「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「はな・花・華に囲まれて」

2018年10月31日 | 季節の移ろい・出来事

                                                                  山口ゆめ花博(第35回全国都市緑化やまぐちフェア)

神無月つごもりは、はな・花・華に囲まれた優雅な一日と相成った。
9月4日に始まった「山口ゆめ花博」に、遅ればせながらやっとこさ訪れてみた。
前売り券は開幕とほぼ同時に購入。早いうちに行って見ようと思い立ってはいたのだが・・・。

入場者50万人到達が予想外に早かった。いつしか100万人も軽く突破して沸騰する人気に、主催者の山口県は大喜び。
そして会期終了は11月4日というから、後5日を残すのみの今日、やっと腰を上げたというのが正直なところか。
ひとつには「この時期ならもう人も少ないだろう」という、あまりの人混みを避けたい気持ちが働いたのも確か。

開催テーマとして、「山口から開花する、未来への種まき。」~150年を振り返り、次の150年につなぐ~
平成30年が明治150年を迎える年でもあることから、山口県が明治維新に重要な役割を果たしたことを振り返り、これまで各地で開催された都市緑化フェアとは異なり、未来の公園を提案していきます。というものであった。
 PRコンセプトを借りると、次のようなことが上げられる。
   咲き誇る1,000万の山口県の花
   山口県から始まる「子どもの育ちを支える公園」
   日本一に挑戦
   ファンタスティックなナイトプログラム
   心踊る1,000のイベントと体験プログラム
   新しい公園の夢を持ち寄る県民参加プログラム

瀬戸内海に面した宇部市の海岸をも一部取り込んだ、広大極まる会場は、まさに百花繚乱。巨大パッチワークの連続。
豊かな花の香りに包まれる一日となった。歩き疲れると、至る所に休養ベンチが完備され、足を休ませる。
ひしめくように繰り広げられる「大道芸」のオンパレード。素敵な女性トリオの生演奏などなど。時間が許せば、自然と人とのつながりを堪能させる巨大イベントであった。久しぶりに世上の煩雑を忘れさせる貴重なひとときとなった。

        
会場の数カ所を占めるコスモスの群生。これは目を見張るものであった。コスモスと言えば、母の臨終を連想させる、ヒヨヒヨと風に揺れる儚さを売りとしていると思って来たが、今日の場合はさにあらず。
背丈は40~50㎝に抑えてあり、花弁の大きさ逞しさは従来のイメージを覆す力強さと、強烈なインパクトで「見てよ・観てよ」と迫って来る。

これほどの感動を呼びさます「山口ゆめ花博」。もっと早くに訪れて、もっと早く詳細にブログアップするべきであった。
いまさら反省しても後の祭りではあるが、楽しめるお祭りに参加した気分ではある。あれこれに追われる日常が、一瞬頭から消えた。
残り明日を含めて4日間。まだのお方は是非ご賞味あれ。損はさせないよ。

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「先ずは1勝」

2018年10月29日 | スポーツ・観戦

    

セ・リーグを3年連続で制覇した広島カープ。だがしかし、一昨年も昨年も日本一にはなれなかった。
日本一どころか、昨年は下克上とやらで、日本一への挑戦権すら得られなかった。今年は違う。日本一への挑戦権をかけたクライマックスシリーズ・ファイナルステージでは、見事にジャイアンツを3タテして堂々挑戦権を得た。少し手ごたえを感じる日本シリーズとなっている。

そしていよいよ迎えた日本シリーズ。相手は、豪打と豪速球を自認する、パ・リーグの覇者ソフトバンク。
そうは言っても、ペナントレースではパ・リーグの覇者ではない。覇者は飽くまでも西武ライオンズであり、ソフトバンクは2位からの下克上で日本シリーズに出て来たチーム。セ・リーグ完全制覇のカープが負けるわけにはいかない相手。

