「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「友の訃報」

2022年12月11日 | おせっかい

同級生二人の訃報が相次いだ。
中学校の同級生で、拙ブログ「おせっかい」というカテゴリーの中に登場する、中学校同窓会の大切な仲間である。

昨年の暮れは自分自身が一月半の入院生活を送り、今年も、特に前半は自体調体調復旧に神経を遣って、友の動向に向ける神経がおろそかになっていた。体調を崩していた彼らはその間に一気に病状が悪化したようだ。
それにしても少し早いじゃないか。何をそんなに慌てるんよ。もっとゆっくりすりゃいいのに。などと繰り言を言っても愚痴になるばかり。

一人は、お金持ちのボンボンで高校は違ったが就職したのが同じ会社という、長きつながりがあった。
今一人は、少しやんちゃが混じった高校生活を経て、クリーニングの腕を磨き間もなく自立して頑張るオーナーであった。
それぞれに思い出話は山ほどある。今は多くを語りたくない。静かに冥福を祈ることにしよう。

それぞれに「家族だけで見送りたい」との申し入れなので、お線香を手向けることも憚られる。明日にでも仏壇屋さんからお線香でも送るとしよう。気持ちの滅入る師走半ばである。  合掌

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「さらに一歩を」

2019年10月24日 | おせっかい

                
                    グラウンドゴルフを始める前のラジオ体操

「大きなおせっかい」かなと思いながら始めた、小さな団地の小さなグラウンドゴルフ同好会。
賛同者11人を得て、先ず先ずの軌道に乗り、かれこれ半年を過ぎた。
高齢者の集まりであることは言わずもがな。「足腰が弱った」「運動不足が補えない」「もう少し早く歩きたい」など身につまされる声が聞こえる。

そこで一案。「ゲームを始める前にみんなでラジオ体操をしましょう」。涼しさが増してきた10月に入ってから提案に文句なし可決。
当然ながら真夏の太陽のもとでのラジオ体操は如何なものか。それはまた来年考えればいい話。ということで早速取り入れた。
「私のうちにラジオ体操のCDがあるよ」「私がラジカセ持ってきましょう」。話は早い。

ゲーム前のたった3分。でもこの3分は、健康増進、活力注入の魔力を秘めている。みなさん大真面目。
こうなったら、グラウンドゴルフそのものは別として、ラジオ体操だけにでも参加を呼びかけよう、ということになった。
今はまだラジオ体操だけの参加はないが、長く続けていれば案外参加者が増えるかも。

なんのサークルもサロンもない、グループ活動など何もない。そんな団地に思い切って声をかけたグラウンドゴルフに、団地としての活動の手ごたえを感じている。ご近所支え合い、向こう三軒両隣の原点がここにある。などと身構えることでもないのかもしれないが、将来的にそうなってくれれば言うことなし。               

    
        特別に技量を競うわけではないが、ホールインワンは気持ちいいものだ。ついつい狙ってしまう。

1ラウンド1時間弱。2ラウンドを1日のゲーム時間と決めて、疲れが出る前に終わるように設定してある。
目下我が同好会では、最も若い人で1950年生まれ、69歳。最高齢1935年生まれ、84歳である。
年齢を気にせず、だれにでもフランクに参加出来るところが、グラウンドゴルフの魅力である。但し、公式試合となると、年齢、特に生年月日は重要な申告条件なのである。同点で試合が終わったとき、生年月日の早い人つまり1日でも年の多い方が勝者となる。というルールがある。

                  
ラウンドとラウンドの間の約15分の休憩時間が、それはそれは賑やかな情報交換の場であり、井戸端会議の場になる。
この時の話題の主役がその日の勝者とは限らないところもまた面白い。

「人間は年齢で老いるのではない」という格言がここにも息づいている。人間幾つになろうと「人生やはり今が旬」なのである。

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「素早い反応」

2019年04月23日 | おせっかい

                                         

