昨年6月、104歳を一期に、お浄土へ旅立った叔母さんの一周忌法要に参列した。
4人兄妹の3人目で次女として生まれた叔母さんは、兄妹の中ではもちろん最高齢。
身内の中で、今後この記録を破る者が出てくるのだろうか、と思わせるほどの長寿であった。
随分長く生きてくれたねー、と思わせる母の100歳7カ月より4年も長生き。それも終焉まで活字を読める元気さを持っていた。
そんなことやこんなこと、思い出話に盛り上がり、笑顔あふれる一周忌法要というのも、多少の違和感を覚えないでもないが、
そこは従弟というつながりの高齢者集団が中心で、他は叔母さんの孫が何人か。つい遠慮ない昔話に花が咲く。
それもこれも104歳という、文字通り「天寿」・「上寿」を全うした叔母さんの元気を讃える気分が、我々の中にはっきりと残っているから、こういった少し明るめの、柔らかムードな宴会になるのかもしれない。
一周忌とは、もっと湿っぽく、お線香の匂い高き、やや固い雰囲気になるのが普通のパターンだと思うのだが。
「久しぶりに顔を合わせる従弟たちが、黒いネクタイで、大きな声でしゃべれないのも困るね~」という話題が中心になる。
そして、次の従弟会は「〇〇ちゃん、あなたが幹事よ」などと名指しをされる。
次にこのメンバーの顔合わせは、黒ネクタイでも卵色ネクタイでもない、自然の姿で会いましょうや、などと話が弾む。
こんな様子を冷静に観察しても、やはり人間はPPKが理想である。ということを改めて思う。
長く患って子や孫たちに余計な心配をかけるより、「あまりにもあっけなかったね~」と言わせる、ピンピンコロリ。
つまりPPKが最高の、遺族への贈り物であり冥途へ旅立つ者の配慮であろう。
判っちゃいるんだな~。じゃあどうすりゃいいの?。誰かその方法を教えてほしいな~~