第1戦は、残念ながら勝ち切ること叶わず、先行した2点差を追いつかれた惜しい引き分け。
そして迎えた第2戦。前夜の引き分けを引きずらなければいいが、という不安も初回から杞憂となった。
先発ジョンソンは、1戦目の先発大瀬良同様完璧な立ち上がり。呼応するように打線も奮起。初回に先ず1点。

3回、5回と奇数回に2点ずつ奪う快進撃。7回にようやく1点を返されたものの、危なげのない完勝で、取り敢えず1勝。
この雄姿を後押ししようと、全国のカープファンクラブがマツダスタジアムに集結。声援はいやが上にも盛り上がる。
田中が、菊池が丸が誠也がそして松山が、投手陣を発奮させる打撃で後押し。

いい試合をしていますね~とはどこかで聞いたセリフだが、なんでもいい、どうやってもいい、試合に勝って欲しい。
そうして、セ。リーグ3連覇した底力を、ファンの目の前で披露して欲しい。
泥まみれ、汗まみれのヒーローたちからこぼれる笑顔はまさに最高の、晩秋の贈り物である。

明日からの敵地での活躍に大いなる期待をしよう。

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「駆け込み歯医者」

2018年10月26日 | つれづれ噺

            

秋の夜空を煌々と照らす十七夜のお月様。またの名を「立待月(たちまちづき)」と呼ばれるきれいな月を眺めて心地よく眠りについた。
そんな心地よい眠りを、うなされる夢でも見たように脂汗をかいて目覚めたのは、深夜も深夜午前2時半。
歯が痛くて歯が痛くて眠れない。これまで全く経験のないことで、さーどうする。困り果てた。悶々と朝を待つのか、と思いきや何のことはない悶々は約40分。歯は痛いままながら再び深い眠りに。

朝起きてからも同じように、右下側の奥歯がズシンと来るようなやり切れない痛みが続く。
何はともあれ掛かりつけの歯医者に「駆け込み診療」のお願い。普通、歯医者は完全予約制で、一般外来はおおむね待たされる。
そこんところを、長い付き合いの誼もあり、緊急事態である旨を少し威圧的に電話で伝えた。
そうして「では今すぐに来られますか」という返事を引き出した。

ず~~っと長い間、3ヶ月に1度の定期健診に通っているのに「何でいきなりこんなことになるのか」と、顔に書いてあるようなこちらの態度に、受付女性も心得た応対ぶり。待たされることもなく治療椅子へ。一通り診て「異常な夢か何かで、必要以上に歯を食いしばり過ぎて噛み合わせが狂ったようですね」などと、分かったような分からない話で「レーザー光線を当てて様子を見ましょう」ということで、ギーギーガーガーの治療もないまま、少し痛みが薄らいだ気分で帰って来た。

家で時間がたつにつれて、またぞろ同じように、突き上げられるような歯の痛みで頭の芯まで痛くなる。
再び電話で「痛みが全く治まらない。何とかしてもらわんと」。今度はキレそうな感情を込めて「朝診てもらったのは何じゃったの?」と。夕暮れのラッシュの中をまた歯医者へ。「出来れば神経を取りたくなかったが、痛いのなら一番奥の歯の神経を取りましょう」ということで、今度は麻酔注射にギーギーガーガー散々突っつかれて戻った。

夜中から痛くてたまらんと訴えたのに、いとも簡単に「レーザー当てて、様子を見ましょう」と言ったのは、歯は神経を取るともろくなる。できれば取らない方がいい。だから患者のためを考えてそうするのが「私の方針」だと。

ウ~ン、この手の理屈には弱いんだな~。それでも何日続くかわからない痛みに様子を見られてもねー。
兎に角結果オーライ。神経を取ってもらってから2時間あまり。完璧に痛みは去った。一件落着!
そこで思うのは、お医者にはお医者のポリシーもあれば、患者を思いやる気持ちも働くのだろう。痛がる患者を前に、どこまで手を施すか、今の痛みを取り敢えず抑えるのがいいのか。さーどうなんだろう。但し夜も眠れない歯の痛み。これも我慢するのは至難の業である。