久しぶりというか、この春初めての春眠をむさぼった。4月も下旬を迎えて、今さら春眠などというと嗤われるかもしれないが自分でも驚くほどよく眠った。
うがい手水に身を清め、新聞に目を通し、そろそろ予定の行動に。などと悠長な暇も与えず、歯ブラシをくわえたところへ朝早くから電話が鳴る。
「ご苦労さん」で始まる同級生からの感謝の電話である。「昨日、アルバムを受け取ったよ、よーやったねーありがとう」と。何よりのねぎらいを頂く。

喜寿同窓会の締めくくりともいうべき、昨日の記念アルバムづくりに幹事8人が集まった。
延べ4時間半の作業で全て出来上がり。近くの同級生には、みんなで手分けして出来るだけ直接手渡ししよう。つまり140円かかる送料を少しでも節約しようという苦心の意図は皆が心得ている。
そうして昨日のうちに受け取った友から、朝早くの電話となった次第。

二人からの電話の応対を済ませ、急いで郵便局に走る。一通一通を計量する決まりになっているそうで、40枚近くをゆっくりと時間をかけ計量。やっと支払い。いっときも早くみんなの手許に届けたいこちらの気持ちはお構いなし。兎に角全員に発送終了。

その後、長年幹事として一緒にやって来たが、病に倒れて前回に続き今回も出席できなかったY君の病室に、アルバムを持ってお見舞いに。
「何の手伝いも出来なくて迷惑かけたねー」と言いつつ、懐かしそうにアルバムに目を通してくれる姿は、お見舞に行ける我が身の健康の有難さを改めて思い知らされる。

その後も、昨日の内に届いた男女から電話が入り、今日だけで4人から素早い反応をもらった。
一様に喜んでくれている様子は有り難い。全員の手許に届いた後の反応が楽しみである。
幹事のみんなに、反応の全てを報告して、互いの労苦をねぎらいたい。

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「村の鍛冶屋」

2019年04月17日 | おせっかい

           

   ♬ しばしもやまずに つち打つひびき
         飛び散る火の花 はしる湯玉 ふいごの風さえ息をも継がず
             仕事に精出す むらの鍛冶屋 ♪♪ 

懐かしい唱歌がよみがえるほど、忙しい思いをしたね~。
といってもその中身は、流れる汗を拭く暇もないほどの労働ばかりではない。もちろん自分に課したノルマを、自分で決めた期間内にやり遂げようという思いで、肩の凝るのも忘れて没頭した内容も含まれてはいる。
それとても、自分がやらなきゃ誰がやる?という思いで、ひたすらパソコンと向き合った。

ブログ開設から4000日目を迎えた、と言ったあの日からパッタリご無沙汰のまま早くも1週間が過ぎようとしている。「粗大ごみ扱いで存在感さえ失ったのではなかろうか」などと心配してくれる友もいるほどの、滅私奉公??などと言えば大袈裟か。
正直なところ、今はやりの「働き方改革」を訴えたくなるほどノルマを抱え込んだのも確かである。

それも収入どころか持ち出しでの仕事だけに、飽きが来ないというか、飽きが来ても避けられないという、厄介なスパイラルに翻弄されている。あと1週間もすれば、やり切った満足の笑顔が戻るであろうことを期待して、もうひと踏ん張り。

孫兄ちゃんは、順調に滑り出した大学生活を楽しんでいる様子。
小学4年生になった孫三男君は、大好きなソフトボールに夢中で、こちらも順調に腕を挙げている。バットスイングも早くなりスピードボールに付いて行けるようになった。守備もショートストップがすっかり板に付いて来た。

そんな中でも春先の異変が一つ。我が愛するカープのだらしなさである。
どうしたんじゃろう。中心選手がたった一人抜けただけでここまで落ち込んでちゃ、プロの集団ではないんじゃないの?と苦言の三つも言い放したくなる。と嘆いていたら、なんと珍しく今期初の大逆転。どっこい、こんな力がまだ生きていた(笑)

