短い時間に合わせたインパクトのある内容を・・・。
あらかじめ書いておいた原稿通り、言いたいことは全て言ったつもり。体験も交えたつもり。
先ず先ずの出来栄えで結果オーライであった・・・と、他人に厳しく自分に甘い評価をしておこう。
この頃の卒業式では「仰げば尊し」も「蛍の光」もない。ないない尽くしで何もない。
これじゃいけんと言う思いを込めて、昨年の話題をさらった広島東洋カープ黒田博樹元投手の、「引き際の男の美学」みたいなことを、yattaro-流にアレンジして若い後輩に贈った。『感謝』という二文字を中心に展開させてみた。
感謝があれば『恩返し』はつきものである・・・と言ったようなことだったかな。
一人で大きくなったわけじゃない。一人で賢くなったわけじゃない。そこには多くの感謝すべき人や物の力があるということ。
あまり多くを述べるとよそ見をし始める。そこまでいかないうちに、少しの余韻を残して終わる。
これが理想であることは百も承知だが、果たしてそれが出来たかどうか、天が評価すだろう。