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「家族に乾杯」

2018年10月24日 | つれづれ噺

      
                                                   

NHKの人気番組。毎週月曜夜7時30分放送の「鶴瓶の家族に乾杯」。
事前の打ち合わせもシナリオもない、まさにぶっつけ本番、出たとこ勝負の旅番組である。可能な限り見ている。
行く先や目的地は、たまーに主役の鶴瓶さんが選ぶこともあるが、大方はゲスト出演するタレントさんの行きたい場所に決まる。

今週月曜日の目的地は、なんとまあ田舎も田舎。島根県飯石郡飯南町がその舞台であった。
ゲストの石田純一さんが「しめ縄に興味がわいた」ということで、あの縁結びの神様『出雲大社』の大しめ縄を作った製造元を尋ねる旅と相成った。それが島根県飯石郡飯南町頓原にある「しめ縄製造所」である。

話はそこから始まって、あれよあれよという間に展開。ついに鶴瓶さんが、近くにある島根県立飯南高校を尋ねることになった。
ロケがちょうど夏休みと重なって生徒はまばら。関東や関西からやってきた寮生と近くの子ら十数人がいただけ。
何を隠そうこの高校は、我が家の初孫、愛しの孫兄ちゃんが自ら志望して行った、山深い地区で冬は雪に閉ざされる田舎である。

もちろん孫兄ちゃんも寮生活を送っているのだが、この日は里帰りしていて、ロケには立ち会えなかった。
それにしても、格別なセールスポイントもない田舎の高校ではあるが、こうしてNHKテレビのゴールデンタイムで全国放送されるなどは、まさに千載一遇のPRチャンスに恵まれたことになる。

生徒達にとっては、大いなる魅力を感じるのであろうか、毎年全国各地から完全寮生活覚悟で入学してくる。
夢躍らせて入学した兄ちゃんも今や3年生で高校生活も残りわずか。そのタイミングでこのようなハプニングに遭遇したことは、青春のいい思い出になることだろう。鶴瓶本人との出会いはなかったが、後で寮生全員を映した中に、間違いなく兄ちゃんの笑顔を見つけた。

別に大袈裟な話にすることでもないが、NHK家族に乾杯とは、奇妙な縁を生む、おもろい番組ではある。

               
                 高校生活最後の運動会も終わった。

 

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「這えば立て・・・」

2018年10月23日 | 家族・孫話

  
  立った立ったよ~      得意満面笑顔でヨチヨチ      ゴールはお姉ちゃんに抱き留められて

私たちの孫としては、おそらく打ち止めになるであろう姫孫「奈那さん」1歳。
昨年6月1日生まれなので、すでに1歳4ヶ月と20日を過ぎた昨日。ようやく歩き始めた、と嫁から動画メールが届いた。

一旦歩き始めたら生涯を歩きとおすわけだから、「あまり早くから立てよ歩けよとせっつくことはないよ」とは何度も聞かされてきたので、別に遅いとも思っていなかったが、「わ~歩き始めました!」と喜ぶ嫁の声を聞くと、やはり安堵するものではある。
ようやく一人前になったか、という思いと、嫁も倅もこれからしばらくは、瞬時も目を離せない日が続くのは少し気の毒な思いもするが、まあしばらく、おっかなびっくりや笑顔の繰り返し。そして新たな可能性の発見に驚かされる日々となるのであろう。

おさな児のよちよち歩きの可愛らしさは絵になるな~と、うちの子よその子関係なしにそう思う。
そんな奈那さんが帰省して来た時には、ジジの役目として先ずは団地公園の砂地を、縦横無尽に歩かせることだろうか。
公園までのアスファルト道路を、転ばせないよう細心の注意を払い、ジジの右手人差し指一本を固く握らせてヨチヨチと。