まだまだ春先のこと。と思い直して、忙しさと向き合い、カープのだらしなさとも向き合うしかない。
喜寿同窓会の記念アルバムも間もなく発送の運び。また新たな忙しさを自分で見つけ、それを楽しさに変えてぼちぼち行くしかないね~この貧乏性は。

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「KKDフォーティエイト」

2019年04月04日 | おせっかい

           

錦帯橋周辺の桜が満開を迎えようとする、2019年4月3日の喜寿同窓会。笑い声の絶えないいい雰囲気の中で無事終了。肩の荷を下ろして大きな大きな深呼吸。今は空気までおいしい。

正午0時を合図に先ずは記念撮影を。その計画通り、一人のドタキャンもなく、全員時刻に遅れることなく集合。先ずはこれで幹事としてはノリノリである。動きの緩やかな皆さんに、ジョークやハッパを飛ばしながらゆっくりの整列。何回言ってもはみ出したり、人の陰に埋もれたりするのを、直接腕をとって「ここまで上がって」と肝を焼く。小学生の学年写真を撮るのでさえこれほど手も肝も焼かないだろう、と思うくらい手間がかかる。子どもに返るってこのことを言うのかな。これもまた笑いのタネになる。

無理もない、集合写真を撮るころには、懐かしい顔との出会いや、数年ぶりの顔合わせで既に同窓会は盛り上がっているのである。まだ乾杯もしていないのに、同窓会雰囲気にどっぷり浸かっているような。先ずはこの時点で「あぁ、やってよかった。人数の多い少ないが成否の別れ目ではないな~」と一人合点しながら、会場係員に脚立の上からシャッターを押してもらって、やっとこさ集合写真終了。

いよいよ開会セレモニーへ。スーツのポッケに忍ばせたストップウオッチを左手に取り出し歓迎の挨拶を。イントロは一応型通り。続いて「川下中学校喜寿同窓会に48人。今風にいうならKKDフォーティエイトの集いとでも申しましょうか・・・」。理解できた人から拍手が沸いた。川下のK、喜寿のK、同窓会のD、48人の出席でKKDフォーティエイト。ここまで言わせられちゃ身も蓋もない。そんなあれこれで3分52秒。やっぱり長すぎたかと少し反省。続いて一人ひとりの名前を読み上げる「出席取り」。これは初めての試みで、反応を少し気にしたが、結果オーライ。誰もがその気になって「ハーイ」と答えてその場に起立し、みんなに顔を見せることで一段と華やいだ。

今回も一次会・二次会あわせて5時間を用意した。一次会など何をやったのか分からないうちに過ぎていく。二次会ではカラオケ仲間はすぐに輪を作る。二次会の乾杯に先立って「カラオケ大いに結構。ですがここは同窓会であってカラオケ大会ではありません。オレが歌っているのに誰も聞いてくれん、などと言わないように」。釘を刺すのも幹事の役目。

そんなこんなで、色々感じていた不安も一挙に吹っ飛び、終わってみれば「最後と言わずにまた是非頼むよ」などと無責任な言葉に圧倒される始末。「今回が最後の同窓会」とふれこんで来たこちらの思いへの抵抗勢力の圧力なのである。

           

開会の挨拶の後すぐに「幹事代表今一度ステージへ」と促された。「エッ、なんで?筋書きになかったじゃ」と思う間もなく背中を押されてステージへ。男の幹事がなにやら読み始めた。「『勝手に感謝状』〇〇殿」ときた。「長きにわたり、常に代表と言う立場で・・・・・・中略・・・・・・そして後略」いつも頼りにしてきた女性幹事さんから、豪華な花束を頂く羽目になった。

渡すことはあっても受け取る側になることはない、と思ってここまでやってきた。
この思いもよらぬサプライズには、胸の奥を揺さぶられた。感謝の言葉より先に鼻の奥がツーン、目が潤んでみんなの顔が見えなくる。しばし間を置き、なんとか思いの丈の十分の一を述べて、ただただ感謝の一礼を。

