この夏休みの新アイテムとして大活躍の「科学センター」見学
やっと終わった夏休み。物心ともに疲れ果てる寸前のような、大いに犠牲を払った今年の夏であった、ように思う。
たかが小学2年生の夏休みのお付き合い。などと「夏休みを甘く見てはいけない」。テレビの自動車保険のCMみたいなセリフ。
エネルギーを持て余すように、朝から元気モリモリでやって来る孫三男坊の悠雅君8歳。
勉強道具はあれこれ袋に入れて一応持っては来る。でも午前中は先ず手を付けようとはしないし、無理矢理手を付けさせても効果は薄い。
そんな過去の兄ちゃん二人の経験を踏まえて、ジジが本気になればなるほど彼らの頭の中に入りにくいことを慮って、宿題やドリルは午後のババとの時間に後回し。ジジは午前中の長い時間を如何に幅広い体験をさせるかに気を遣った。
そんな中で特に効果を発揮したのが市の「科学センター見学」である。見学と言っても「色んな工夫がなされたおもちゃ」を、説明書に従って如何に上手に遊ぶかという、少し知恵を働かさなければならない、格好の遊び場である。
物は試しと思って連れて行ったら、なんとこれが大当たり。興味津々、全ての展示物を触りながら何時間でも遊ぶではないか。あのアウトドア派の豆タンクが「じいちゃん、これどうやって動かすん?」と、それはそれは熱心に聞いてくる。
こちらが面喰うほどの真面目さで「楽しかったね、また行こうね」と、結局5回も通った。新しい発見の夏休みアイテムとなった。
もちろん、お城山に登るのも数回。セミを追っかけたり木の名前を教えたり。そのうち「セミが鳴く うるさいほどに セミが鳴く」などと五七五の世界にはまって、文句も言わずお城山にも数回付き合った。海の公園散策、川のハヤ釣り、そしてソフトボールの練習。
ジジの身体がよく付いて行ったもんだと、自分でも可笑しくなるくらい、汗みどろになって付き合ってきた。
ソフトボールの練習は、あの広かったはずの団地公園が狭く感じられるようになり、ついには近くの小学校のグラウンドに出かける。
ソフトボール10数個をバケツに入れて持って行き、全部打たせたら拾い集めてまた打たせ。また拾い集めてまた打たす。こんな繰り返しはジジにとっては大変な重労働。それでも、彼が「まだやりたい」と言う間は付き合うとするのだが限界がある。
そんなこんなで、8月は自分のことは二の次三の次。
といっても考えてみれば、8月にこれほど汗をかいて頑張ったのは久しぶりだ。いい汗をいっぱい流した。オーバーワークと笑われるかもしれないが、孫に託すジジの夢の実現に少しは貢献した、というささやかな満足感はある。ビールが美味しい夏休みだった。
さて明日からマイペース。差し当たって何しよう。そうだ家庭訪問という手があったな~。