そのようにして、周りの目が妹の奈那に行き過ぎると、ちょっと情緒不安定に陥るのがお姉ちゃんの希姫である。
彼女の欲求不満を受け止め、かといって甘やかし過ぎないように「希さんのことはジジババがちゃんと見てるから安心してね」という情緒安定剤のシグナルを送り続けなければならない。どっちもどっちもいとしい我が孫なのだから。

偏らない平凡な愛情を、まんべんなく注ぐことで、姉妹愛を感じながら成長するのだろう。
そこにこそ、我々祖父母の役割がある、と思っている。

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「雪辱。新たなる挑戦」

2018年10月19日 | スポーツ・観戦

セ・リーグ2連覇を果たしながら、日本シリーズへの出場権を逃した昨年。
その雪辱を果たすべき1年間の戦いは、見事セ・リーグ3連覇を果たし、勇躍臨んだクライマックスシリーズ、CSファイナル。
聞くも涙、語るも涙の、汗と涙と泥の、にまみれての練習に次ぐ練習の成果を見せ、見事に昨年の汚名返上。
CSファーストステージを突破した巨人軍相手に、3戦3勝。一気に日本シリーズ挑戦権を手にした。
やきもきした分、兎に角嬉しい。3連覇優勝時はもっと嬉しかった。兎に角勝った。カープファンの皆さん、おめでとう。

  
 勝利決定の瞬間を見守る広島カープ緒方監督         大観衆を前にして、優勝監督インタビュー 

  
   ファイナルシリーズMVPは菊池選手        優勝シャーレーを手に、ナインと喜ぶ新井選手 

  
  勝者と敗者に別れたが、検討を称え合う両監督      さて熱烈ファンの次なる夢は『日本一』

取り敢えず日本シリーズ出場権を手にしたカープ。
パ・リーグは西武ライオンズか、ソフトバンクホークスか。どちらでも御座んなれ。
ファンの夢を叶えるための精一杯の戦いを期待しよう。

そして今日を最期に、静かにユニフォームを脱ぐ、巨人軍高橋由伸監督。
名選手必ずしも名監督ならず。少し経験不足もあり、気の毒な監督就任であった。ただただご苦労さん。お疲れ様。
真っ赤に染まるマツダスタジアムでは、高橋監督に贈られる惜別と激励の拍手が鳴りやまなかった。

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「新たなお助けマン!」

2018年10月18日 | つれづれ噺

            
             このほど手に入れた、「新たなお助けマン」

ようやくというか、やっと人並みにというか、新たなお助けマンを手に入れた。
これがなかなかの「やり手」と言えばやり手。じゃじゃ馬と言っても過言でないような、手なずけるまでには相当な辛抱と根気で、ゆっくり長く付き合う覚悟が要るようである。

新たなお助けマン。それは新進気鋭、メーカー推奨の新しいスマートフォンである。
軟化するというのか硬化するというのか、気付かないうちに進行する脳の働き。それによって発症する記憶減退症候群。
何となく不安を感じる日常生活を、たとえ少しでもフォローしてくれる、とこっちが勝手に思っている必携のアイテムではある。

ガラケーから高齢者向け「らくらくスマフォ」に変えたのが4年前。ここにきて、「機種変更すればもっと便利になり、もっと安心感が広がるよ」との倅夫婦の勧めもあって、思い切って更新することにした。同時に他社に乗り換えたらもっと安く手に入るという。
「また新たに使い方を覚えなきゃならんのか」という悩みをクリアーするだけの魅力を感じた結果、17年間付き合いのあった老舗から他社への利替え、新機種導入に至った。

新たお助けマンにはLINEという機能がある。「これは便利な機能よ」「じゃ使おうか」などと簡単に登録した。すると「Yさん、ライン始めたんじゃろ、全然返信がないがどうしたん?」などと電話で催促されること3件。「エーッ、そんな不義理をしとったかねー」などと平謝り。早速学習に悩まされる。豊かな機能への知識遅れで、お友達に腹を立てさせる失態をしてしもうた。
ご迷惑をおかけした皆様に「今しばらく寛大に」とお詫びをする羽目になるのも、新お助けマン功罪である。