平成4年、50歳の「人生の小休止同窓会」から27年間で8回の同窓会をおこなってきた。その中間には「ミニ同窓会」と名付けた飲み会を何度やってきたことか。それは、いい仲間とつるんで何かをやっていたかっただけのことだったと思う。
中学時代は、無口で内気で、存在の薄かったあのケンちゃんが、今こうして同級生の前で花束を受けるとは。同級生って、同窓会ってええもんじゃねー。幹事などはつまらん仕事だとばかり思わず、なんでもやってみるもんじゃねー。それも同じやるんなら一生懸命がいいのかも。などとのたまわっていますが。

残りの方が少ない人生で、また一つ勇気をもらった。もうしばらく、老いに負けずにがんばってみっかな~。

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「いよいよ明日!!」

2019年04月02日 | おせっかい

             

会場探しと共に会費の決定など、一番最初に開いた幹事会から約半年。
中学時代の仲間による「喜寿同窓会」の本番がいよいよ明日に迫った。
胸躍る部分と、なんとか無事に終わればいいが、という不安が頭をよぎる。

準備には万全を尽くした、つもり。四方八方尽くせる手は尽くした、つもり。全ては結果が決めること。万全な準備も尽力も、結果よければ全てよし、の世界。だから今は、あれこれやった、つもりでとしか言いようがない。

160人の案内に対し48人の出席。率にして3割ちょうど。プロ野球選手の打率なら、来年の年俸アップ間違いなしの数値ではあるが、同窓会出席率としては、幹事の腕前評価は当落の別れ目、痛み分けと言うところか。

出席する人はもちろん大義名分をもって胸を張ってやって来る。でも出席しない人にもそれなりの事情や立場など複雑な思いがある。などと考え始めると、出席率3割はオンの字と言えるのかも・・・・・・などと自己弁護してみる。

横断幕、顔写真入りネームプレート、歓迎の挨拶状、出席者名簿、などなど両手に余る持参品のチェックリストも作った。開会セレモニーでしゃべり過ぎないようストップウオッチもスーツのポケットに忍ばせた。

不甲斐ないカープの負け試合を早々に切り上げて、最後の点検も済ませた。
歓迎のあいさつの内容を今一度推敲。もっと短く、もっと分かりやすく、記憶に残る内容も少し盛り込んで、スンナリ聞いてもらえる言葉選びを。ウーン、明日は睡眠不足かな。
お節介もここまで来るとちょっと疲れるねー。喜寿と言うお歳のせいかな。

隣の荒れ地に、どこから飛んできたのか可憐なイトスイセンのひと株。
「がんばりんしゃい」と背中を押してくれるような。

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「少しの寂しさを癒されて」

2019年03月16日 | おせっかい

                
                   今日日の1歳9ヵ月

4月初めに予定している、中学時代の同窓会。返信ハガキのの締め切りは昨日15日金曜日であった。
やはり当初の予想通り、出席者はこれまでの最低記録を大巾に更新した。
幹事としては「『喜寿77歳』という節目を元気で迎えられたことを互いにお祝いをしよう」という
心積りと、今回が最後だという殺し文句で売り込みを図ったつもりである。

こちらの思いなど見事に蹴散らされた。というか、「今さら中学時代の仲間に出会ってもね~」という
冷めた気持ちを、温かくほぐすには至らなかった。幹事の力不足を痛感する最後の同窓会となった。
そんな淋しさを感じるのは、単に出席者が少ないということだけでは決してない。

問題は、昨日の締め切りをもう1日猶予をもって今日の土曜日には、返信ハガキが数枚は届くだろう、
などと掛けた期待さえも見事に裏切られたことである。今日はたったの1枚だけ。これは実に淋しい。
160通出した案内状のうち、2割近い31人が締め切りに間に合っていないという現実。
50歩譲って、体調を考慮しながらギリギリまで返信を遅らせている人もあろのかも・・・。などと思って
もみる。でもねー。会場に設定した総合結婚式場との人数設定などの折衝も始めなくてはならない。

