内視鏡検査
食欲の秋に触発されたわけではないと思うのだが、このところついつい食べ過ぎを感じている。
そのような後ろめたさを持つと、なんかしらお腹の調子が万全でないものを感じたりする。
そうなると急いで?、でもないのだが、市から勧められる健康診断のついでに、胃癌検診も受けて安心を担保しよう、などと思い立って主治医のもとへ。
胃カメラによる内視鏡検査は、と指を折ってみると、両手の指でも足りはしない。なんと25年くらい前に一度っきり経験があることを思い出した。
その時は、なんと人差し指大の硬いチューブを、げーげー言いながら飲まされた記憶がある。
それがトラウマとなって、あれ以来会社の胃検診はバリウム一本で通した。それもこれも異常が見つからなかった、つまり健康であったということ。
今回は自らの志願で診察台に。ハスキーな声の看護師さんに、脅されたり慰められたりして準備が進む。
この頃ではカメラもチューブもコンパクトで、口からでなく、鼻からだという。「鼻から?」初体験のこの身、また恐怖が襲う。
物言いの柔らかい、私より少し年下の医師が、「ここがちょっときついかな・・・」とか言いながら、鼻から押し込まれたカメラがどんどん体内に入って行くのがわかる。
ものの20分。終わってみればあっという間だが、実は体中突っ張っていたような。兎に角終わって先ずはホッ!
結果説明を聞きながら、再びホッホッ!!「大きな異常なし、きれいなもんです」と太鼓判?でもないが、要するにOK。
「腹の中はきれい」と言われて、やっぱりね!そうだよね!!
「ところで・・・」 オッきたな、と思ったら「部分的に少し赤くなっていて・・・」。「ピロリ菌はご存知ですよね・・・」と。
明日から2週間ヨーグルトを欠かさず、次の1週間は処方の薬を朝夕欠かさず、その1週間は飲酒厳禁。そうして4週間経過後に、ピロリ菌の量を測定しましょう。ということで、何はともあれ一件落着。 食欲の秋もご用心。忙しすぎるのもご用心。
「無理をせずにのんびり楽しく過ごしてください」と念を押された。
これは、いつもこちらの口から発信している言葉なのに、これからは先ず自分に向けて発信することになった。