それにしても携帯電話業界とは不思議で奇妙な世界である。17年もの付き合いがありながら「新機種に変える」といえば、これまでの料金に更に大幅な上乗せで、生活を圧迫するほどのランニングコストとなる。それが、他社乗り換えという初めてのお付き合いが始まる窓口に行けば、前社の半額近い値段で提供してくれる。
ここには「長年のお得意さんだから割引を」などという商売人特有の義理も無ければ人情などとは無縁の世界である。そんな義理だ人情だという小生こそ、カビの生えそうな古い感覚の持ち主ということか。少し寂しい。

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「豊漁の秋」

2018年10月16日 | 季節の移ろい・出来事

      
                        瀬戸内海の多島美を背景に、小さな漁船がひしめく豊漁の秋

日に日に秋が深まっている。
ここ数日、国道から眺める瀬戸の海の一画に、小さな漁船が群れを成し、ひしめき合っている光景に出くわした。
小イワシが入り込んだのであろう。その小イワシを追って「ヤズ」や「ハマチ」も集団でやって来て、それを狙う漁船集団がやってきたという構図である。

普段は船影を探すのが楽しみなくらい行き交う船の少ない瀬戸の海が、銀座市をなすほどの賑わいを見せている。
さぞかし大漁を喜ぶ船もあれば、あっちこち動き回っても「大したことないねー」と、すごすご引き上げる船もあったのだろう。
この時季の瀬戸内海は、西風が吹いて荒れることが多い。それでなくとも、♬今はもう秋 誰もいない海~♬が通り相場である。
それゆえに、専業漁師や慰み舟の遊漁船が、あの広い海の一画にひしめき合うのは、見栄えのする季節絵ではある。

ちょうどこの絵が目に入ったときはカメラを携えていなかった。
兎に角なんとか目に焼き付けておこうと思い、急遽ハんドルを切り、船溜まりに車を止めた。そこでスマホを携帯していることに気付いた。しかもこのスマホは、このたび他社乗り換えで安く手に入れた最新鋭機種。おまけにカメラ使用初仕事というオマケ付き。

波止(はと)の先端まで出て撮った。内心、カメラを持ち歩かなかったことを後悔し、スマホでどの程度のものが撮れるのか、ちょっと小ばかにした気持ちもあった。PCに転送し再現してみたら、ここまできれいな仕上がりである。カメラに負けてはいない。
時代遅れの感覚を少し反省させられる出来事でもあった。

「秋深し・・・」はもう少し先のこととして、「秋たけなわ」の今、移り行く自然の様子を注意深く観察してみるのも面白い。

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「秋の微笑み」

2018年10月14日 | 家族・孫話

                    

7月の集中豪雨で甚大な被害を受けた中国地方。
中でも大災害となった広島県呉市。長男家族4人がほうほうの体で我が家に避難してきて、1週間滞在した、あの忌まわしい災害から丸3カ月。
JR呉線も一通り復旧はしたものの、沿線には至る所後遺症が見られ、電車の速度も最徐行で、おっかなびっくり被災地を通り抜ける。

そんな忌まわしさも忘れさせてくれる用件で、姫孫の待つ呉に出かけた。
倅夫婦の長女。私たちにとって4人目の孫になる5歳になった希が、幼稚園年中さん「うめ組」の運動会に「見に来てよ~」とせがまれていた。朝5時前に起床。6時過ぎの電車に乗ってはるばる?幼稚園運動会に駆けつけた。

呉市新広という都市の真ん中に位置する幼稚園。園庭というのはもちろんあるにはあるが、これが狭いのなんの。
狭さゆえの苦心のほどが窺える見事な早変わりのプログラム。8時30分には未就園児や保育児の演舞が始まる。園庭の周辺にはこの子たちの保護者が優先的に前の方に出る。30分ばかりで終わったら、年少さんの保護者は我が子を連れて退場。