そんな落ち込み加減の昨夕、倅一家が2泊2日の里帰りをして来た。
じいちゃんにまとわりつく5歳9ヵ月の長女。夕ご飯はジジのそば。お風呂もジジをご指名。かたや
1歳9カ月の次女は、ソファーにもたれて母親のスマホを右手人差し指で、上下左右に操って、上手に
自分の好みの動画を探している。
こんな姿を見ていると、イラッとするのがアホらしくなる。格好の癒し材料ではある。

また月曜日、気を取り直してもう少し届くかもしれない返信を待つのである。
同窓会などに出席するといいよ、などとお進めまではしないが、返信を締め切りまでに出すのは常識で
あり最低限の思い遣りと思召せ、ご同輩。

やっぱりこういうことは「お節介」なのかも。お節介とは「節度の有るなかだち」という解釈もある。

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「こころ模様 Ⅰ」

2019年02月18日 | おせっかい

           

喜寿同窓会案内状発送からかれこれ2週間。
7人の幹事団を含めて50枚を少し超えた返信ハガキが届いている。それに宛先不明の返却が4通。
そこでクイズを差し上げたい。2月18日(月)の時点で、出席率何割でしょう。そんなもん分かるわけないか。

細かいパーセンテージまでは、現時点であまり意味がないので控えるが、返信率で言うなら3割に到達したことになる。
返信率はともかく、問題は出席者の数である。今日までのところ恩師1人を含めて19人が出席予定。
といことは、悲観も楽観も必要ないのかな。成り行きをそーっと見守るだけかも。

そんな中で、欠席ではあるが男子の一人から封書が届いた。
「体調不良で出席できない。出来たら当日のアルバムを送って欲しい」との手紙に千円札2枚が添えられていた。
当日の集合写真はもちろん、スナップを網羅して、と言っても過言ではないくらい、大小織り交ぜたスナップを寄せ集めて、一冊の記念アルバムに仕立て上げる。

同窓会で皆さんと旨酒を酌み交わし、騒いだ直後から始まる幹事さんのもう一つの大仕事なのである。
でもそのひと手間が、出席者にとって永久保存版となる記念アルバム作成のエネルギーなのだと思えば、これまた手抜きのできない大仕事になる。それをやらずにはいられない気持ちのさせるのが、彼のように、出席は叶わないが当日の様子のアルバムが欲しいという貴重なご意見である。

来る日も来る日も、ワクワク感と落胆を味合わせてもらう幹事としての心模様が、「成功させたい」と願う原動力の全てなのだろう。
当面の目標40人。希望数値50人。最後の同窓会というプレミアム付きで55人。ささやかな願い、叶うかな?                                  

 

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「権中納言定家」

2019年02月12日 | おせっかい

                                         

     ❞ 来ぬ人を まつほの浦の夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ ❞   権中納言定家(藤原定家)

この歌は、百人一首の97番目にある、権中納言定家作の恋歌である。
現代語訳すると、どれほど待っても来ない人を待ち焦がれているのは、松帆の浦の夕凪のころに焼かれる藻塩のように、我が身も恋い焦がれて苦しいものだ、という切なすぎる感もあるこの歌が、ふと頭をよぎる心境である。

喜寿同窓会案内状を発送して1週間。ちらほら返信が来ている。これまでは特に可もなし不可もなし。
まあまあこんなものだろうと、大きな喜びもなかったし、大きな落胆もなかった。
それが、三連休明けの今日は12枚の返信ハガキが届いた。ガックリッ!2勝10敗。大きく負け越しもいいところ。しかしその実態は、さほど落ち込むものではなく、まあこんなものかと、納得の大敗ではある。

過去7度案内状を出しても、ただの1度も出席したことのない面々ばかりである。よ~く考えてみると、過去に1度も出席しなかった人に、今さら出席を期待する方に無理がある、という思いに至る。
出席しないのは、その人なりに事情や思いがあるだろうし、旧き友との出会いを「楽しいこと」と思わない人だって当然いる。過去は過去でそーっとしておいてほしい人だって大いにいるということだ。