今度は園児の出番。年少から年長まで一応全員が園庭に並び開会式だけはある。開会式が終わると年少さんだけが園庭に残り、間髪を入れず彼らの演舞が始まる。園庭周辺は年少さんの保護者やジジババが陣取る。練習した3種目を立て続けに披露したら取り敢えず退場。観客席も次の年代の保護者と入れ替わる。そんなやり方が伝統的なのだろう、親たちも完全入れ替え制に混乱はない。

もちろんそんな物理的に狭い園なので午前だけで終わる運動会は致し方ない。
まさに徹底した変わり目の速さで次々とこなしていく。それでも各学年ごとに必ず保護者と一緒に遊ぶ種目もちゃんと組み込まれている。
昨年は全て1等賞だった希姫。年中さんになったとたんに4人走って4位だった。次から次へと、歌舞伎の早変わりのような会場の変化は、見るものを飽きさせない面白さがあふれていた。間延びしないというのはいいねー。

駆けっこがダメなら、遊戯や団体競技を褒めちぎりながら、広島風お好み焼きを人数分ゲットして家でゆっくりランチタイム。
前日の運動会こぼれ話と違って、物理的に午前中で終わるのが最善の方法とみた。
睡眠不足を忘れさせるような微笑みの秋の一日。出かけた甲斐があったような。

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「運動会こぼれ話」

2018年10月12日 | つれづれ噺

            

秋も深まりを見せ、生産農家に予約しておいた玄米がズッシリ届いた。
ほぼ時を同じくして、同級生から「稲刈りももみ擦りも終わって、もみ殻が出来ているから暇なときに取りにおいで」との電話も入った。収穫の秋真っただ中というところか。

この時季になると運動会と言っても、幼稚園か自治会などで少数になってくる。
そんな幼稚園の運動会をめぐって、「これが現代母親思考のトレンドなの??」という、秋の深まりに合わせたような、ちょっと淋しい話に出会った。

昨年までは一日がかりで、子どもたちの出番も多い楽しみな運動会を実施してきた、とある幼稚園が今年からは午後からの半日で終えることにしたという。理由は「一日がかりだとお弁当作るのが面倒くさいから」という母親の意見があったからだそうな。
この幼稚園は、運動会会場を市の体育館を借り切りなので、雨天延期も無ければ、駐車場の心配もない。保護者にとっては極めて都合のいい条件が揃っている。

というのにである。母親の勝手な意見で運動会そのものが時間短縮。そのツケは子どもたちに跳ね返り、プログラムは半分にされ出番が減るということだ。孫のはしゃぐ姿と応援を楽しみに、おやつの一つも買って馳せ参じるじいちゃん・ばあちゃんの楽しみさえも半分にしてしまう。そんなことを承知の上で「弁当作りが面倒だから」という意見が多いなら、それはそれ半日で終わらせることに嘆きはしない。

問題にしたいのはその幼稚園の園長の対応である。市内では歴代続く古刹の住職であり、幼稚園経営もベテランの教育者のはずである。かつては時流に乗って国会議員まで務めた、言うなれば地域の名士のはずである。
それがこともあろうに、子どもの楽しみ、祖父母の楽しみを、自身の身勝手な理由で平気で奪う若い母親をなんで説得できないのか。仏の道にも反する母親の行為ではないのか。子どもの気持ちをもっと大切に扱いなさいとは言えないのだろうか。

言えないかもしれないねー。少子時代を反映して幼稚園経営が圧迫され、子どもは取り合いの幼稚園業界。
ヘタに園長が口を出すことで、悪しき風評を立てるられることは致命傷になり兼ねない。しかし良識ある親から見れば、そんな母親の意見に動かされる幼稚園に我が子を入園させるのを恐ろしく思う親だっているだろうに。

いずれにしても、こんな母親がゴマンといる世の中。幼稚園入試や幼稚園サイドが退園命令権を持てる時代が来ないかねー。来ないだろうねー。

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