幹事の思いばかりを判断基準にしてはいけないのだ。なんて、そんなことは百も二百も承知の上で幹事を引き受けている。但し、喜寿という酸いも甘いも噛みしめた老境にある身。それらしい常識は守れよ、と忠告したくなるのは、なんとも淋しいものである。欠席に〇印を付けて他は名前だけ。住所も電話番号も無し。近況を記すなど飛んでもない、といった葉書の多いこと。この胸にしまい込むのも幹事ゆえの務めか・・・・・・。などと愚痴を言うなら、ハナっから引き受けなきゃいいのだ。

そんな中に1枚。昨年〇月△日に××で逝去しました。生前は大変お世話になりました。私は息子の〇〇です。という返信が混じっている。この1枚で、今日の鬱憤は忘れられる。それにまだまだ先がある。どんな人間模様が見られるのか、楽しみの方が多い。
来ぬ人を待ち焦がれる権中納言定家ほどの厳しい心境ではないが、一人でも多く出席してよ。ダメならダメでいい、返信だけは出してよ、と思いつつ、また明日の郵便配達を待つ

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「ひと山越えたその先は」

2019年02月05日 | おせっかい

           

  ゛人の迷惑顧みず、半分義務で半分好きで・・・・・・今年もやります同窓会 ”

戦後の混乱が落ち着きを見せ始めた昭和29年4月、中学生になった。そして昭和32年3月、無事卒業。以来丸62年の歳月が流れた。4月になれば63年目を迎え、同級生全員が喜寿を通り越したことになる。
そんな記念に当たる年、と幹事一同の勝手な思い込みで、来る4月3日『喜寿同窓会』を計画した。
寄る年波で、今回を持って「おせっかい」の同窓会を最後としたい。悔いを残さないためにも是非出席を!と呼びかけたい。

会場を決め、会費を決め、諸々を相談しながら「案内状」「返信ハガキ」「個人の宛名シール」「返信ハガキ宛名シール」などなど全てをこの手で準備した。前回まで13人いた幹事が、諸般の事情で7人しか出席できない淋しい幹事会にもめげず、封筒詰めや確認作業など発送準備にいそしんだ。さらに我が家に戻って今一度、クラス別発送人数と封書枚数を精査して輪ゴムでまとめて準備作業完了。

今回の対象人数はジャスト160人。幹事を除いた153通を封書で発信。賽は投げられた。
今回を持って最後というアピールはしたものの、その気になってくれる人が果たして増えるのか。
それより、自身や家族を取り巻く「諸般の事情」が出席を阻むのではないか。など頭をよぎるのは負の思いばかり。集まった人だけで楽しめりゃそれで十分、と開き直りたい気持ちはあるが、やっぱり厳しい現実に引き戻されてしまう。損な性分ではある。
兎に角、元気で笑顔の再会を楽しみ待ちたい。かつては天国からの出席者もいた我々の同窓会である。

今ひとつ内輪の話で恐縮であるが、案内状は返信ハガキとの合計で一通144円かかる。受け取った人は、実質経費144円に対する最低限の義務として返信を寄越してたもれ、と声を上げたい。そして今回は「返信ハガキに忘れずに氏名住所を書いてよね」と申し添えた。出した枚数の返信が来ることを祈りたい。そして一人でも多くの出席を併せて祈りたい。

(・・・・・・前略)ここに、卒業以来62年ぶりとなる『喜寿同窓会』を企画致しました。
    思い起こせば平成4年、50才を迎えて『人生の小休止同窓会』。平成14年、
    60才の『還暦同窓会』。平成24年、70才の『古稀同窓会』。またそれら
    節目の合間に4回開催致しました。トータル7回の同窓会に多くのご参加
    を頂きました。そして今回、平成という時代の終焉と共に、私たちの同窓会も
    いよいよ最後を飾る、77才『喜寿同窓会』のご案内を差し上げます。(中略)
    最後の同窓会です。体調の許される方は万障繰り合わせて、是非ご出席ください。
     (蛇足ながら、案内状の抜粋)




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